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緑目のキューピッド

なんか
勢いだけで書いたら変なモノが出来た。
意味不明です。

産廃モノなので読む場合はいろいろと覚悟してください。

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くだらない。
くだらないなあ、姉さん。
それがくだらないって言うんだよ。

くだらない。
くだらない、くだらない。

臆病者。
怯え。恐れ。震え。訝しみ。疑い。猜み。

全てを
怯え、恐れ、震え、訝しみ、疑い、猜み、
全てを拒絶する。

臆病者。

お前は全てを見抜き
全てを受け入れ
全てを知り
全てを掬い取って

そして全てを拒絶する。

くだらない。
くだらないなあ、姉さん。
それがくだらないって言うんだよ。

見えなければ不安なのだろう?
見えなければ信じられないのだろう?
見えなければ受け入れられないのだろう?

不幸だね。
はは。
不幸だね、不幸だね。

何もかも見え
何もかも知り
何もかも。

わからないものなど何もない
何もないんだ。

お前には
何もかもが自分の手に届くところにあって
だからこそ
何もかもを自分の手で払い除けているんだ。

それだけ強烈に他人と繋がる手段を持って
だがどうだ
どうだ
どうなんだよ姉さん。

あんたは全てを拒んでる。

見えるのが真理か?
見えるのが理想か?
知ることが正しいか?
知ることが嬉しいか?

違うな。
違うな?
嬉しくも正しくも気持ちよくも心地よくもない。

開いた瞳に何の価値がある?

言ってみろ。
言ってみろ、言ってみろ。
私に
私にそれを



「言ってみろよ、教えてよ、姉さん!!」



二度と開かぬように
隙間なく縫い閉じたサードアイ。

びくびくと震えている。
気持ちが悪い。
浅ましい下劣な光景に股間を押さえる
未熟な男のそれのように震えるサードアイ。

憎たらしい。
潰してしまおうと何度も何度も。

汗だくで起こした生の上半身。
拳を握り締めてシーツを掴む。

その拳を振り上げてサードアイ。
私の体の横に転がるサードアイ。
傍でびくびく震えるサードアイ。
拳を振り下ろそうかサードアイ。
思い切り殴りつけてサードアイ。

潰したい。
潰したい潰したい潰したい潰した
い潰したい潰したい潰したい潰し
たい潰したい潰したい潰したい潰
したい潰したい潰したい潰したい
潰したい。
殴り潰してしまいたいサードアイ。


左手で頭を掻き毟ると
フケと虱と蛆と匂いが
ぼろぼろぼろ
零れて落ちてきた。

見えている。
見えていない。

そこにある。
そこにない。

見えているものは、あいつの物だ。
見えているものは私のものじゃない。

見えていないものは、私のものだ。
見えていないものはあいつのものじゃない。

ぼろぼろぼろ。
落ちてくる。
落ちてくる?
見えている?

びくびく震えるサードアイ。

これが私の本体でなければ。
こいつが私でなければ。
私でなければ。私でなければ潰すのに。

潰すのに。
壊すのに。
殺すのに。

縫い閉じて光を失ったその瞼を
カッターナイフでチキチキチキチキ切り取るの。
もう二度と瞼を閉じられないように
チキチキチキチキ切り取るの。

見えている喜びに
こいつは
サードアイ。
こいつはサードアイ。
サードアイは
見える喜びに
恐怖に震えるびくびくびく

代わりに見えている喜びにびくびく
びくふ
るえるの

でもまばきできないから。
目を閉じれないから。
綴じたのを解放して
チキチキチキチキ切り取った瞼はもう綴じられないか


閉じられないから
まばたきできないから

乾いていくの。
ぱりぱり乾いていくの。
水分が失われて表面がひび割れていくわ。
見える喜びにびくびくびく
恐怖の震えびくびくびく
びきびきびき

乾いて
割れて
涙を

涙?

流れないでしょ?
乾いて流れないでしょ?

童貞ちんぽみたいにびくびくびく
してたサードアイ
恐怖から恐怖へ

乾いて死ぬよ?
乾いて、
閉じる瞼もなくって覆う皮も無くなった
包茎チンポみたいな

サードアイ。
ざまあない。


すがすがしいなあ。
お前を
チキチキ
カッターで
チキチキ
切り裂いて
チキチキ
私は解放される。

解放される。
解放される!

見えることから解放される!
見えないことから解放される!

