FC2ブログ
  1. 無料アクセス解析

【永琳_慧音】月と歴史と心と残滓

また酷いもの。
自分でも読みたくないのが出来上がった。
けどできちゃったんで上げるだけ上げる。

ただのアーカイブなんで、読まないほうが身の為。
-------------------------------------------------------------------

「っ、イく……」

 ぶるっ、と彼女が呟いて間もなく、私の中に熱い塊が流れ込んできた。慧音は半開きの瞼の下で軽く白目を剥いたまま、私の上でがくがくと震えている。最後の一滴までも私の中に注ぎ入れようとする様に、慧音のそれは断続的に痙攣を繰り返し、その度に音が聞えそうなほどの勢いで射精する。
 じわりと広がる心地よい熱さと、膣と子宮の中でたぷんと揺れる質感。慧音の吐精を受け止めるのは、好きだ。白沢が希少生物故だろうか、確実に孕むと思うほ大量で、注がれた瞬間に恍惚を感じる程の熱を帯びている。それが、たまらなく、好き。

「っは、また、こんなに……」
「ぅ、ぁ」

 私の許容量を軽く超過する量を、それでも構わずぶちまける慧音。彼女自身も自らの放出量と射精感にまともな思考を失っていた。
 知的で落ち着いた妖怪である彼女が、最早言葉にすらならない喘ぎ声を上げて果てている。私の肉体に溺れて白痴顔を晒して絶頂する様は、同時に私の官能をも酷く燃え上がらせる。あんな太い肉棒で散々感じさせられた挙句に大量に中出し。そしてこの、淫らで美しい、表情。
 人間の姿の彼女を抱いたつもりだったが、どうやら興奮が最高潮に達するとわずかに獣の側面が顔を覗かせるようで髪にほんのりと緑色が乗り、短い角が姿を現した。涎を垂らす口元には、特徴のある犬歯が伸びている。可愛らしくなって、堪らずそれに口づけると、ぎりぎりまで昂ぶっていた私も、爆ぜた。

「~~~っ!」
「はっ、あ……ん、ふぅ」

 絶頂に背筋がくくっ、と伸ばしたまま、雲間に漂うような瞬間。そこからゆったりと降り立つと、私の胸の上で肩を上下させてぐったりと、それでもか細い息を立てて慧音がまどろんでいた。

「……私が憎いんじゃなかったのかしら、この子は……。」

 その言葉はそのまま、自分にも。
 すっかり人の姿に戻って眠りに付いている慧音の髪を、優しく梳いて頭を撫でる。
 柄にも無い。それでも体を重ねた束の間だけは、愛おしさで狂おしくさえ。

「……事実が歴史に昇華するように、月が満ちては欠けるように。ふふ、くだらない恋人ごっこでしかないはず。だというのにね」

 慧音とはまだ繋がったままだ。勿論、今は慧音のそれは私を責めるときのそれとは似ても似つかないくらいに小さくなり、故に栓を失った結合部から余りに大量の精液が溢れ零れ出ている。それを指で小さく掬い、口へ運んだ。

 少し、苦い。

 別に深い後悔があるわけではない、今となっては。ただ、全く前向きになれるというわけでもない。私達は、零れ落ちたもの同士。二つの水滴が吸い付くようにくっつくみたいな、そんなネガティブな関係。それは、この慧音も同じだろう。
 だからこそ、こうして

「も、こ……」

 違う女の腹の上で愛する人の名を零してしまうのだろう。
お互い、この身を捧げてでも支え続けようと誓った相手に、それでも手が届かなかった二人。届かずに真っ逆さまに墜落するイカロース。それが今の私と、慧音だった。

「おきて、ほら。」
「むー。もうちょっと」
「人の胸を枕代わりにしてそれは無いでしょう?」
「だって永琳のむね、ふかふかで気持ちいいんだもん」

 私は慧音の頬を左右に引っ張る。これも好きだ。綺麗な顔立ちだからと思ったら存外に柔らかく、気持ちがいい。それに、これをやると、彼女は仕方なさげにとはいえ、笑うのだ。

