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【日記】TEIBAN展とかいうのを見てきた話

先月あたりに、「TEIBAN展」と銘打たれたイベントに行ってきた。

偶然通りかかっただけなのだが、どうやら奈良県の公式の活動らしい。
http://www.pref.nara.jp/31691.htm
実はこれは後から知ったことで、
実際に一周するまでは何の企画なのかわからないままでした。



イベントといえばアニメ・漫画系、少し意欲がわけば画展くらいにしか足を運ばないのですが、
まあ偶然通りかかったのと、ちらとみえたものが個人的に好みのデザインぽかったから。

シンプルでシック、生成りというか素材感がある。
卑俗に言えば「無印っぽいデザイン」。

何のイベントだかさっぱりわからないまま一周する。

なんせ、
布製品、漆喰壁材、鉄製の置物、
倒木から作ったという木器、食器、靴下、ボタン、
茶、アロマ、
挙句の果てには部屋の中に個室を作るキットなどが並んでいて、
小規模なのに品ぞろえはカオス。
でも上記の通りデザインはある程度統一されている感じがある。

こういう空気はどこかで嗅いだことがあるなと思ったら、
デザフェスです。
だけどもっとコンサバというか、大人感がある。

何のイベントなんだろうなあ、とおもって一周したあたりで
一角にいる人に声をかけられる。
そこでパンフレットをもらって説明を受けて、ああなるほど、というわけだ。

出展者がみんなどこぞの職人で、普段は下請けで製造しているところを
この企画のために独自のものを引っ提げてきたものらしい。

一つ一つの品物が
完成度が高くて
「製品」然としている割には
「商品」感を感じないのは
そういうわけだろうか。
デザフェスで感じた空気感との共通点はこれかもしれない。

正直人は少ない。
このビルの立地は都心にある割には交通の便がいいというわけでもない。
広さも、イベント会場というよりはショッピングモールの真ん中にある催事ホールくらいしかない。
私が行ったときはもう18時過ぎでその日の展示は終わりかけという段階だったからだ。
でもその人の少なさは個人的にはよかったかな。
うろうろちょろちょろして一つ一つじっくり見れた。

販売をしているようだったが
私は昨今貧困にあえいでいてとてもじゃないが贅沢ができない。
出展されてるものはお世辞にも安いとは言えないものばかりで
それでもせっかく縁があって足を踏み込んだのだし
こういうお祭りで財布のひもが緩むのは即売会でもう諦めている。

何か買えるものはないかなと思って
・麻のおしぼり?ハンカチ?2枚
・ヒノキのエッセンシャルオイル
・ミルクで煮出す用のお茶
を購入。


麻のおしぼり?ハンカチ?なやつは、手織りとゆっていた。
かなりざっくりした織り目に真っ白なせいで
正直「台拭き」に置いておかれてしまいそうに見える。

けど使ってみると麻らしい面白い手触り。

濡らすとしなやかでしっとりなのに速乾性。
乾くとすごくゴワゴワするが、
麻であることを考えると、
使っていくうちにふんわりになっていくのだろうと思う。
せっかく2枚買ったのだし使っていこうと思う。

白で汚れが目立つのと
塩素系の漂白剤は避けろということなので
掃除にも使えるだろうと見込んで
酸素系の漂白剤を買い足した。


ヒノキのエッセンシャルオイルは
ずっと嗅いでいたいかおり。
もともと鼻につくくらいのきつい木の匂いが好きで
材木とかずっとクンクンしてられる人間なので
正直お高かったけど買ってしまった。

アロマポットがないので、
百均の缶に空気穴をあけて皿を乗っけてろうそくで炊いてます。
まだ通気性がいまいちでよく消える。

でもいい香りです。

これを買ったお店は製薬会社らしく
エッセンシャルオイル以外にも
ハーブ酒や湿布、ミストなんかもあって
出展してた店の中では一番品ぞろえがいろいろで面白かった。


お茶はまだ飲んでません。
チャイみたいにミルクで煮出すというから手間もかかるだろうし
少し贅沢なタイミングで開封しようかなと。




個人的には部屋の中に個室を作るキット?
みたいなのがとても興味あった。
だんぼっち
みたいなものだが、
防音目的ではなく部屋の中に書斎を作るみたいなコンセプトらしい。

木枠を組み合わせてできた
全開にした大型ブラインドくらいの隙間が全面にある
立方体のパーティションといった感じ。

ははあ、これは中に入るとデスクワークははかどりそうだ。
SS書いたり本読んだりするのには集中できそうだし
かといって密室ではないので外とのコミュニケーションも保たれる。
これはいいなあ。

まあ販売してたとしても買える値段ではなさそうとおもって
「ははあ」と感心して去ったわけですが。



木器を展示しているブース。
掛け軸のように縦長の白い壁の中央に、
小さな木片を釘でざっくりと突き刺した
というミニマルなデザインのインテリアに見とれていたところ
ブースの人に話しかけられた。

「かっこいいなとおもって」
我ながら語彙の貧弱さがひどい。

どうやら「倒木」というのは適切ではなく
切り倒したどこかの神社か寺の神木だったらしい。
そう思うと余計にかっこいい。
やはり語彙が貧弱だ。

あのデザインはちょっとマネしたい。



基本的に実用品ばかりがあったのだけど
一つだけ実用性がよくわからないものがあった。
鉄器らしい。
たぶんインテリアだと思うのだけど
小さな直方体を少し崩したようなかたちで、赤褐色~黒の光沢のある鉄の塊。
上記の神木片インテリアと組み合わせると「スゲエカッコイイ」になりそうだなと思ったが
ブースの人がいなかったので実際には何だったのか不明。



まあ、そんなところ。




たまにこうしたマテリアルなモノを見るとすごくいい刺激になります。


「現実としてそこにある」という絶対的なパワーを感じる。
SSとか、CGとか、プログラムとかってコンテンツ素体では到底及ばないというか。


たぶんブースの人たちが広めたいのはこういうことではなかったのだろうけど
私は「コンテンツ:プロダクト」という対比における「プロダクト」側の魅力に
ナイフで刺されたような刺激をもらって帰りました。


私が作れるのはどこまで行ってもコンテンツでしかない。
もしかしたら市場における「価値」というものは大半がこっちによっているのかもしれないけど
情報化が進んだ現代では、この「コンテンツ」とは
今日パソコンがあれば正直だれでも形上は作れてしまう。

でも現実に物理的に存在するものというのは
高性能なパソコン一つあれば作れるという代物じゃない。
技術がないと、形上の真似すらできないという境地がそこにあって
しかも現実世界に毅然と存在できるのはそちらなのだと感じる。




もしかしたら、ARやVRが普及したら、こんな感覚も「ばかみたい」と一笑にふされてしまうのだろうか。
それはなんだか、悲しい未来だなと思う。




でもなー、そうはいっても私ができるのなんて、
結局パソコン上でできることだけだもんな。

なんか物理的な作品を作れるように練習したい。

才能のないさみしい人間のたわごとでした。