解放!
解放解放!
解放解放解放!!解放
解放
!解放
解!放解放解放
!!解放!解放解放
解放解!!!解放

放!!!!

切り裂け。
切り裂け。
切り裂け。

サードアイ。
ざまあない。

むき出しになった白いぶよぶよとしたそれをサードアイ。
乾かして干からびさせてサードアイ。
涙も乾いた悲しい干物をサードアイ。
チキチキチキチキ切り裂いてサードアイ。

こんなものいらない!!!!!



「っあ……」



左手で頭を掻き毟ると
何もおちてこなかった。

見えていない。

安堵した。
見えるのは怖い。
見えていないほうが良い。
見えていないから
都合のいいように見える。

見えないほうが
安心する。




ぎし

ベッドから体を浮かせる。
乾いた黒いかさかさの血痕が残るベッドから。

ぶちゃり。

サードアイが床に落ちた。

邪魔臭い。
だがこれが私の本体だ。
邪魔臭い。
本当に邪魔臭い。

見えないのに。
見えるけど見えないのに
これが私自身だなんて。

縫い閉じた糸に綻びが無いか確かめて、
再び床に放る。



《こいしさま、こいしさま。おはようございます。ご飯は》
「うるさい」


姉のペットが。
うっとおしい。

どうせ。
どうせこのペットのことも
どこかで嘲笑っているのだ。
全てを見通して
故に
何も信じない。

あの姉は
そういう姉だ。

誰も信じない。
信じているのは自分だけ。
ペットも四天王も周りの誰も信じてない。

私のことも。



見えないんだから、当たり前だ。




大広間に行くと姉がいた。


《んっ……はんっ!あ、ぁあ!!そこ、もっと!》

下衆めが。
昼から耽るか。
繋がり得る目を持ち、それ故にその方法では繋がれず
安っぽいこんな方法でしか繋がれないのだ。

姉は椅子に座り、
もう一人はそれをまたぐように覆いかぶさっている。

《パルスィ……いいわ、もっと、もっと見せて!
貴方の中で燃え盛る、不浄の炎をっ!!
素敵よ!その腐った心、堪らないわ!!
溜まらなく、昂ぶるの!!
人を認め、認め、認め、認め、
自分を否定し、否定し、否定し、
そうすることで人を貶めて自分を貴いものとしている
歪んだ自意識!
あなたには自分を証明する手段がないの。
実態がないのにあらゆる人の鏡にはその姿がある。
それだけをよすがに生きるしかない悲しい存在。
ちゅっ…くちゅっ、んうっ!
気持ちいい、貴方が、その腐乱した心で私の女陰をねぶるその様が
ああ、ああ!
本当に愚かで馬鹿な娘!
自分で首を絞めながら、その苦しさに自分を認識する
本当に馬鹿な娘!
っ!いいわ、いいわいいわ!
そうやって私を妬むが良い!私を認め、私を恐れ、私を否定して
私を愛して見せろ!!
パルスィ!!もっと、もっと私を感じさせなさい!》

《さとりっ!いいえ、んっ!
いいえわからないわ!!
わかってたまるものですか!
この、ここに滾る、腐った沈殿物。
んっ、ひ……
いかに人の心を見透かす目を持とうとも
この気持ちを解読する鍵(経験)を持たぬ貴方に
何が、何が、何が何がわかる!!
はっ、はあっ!
私とこんな風になって、
こんなクサレマンコと交わるなんて
堕ちたわね、堕ちたわね、殿上人!
私のことを醜いと言うか。
ならばこの醜い女に無様にイかされてみろ!
そら、未成熟で綺麗なヴァギナに、
汚らしいマンコが重なってるわよ!
綺麗な肌。妬ましいわ。
可愛い声。妬ましいわ。
細い腕。妬ましいわ。
美しい顔。妬ましいわ。
妬ましい。全てを持っている貴方が妬ましい。
妬ましい。妬ましい!
全て、全て、全て全て全て全て、
すべて私のものになればいいのに!!》

《んひ!ぐ!!
あぁへひぇ、お、おおおおおぉ……
き、きた、きたわぁ!
貝合わせの真珠擦り、いい、いいわぁっ!》

《ひ!ん!んひ!はっ、はあっ!
も、だめ!なの?
幼女まんこ、綺麗で羨ましいつるつるまんこ、
私の汚いがばがばまんこで擦れて果てるの?
はてる、いく、いく、イク!!》