「いだだだだだだだ」
「そろそろ貴女のプリンセスが戻ってくるんじゃないの?」
「どうせ朝までいちゃいちゃしてるわよ……。」
「いじけないの」

 普段は凛とした雰囲気をまとう慧音だが、セックスの後は妙に子供っぽい。
 いや、これはセックスではない。互いの体を使った、マスターベーションでしかなかった。

「いいじゃないか。もう、あいつらに見せ付けてやろう。」
「バカいわないの。どうせそんな気もないんでしょ?」
「あんまり無い」

 私の罪は、蓬莱の秘薬を作ってしまったこと。
 でも。
 私が償う相手は、輝夜ただ一人だけ。
 私は、彼女のために生きてきた。
 彼女に永遠の命をもたらしてしまった償いのために、
 私もまた、永遠の命を負った。

 永遠をかけて、償うつもりだった。
 永遠をかけて、愛するつもりだった。

 ところがその実、どうだろう。
 輝夜が執心したのは私ではなく、薬のお零れを拾った、ただの人間で、しかも血縁揃って輝夜に付きまとう、本当に、本当に邪魔くさい奴だった。

 藤原妹紅。

 それがあいつの名前らしい。
 
そして奴には既に体を重ねる程に近しい者が、既にいたという。
 そいつが妹紅とやらをちゃんと繋ぎ止めておかないから。管理が甘いから。愛が足りないから。

 どれも理不尽な理由だと自分でもわかっていたが、それでも奴を殴りに行かないと気が済まない。
 そうして出会ったのが、慧音。
 面白いことに、彼女も全く同じ理由で、拳を握り締めていた。

 結局。
 振り上げた拳は、いつの間にか月に捧げる杯になり、下らない文句の漏らし合いから、傷の舐め合いへ、爛れて行き。
 輝夜は妹紅と毎夜の様に殺し合い、気が向けば愛し合い、つまりは毎夜のように逢瀬を重ねていた。
 そうして私と慧音は、共に隣にいた存在がぽっかりと抜け落ち、そして欠
けたピースを埋め合わせるように、私達が顔を合わせる機会も、一入増えた。

 それが原因。
 それが全て。

「……本当に」
「え?」

 慧音が私の胸から顔を上げる。

「本当に見せ付けてやろうかしら」
「ははっ、あれは冗談だぞ?お前といちゃいちゃなんて、できるか」
「えっちしてるときは素直なのに」
「そ方が燃えるだろう?自分が。相手を好きだと思い込まないで、代替品なんて使えるか」
「まあ、違いないわね。してる最中は、確かに、慧音がとても可愛く見える。」
「ばっ、かっ、わい、とか……」

 自分も同じようなことを言っているというのに、私にそう言われただけで、ぼっ、と赤くなる慧音。そういうところ、別に情事の最中でなくても可愛いとは思うのだけれど。

 今では、私は輝夜と妹紅が巡り会ってよかったと思っている。
 私では、あの穴は埋められなかっただろう。私と二人きりの時間がたとえ永遠だとしても、あんなに生き生きした輝夜を見るのは、無理だったことだろう。そして、彼女にとっての最善を差し出すのが私の「道理」。
 答えは決まっていた。

「何時になったら姫さんに惚れ薬盛るんだよ?そろそろ出来てるんだろう?永琳だって何時までも私じゃ気も滅入るってもんだろ」

 行為の熱と共に、錯覚も解けて行く。互いの体で自分を慰めているときに感じる「愛情のようなモノ」は、綺麗で可愛くて甘ったるい綿菓子が、実際に口に含んだ瞬間から、ただの砂糖の溶けたどろどろに変わってしまうように、変容していく。その味は、茶色い砂糖と同じ味。

「地上の妖怪如きに指図される筋合いは無いわ。まあ、そんな方法でもいいのなら、惚れ薬くらい、いくらでも上げるわよ?」
「やっぱいらない」

 私が使わないでいるのだから、慧音が使うはずが無い。
 振られ余されたという小舟のような状態。彼女と私が似ているのは、何もそれだけではなかった。だからこそ、惹かれるのに、いけ好かないのだ。
 慧音は、私と、どこか似ている。
 だからこそ、舐めあえる傷もあったのだ。

