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【言葉】ポリバレントと多能工と業務と人事

ポリバレントという言葉を最近よく見る。
http://kotobank.jp/word/%E5%A4%9A%E8%83%BD%E5%B7%A5

日本の小規模工場などで昔から言われていた
所謂「多能工」のことで、別に新しい言葉ではないように思える。

これに対する期待感やメリットなにやらは
そこいらへんのwebサイトを調べていただければ
いくらでも出てくると思います。
今更こんなblogで改めて語る必要なんて無いでしょう。

だが、
私はこれのメリットや期待を
所謂「仕事(業務)」全般に適用することに異を唱えたい。

この多能工という概念は本当に便利に見える。
その点は先に他のサイトなどで見てもらったことと思います。

これの言葉がは流行った背景には
穿った見方をすれば
誰か有名な人のいった「ポリバレント」という言葉が
不況下にあって人件費を押さえたい人事やビジネスの世界で
都合よく扱えたからではないでしょうか。

それは日本に元々
「多能工」という言葉(概念・ポジション)が
あったからだともいえる。



ここで一つ恐らく抱かれている幻想に非を打ちます。

「多能は専門に追いつけない」

もともと「多能工」という言葉が使用され、
その機能を期待されたのは
「工場の生産ライン」においてであって、
デザインや経営といった
「アレンジ・アドリブが必要な場面」においてではない。

その範疇を出た場合、
兼業は専業に勝てないのだ。

意識のレベルもある。
時間あたりの経験値の差もある。
見落とされやすい点で言うと、
あれもこれもやることによる「長期的集中力」の低下もある。


私は今日常の業務でそんな立場におかれている。
(別に多能工として雇われたわけではないが)
ついでに言うと趣味の世界でもあれやこれややっている。

公私ともにポリバレントな訳だが
そうじゃない人たちから見ると
私は

「ポリバレント」ではなく
「オールマイティ」として見られている感がある。

この差は重要だ。

会社では発言権がないのでゆっていないが
友人間にはこの差はかなり頻繁に主張している。


「あれもこれもできる」≒「あれもこれもできない」

私に何かやらせるくらいなら
同じことをもっとうまくやる奴はいっぱいいる。
導入部分はいろいろの知識があるから運用しやすいかも知れないが
絶対的に必ず限界点が低い。
もっと言うなら
役割分担ができているのであれば
使いやすそうだという理由で私を使うくらいなら
専門家にやらせた方が近い将来絶対にうまくいく。

もちろん先に挙げたように
マニュアル化された作業については
そのポイントを覚えるだけなので、
こういう言い方をすると語弊があるかも知れないが
天井が低い。


魔法レベル3くらいまでしか必要のない環境なら
赤魔導師は十分に戦力たり得るだろうが
ケアルガの使えない白魔導師も
ファイガの使えない黒魔導師も
白魔導師として赤魔導師をいれるなんて
人員のリソースを食っているだけだ。


多能工という言葉が生まれた背景は
先も述べたように「工場の生産ライン」においてだ。
「ポリバレント」という言葉に対して強い幻想を植え付けた。
所謂魔法レベル3で済むような環境での話が
ビジネスシーン全般に通用するように幻想を得てしまっている。
「オールマイティ」として働けるのは、
上限レベルにキャップが付いた環境においてのみだ。



それについて
人事や経営、もっというと部課長・幹部はどこまで認識しているか。
単純に「これとこれが両方できる人材」として期待していやしないか。



不況のあおりもあったしそれ以前から
過労の代表例
業務の潤滑が劣悪な代表例としてと取り沙汰されていた
IT業界は
この例が顕著だろう。

「SE」とは名ばかりの
「設計にも回されるプログラマ」
が量産されていたのが実情で

SE専門でやっている人にも
プログラム専門の人にも
技術は劣っている。

もちろん両方の知識があるという点で
のりしろとしての役割はあったかも知れないが
そのメリットを生かした形態になどなっていない。

今日は黒魔導師として働いてくださいといわれては
ファイラまでしか使えないのにファイガを求められ
今日は白魔導師として働いてくださいと言われては
ケアルラまでしか使えないのにケアルガを求められ
酷い場合は「ちょっとヘイストつかってよ」なんて言われる。

常にオールマイティ(Almighty→AllMighty=何に対しても強い)として見られている。


ビジネスシーンに視線を移した場合
兼業としてのリソースを正しく判断している人事があるのかどうかという点だ。

専門家のサポートとしてあれやこれやをやれるかも知れないが
その座を取って代わることはできない。

できないわけではないが
2種類の業務をマスターさせるのに、
2倍では効かないコストがかかることを、人事や幹部はわかっていない。

それは幻想だというのに。


ポリバレントという言葉を多能工と結びつけ
それが今のトレンドだというのはただの馬鹿だ。
その本質を見極めた上で言っているのなら、まあ賢者だ。
だが
メリットにばかり目をやっているから、幻想だというのに
そこまでを飲み込んで運用しようとしている人は
どれくらいいるだろうか。

経済が冷え込むと社会主義が叫ばれるのと
「ポリバレント」という言葉の流行は
非常に似ている気がする。
世相に都合よく幻想的という点で。

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