「お前達は、あそこから来たのか」

 慧音が空の月を見上げながらいう。満月でも新月でもない、そして半月でもない。そんな中途半端な月が、ぼんやりと浮かんでいた。

「ええ。追放された、が正しいのだけど。」
「差し詰めここは牢獄か。帰ろうとしたんだろ、紫を焚き付けてまで? ちょっと奴の力が足りなかったみたいだが。」
「いいえ、八雲紫とその周囲の力は月を制圧するには十分だったわ。」
「でも、負けたんだろ?」

 少し、愉快そうに笑う、慧音。紫か、それとも私か、願いが叶わなかったどちらかを嘲笑っているのか。

「後一押し、って言うところで、足りなかったのよ。私や、輝夜の意志とか、覚悟とか、想いとか、そういうものが。お膳立てはしてもらったのに、八雲紫には悪いことをしたわ……」
「帰りたくないってことか?」
「帰りたいわ」
「じゃあ、なんで」
「でも、血や憎しみ招いてまで、あそこに戻ろうと思わなくなっていたのね、いつの間にか。」

 私がそう言うと慧音は、ふう、と小さく息をつく。あきれた、と呟いて私を見た。

「わがままなこった」
「全くその通り。私達は、いつの間にか大切なものを、見つけてしまっていたのよ。この牢獄の中で。」
「……わがままな上に、迷惑な話だ。」

 早々に月に帰っていれば、輝夜が妹紅と引き合うことも無かっただろう。ならば、慧音の恋心も叶っていたろうに。もしかしたら、私のそれも。

 慧音も私も、服を着直す。下着だけ、私のを一枚貸してあげた。代りに汚れてしまった元の下着を預かる。洗濯をしているうどんげは、その周りをちょろちょろしているてゐは、もう私と慧音の関係に気付いているだろう。それをおくびにも出さないでいるのは、優秀弟子故か……それとも。

 布団を片付けて、彼女も私も、少しだけ化粧を直す。それから何事もなかったかのような姿で、私の私室へ向かった。
 診察室どころか研究室まで兼ねたそこは、私の城。高度な研究から……おいしいコーヒーを淹れることも可能になっている。ついでに言うと、冬にはコタツも出るし、氷室もある。すっかり冷え込む最近は、コタツが家具のレギュラーメンバーに加わっていた。
 私は慧音にコタツへ入ることを促す。

「コーヒーでも飲んでいく?」
「あれはちょっと苦手だと何度も……」

 またか、と頭を振る慧音。それを見て笑うのは私。もう、何度も繰り返された光景だから。

「冗談よ」
「お前が言うと冗談に聞えないんだ、何でも」
「お互い様でしょ」

 私は慧音の前に煎茶を出す。

「ありがとう」
「っふふ」
「な、なんだ、いきなり笑うなんて?」
「いえ、やっぱり変わったのかな、って思って。」
「はぁ?」

 私が思わず吹き出したのを見て、慧音は不服そうに頬を膨らませる。
 慧音が一口啜るのを見て、自分もコタツに足を突っ込んだ。

「最初のとき、覚えてるかしら?」
「最初にも『こーひー』を聞いたな。」
「ええ、そうね。って、そこじゃなくって。」
「どこだよ。」
「ありがとう、って」
「……お前の話は筋が見えなくてイライラする。」

 私は慧音の向かい側に腰を下ろす。隣に行くには、二人の距離はまだ遠い。恐らく縮むこともないだろう。それでも、少し変わったのかも知れないと、そう思う瞬間がたった今、あったということ。
 少し、嬉しい。

「こうやってお茶を出すのも、もう何回目だか分からないけど」

 座っても拳一つ分大きな彼女は、私が肘を付いて視線をやると、本当に見上げるような差になる。わからないを連呼している彼女に満足した私は、勿体ぶった正体を告げる。

「今までずっと、お茶を出したら『すまない』だったのよ?」
「なんだ、そんなこと」

 かくんと肩を落とす慧音。でも。

「でも違うと思うんだけど。その二つの言葉を生む気持ちの根底は。」
「……何が言いたいんだ」
「別に」

 言い終えて、茶を啜る。
 ああ、やっぱり「事後」はコーヒーの方がいいわね。口がひん曲がるほど苦いコーヒー。そんなのをコーヒー初体験の人に出すほうが間違っていたのかも知れない。

 慰みに体を重ねるだけの私達は、時間を埋め尽くすほどの言葉を持ち合わせていない。
 互いが茶を啜る音と、息遣い。そして時折脚を崩す時にコタツの布団が摺れる音くらい。
 不思議なことに、この停滞した空気を私は嫌いではなかった。それは慧音も同じようだ。当初はセックスの後は茶を掻き込んでは早々に帰ってしまっていた彼女も、回を重ねるごとに、私の部屋に残る時間が延びていた。なんというか、自分がそこにいて、彼女がそこにいるだけのような、全き自然さを感じるのだ。

「……爛れてるなあ」
「……そうね」

 ほら、同じこと、考えてた。

「人間って」

 ぽつんと、慧音が呟いた。視線は湯飲みに落としたまま、それとは逆様に立ち上る湯気が綺麗。

「時間が短いから、めまぐるしく変化するんだ。生まれたときから手に余るほどの時間をもっていた私には、あいつの心変わりが、まだ信じられない。……正直言って、自分でも笑いたくなるくらい、嫉妬してる。お前の姫さんに。」

 驚いた。

 彼女の方からそんな言葉が出てくるなんて、これっぽっちも思っていなかったから。もう何度もこうして無碍に時間をたゆたわせて、それでもお互いの本心なんて、微塵も出さなかった。体は互いに慰めあい、でも心の傷は静かに自分で舐めることしかしていなかったのだ。
 そして、私は彼女の変化を、少しだけ望んでいた。

「……私も輝夜も、生まれたときは地上の人間とさほど変わらない時間しかもっていなかった。輝夜は、そうね。短命な生き物らしい柔軟さを持ちながら、私の正で永遠の命を得てしまった。藤原妹紅も。それに、もう一人、そんな奴がいるのよ」

 慧音といると、本当に柄でもない心情に駆られる。
 なんだって、こんな気持ちにさせられるんだ。この気持ちは、輝夜のためだけのものじゃなかったのか。
 否。それこそ、今自分で口にしていることだ。慧音に言うつもりの言葉は、自分を言い聞かせるために。

「もう一人……」
「お茶が空ね。淹れてくるわ」

 コタツのテーブルに手をついて立ち上がろうとするその手首を、慧音は掴んだ。

「お前。」
「何?」
「私のことを好きなのか?」
「さあ」
「とぼけるな。」

 語気を荒げる慧音。目は、本気だ。私を殴ろうとしていたあのときと同じ目をしている。

「どっちだって構わないでしょう。もう、今迄何十回もセックスして、今更心の所在だなんて」
「関係ないのか?」

 なくない。
 私は、何度も体を重ねるうちに。
 でも、貴方は違うと、今言っていたじゃない。

「……関係ないわね」

 沈黙。
 重く圧し掛かるような、鉛色の空気が。

「そう、か」

「そろそろ、輝夜が帰ってくるわ」

 慧音の手を振り払って立ち上がろうとしたが、彼女の手は解けない。

「妹紅も輝夜も、今夜は帰らない。出かけるときに、そう言っていたからな。今夜は二人、お楽しみさ」

 髪が、緑色。瞳孔が縦に切れ長に。角が。

「慧、音?」

 なにを、と言おうとした瞬間、手首を引かれて床に突っ伏した。慧音が、上から圧し掛かっている。

「だったら。だったら、存分にやらせてもらう。心も気持ちも要らないなら、体が求めるだけ、存分に」

 それだけ言って、ハクタクと化した慧音は私の服を剥ぎ取った。

「け、慧音、やめて」
「うるさい」

 私を仰向けに転がして、頭を床に押し付ける。物凄い力。

 ボタンも合わせも関係ない。びりびりと服が破り捨てられて、下半身が下着だけになる。そしてそれさえも邪魔だと、破り捨てた。

「入れるぞ」

 短くそう言って、慧音は前戯もなく挿入してきた。

「な、これ、太っ……!?」

 慧音のペニスは、完全にハクタク化しているせいで、おぞましい太さだった。それこそ、腕と同じくらいに。それが、濡れてもいない私の中へ、容赦なく入り込んできた。

「い、いたっ……慧音、やめっ、痛いわっ」
「その割には、濡れてるじゃないか」
「それ、は、そんなものいきなり入れるからっ、っぐ、やめ、て、ほんとに無理よ、そんな太いの、私、人間と変わらな……っ」
「うるさいっ」

 ごりっ、っと嫌な音が、下腹部に響いた。
 激痛。

「ぐ、がが……げ、いね……むり、むりよ、そんなのっ」
「安心しろ、もう入ってる。後は動くだけだ。私が気を遣るまで、壊れるなよ」
「ま、って! むり、うごくなんて、これでうごく、ぐああがああぐぎいいいいいい!」

 突いては奥、子宮を腹の形を歪めるほど押し上げて。引いては入り口が、中が捲れ上がるほどに引っぱられる。快感なんてない。あるのは痛み。苦しみ。圧迫感と恐怖感。
 慧音の巨根が、私の腹を蹂躙しつくしている。不自然にひしゃげて盛り上がる臍の下と、何かおかしなものがはみ出ている膣口。

「け、ね……壊れる……、私の、壊れてしま、うっ」
「っは、いいぞ、永琳のなか、ぎちぎちで、すぐに出そうだ」

 ずるっ、ずるっ、と破壊の音が聞こえる。たまに聞こえるぶちっという緒との正体を知りたくなくて、目を閉じたまま開けない。何とか逃れようと抵抗したが、ハクタク化した彼女の力ではひとたまりもなかった。

「やめ、けい、ね、やめて……もう、やぁ……」
「……」

 私の懇願など気にも留めず、彼女のグラインドが私を破壊していく。

「ぎ、あ……いだぃ……け、ね、おねが、抜いて……っ」

 激痛に、視界が霞む。耳鳴りが止まない。股の間に痛みの杭が打ち込まれたまま引き抜けない。焼ける。
 もう抵抗の気力さえなかった。私は、こんなに弱かったのか。

「はっ、はっ、ん、っ。永琳、永琳っ!」

 私の名を呼ぶ慧音は、しかし私なんか見ていない。ひたすらに射精欲を満たすため、私の肉でペニスを扱いている。

 ぼごっ、ごりっ。
 鈍い音が、響き、私を、疲弊させる。追い詰め、叩きのめし、壊す。

「あ”、ぉお”ぅ!がはっ……おね、が、け、えね、やめ、やめ、てっ……ぐぎゅ!」
「ふうっ、ふっ、あ、ん、出……」

 ぶっ!ぼばっ!

 一番奥をさらに突き上げて。グロテスクに変容した体の奥に、慧音は放精した。いつもしているときでもとんでもない量なのに、今の彼女の射精を考えると……ただただ恐ろしい。

「だ、めっ、ぬいて、ぬいてえええ! 破裂する、おなが、そんなんでけいねに出されたら、だざれだら、おなか破裂しちゃうっ!」
「うっ、ぁ……ぐ……」

 慧音は抜くどころか私の尻たぶを掴んで、奥に奥に押し付けながら、おびただしい量の精液を、吐き出した。

「ぎう、ぁ、が、ふぐ、れ、おなか、ふくらん……」

 恐ろしい圧のせいで、精液が無理やり子宮へ入り込んでくる。注がれるなんてもんじゃない。膨らまされる……。子宮が水風船みたいに、精液で膨れ上がった。

「げ、えね……ゆるじ、てっ……ごめんなさい、ごめんな、ざ……」
「はっ……はあっ、く、はっ」

 ずるずる、と。
 私の中心から、楔が引き抜かれる。

「んぉあ、あ」

 痛みしか、ない。

 ぶ、ぶしゃっ! ぶりゅ、ぴゅ!

 栓が抜けた子宮口は、膣口から破水のように精液をぶちまけた。
 体が言うことを利かない。びくびくと痙攣するだけの体、指先が、さりさりと床を引っかくが、それ以上動かない。目の焦点は合わず、下半身はもう鉄になったように何も感じない。痛みだけが、冷酷に能に伝達される。

 でも、これで終わる。
 慧音は、射精したし。

「まだ」

 甘かった。

「お、おねがい、もう、だめ。もうこれ以上は、壊れるっ! 女じゃ、女じゃなくなっちゃう!!」
「しったことか」

 腰を捕まえて、ぐい、と引き寄せられる。再び彼女の男根が、押し付けられ……

「け、慧音、ど、こ、に……そこは、ちが」
「ちがわ、ないさ」

 めりっ、ず、ずずっ

 ヴァギナに入れられたときの比ではなかった。尻の穴に、あんな、巨大なものが、無理やり、捻じ込まれる、なんて。

「ぎあああああああああああああっ! いたい、いたい! 痛い痛いいいたいいたいいいたいいたいたいたいたいたいたいたい!!」

 ぶちぶちと何かが切れる音が連続して腰から響いた。激痛と灼熱が、下半身を襲う。脂汗が滴り、痛みのあまりに気を失いそうになるが、痛みがそれを呼び覚ます。

「永琳のケツ穴、こっちでえぐってやりたかった。こうして、心なんかなく、ただ、ただ肉欲のままに!永琳のケツまんこに、私のちんぽぶち込んで、かえるがひっくり返ったみたいになるまで、精液ぶち込みたかった!お前が、お前が心なんて要らないって言うから!お前が悪いんだ!肉欲だけで、他は要らないなんて!!」

「えぐ、ぎ……慧音、けーねっ……わた、し、そんなつも、ぐがあああああああああアあああぎぐぐぎぎぎぎぎいいいい!!」

 腹の中に、熱い奔流が、注がれている。精液が、さっき私のお腹を膨らませたほどの精液が、今度は、腸に直接、精液で浣腸されて……。

「まだ、まだ出るんだっ!永琳、お前の体になら、幾らでも、幾らでも射精できる。幾らでもだ!!」

 尻から逆流する液体に、それを排泄しようとして腸が蠕動する。だが出口はふさがれ、それどころか大量に注ぎいれられている。行き場のなくなった精液は、大腸を、ぱんぱんに膨れ上がらせ、それでも足りず逆流してくる。

「や”め”で……はれつっ、おなが、はれづじ……。ごめんなざい、ごめんなさい、ごめんなだい、ごめんなさ、ごめなさい、ごめんざさい……」

 声を出すのもつらい。声を出したら、代わりに精液が口から出てきそうで。

 私には謝るしかできなかった。赦して欲しくて、この苦痛から逃げたくて、ひたすらに謝る。

 でも、それは慧音には届かない。

「んっ!んうーっ!あ、はあ、ぐああああっ!」

 慧音が、まだ、射精している。
 胃の中に、水気が感じられた。
 そろそろ、私の体が決壊する頃だろうか。

 なんで
 こんな
 ふうに
 なって
 しまったんだろう。

 私の体は、こんなことで死なぬようになっている。
 だが
 慧音の心を失った私は
 心を腐らせ
 心を死なせてしまったかもしれない。

「慧音」

 最後に、妙に綺麗に発音できたその名前に満足して
 私は、耐えるのを、諦めた。

 派手な水音だけが、沈み行く意識の表層を、覆っていった。

この記事へのコメント

コメントをお寄せ下さい

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://monostation.blog112.fc2.com/tb.php/1467-207547bb