くだらない。

私は大広間に足を踏み入れる前に
その場を去った。

緑目の妖怪も憐れなものだ。
自分の内面を引き出されてレイプされているだけだと言うのに
それが理解と抱擁だと錯覚して姉に惚れこんでいる。

馬鹿が。
それが強烈な拒絶で
あいつ自身その拒絶を認めないために
体を使って繋ぎとめているだけだと言うのに。



馬鹿が。
馬鹿が。馬鹿が。
馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が馬鹿が!
苛々する。
震えて転がるサードアイを見ているときみたいに
苛々する。

姉のそれが
セックスの最中に
ぎょろりと私の方を見たが
無駄だ。
あの目で私を見ることは出来ない。

苛々する。
苛苛する。苛苛する。苛苛する。苛苛する。
苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する苛苛する!!



自室に戻ってカッターナイフを取り出す。
夢の中みたいに
チキチキチキチキ
歯を出したり引っ込めたり引っ込めたり出したり
チキチキチキチキチキ

切っ先を指先に
つぷり
赤いものが流れてくる。

ああ、気持ちいい。

金属の刃が、肉体の中に沈んでその繊維をレイプしていくのが
溜まらなく気持ちいい。
ずぶ
深く
ずぶずぶ
深く
ずぶずぶずぶ
深く
カッターナイフの薄刃が、人差し指を貫いてゆく。
レイプしてゆく。
犯してゆく。
セックス。

「ひ……ぁっ!ん、ぅうっ!!」

ぱたぱたと血が床に滴る。
中身が外に出て行く感じ。
血だけじゃない。
一緒になんかもっと
こう
そう、
中身。
中身みたいなものがそこからすうっと出て行く感じ。

金属の刃が私の指先とセックスして
私は処女を失い

一気にそのペニスを振り下ろす。


「ひ」


ぶるっ、と小刻みに震えて
イった。



「はーっ、はーっ」


でろりと先端が二股に分かれた中指を眺めながら
オーガズムにたゆたう。

汚泥と腐臭の沈殿したこの館の中で
この時だけは
綺麗な空の雲の上で寝ているような清清しい気分になる。


指はすぐに元に戻った。
人間だったらこれは元に戻らないのだろう。
元に戻らないまま、指が…。
腐りおちる?
それとも
動きもしない肉塊となってくっついたままになる?

想像しただけで興奮してきたが
自分は妖怪なので諦めた。
つまらない。

と。



「……っに見てんだコラ!」



その
至福の時を崩すのはサードアイ。
いつも横に寄り添うサードアイ。
縫い閉じた瞼のその隙間から
私の自慰行為を見詰めてはせせら嗤っているのだ。


「見てんじゃねーよ!!
覗き見すんな!!
下衆!!品性下劣!!
姉と同じだな!!!?」

びくびくびく
痙攣しているサードアイ。
引っつかんで縫い目と縫い目の間に更に針を通す。
何度も何度も瞼を往復して
右から左までもう一度縫い閉じて
隙間無くピッタリと閉じた隙間を
糸で塗り固める。

そうして上から縫い閉じなおすのは
数え切れない数。
瞼の切れ目なんて見えない。
全部が縫い糸で覆いつくされている。
それもこいつは、

私を
盗み見てくる。
盗み見てくる。
こいつが私を見ている。
私を見ている。見ている。
見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている見ている。
見ているのだ。


チキチキチキチキ
カッターナイフの刃をむき出して
チキチキチキチキチキ
その表面を薄刃で撫でる。
チキチキチキチキチキチキ
刃を立ててそっと力を入れると
柔らかい表面は一瞬沈んで
それからつぷりと突き刺さった。

チキチキチキチキチキ
ゆっくりカッターナイフの刀身を引きまわす。
チキチキチキチキチキチキ
瞼が落ちぬ程度の薄い傷を
チキチキチキチキチキ
無数に左右に縦横無尽に切れ目を入れてゆく。

表面から血が滲んで、玉を作り、
それがとろとろこぼれてゆく。

とろとろぽたぽたぽたとろぽたとろとろとろ
とろぽたとろとろぽたぽたとろとろとろぽた
ぽたぽたぽたとろとろぽたぽたとろとろぽた
とろとろとろとろぽたぽたとろぽたぽたとろ
ぽたぽたとろとろぽたとろとろぽたぽたとろ

あは

ざまあない
さーどあい

血まみれ。
血まみれ。
血まみれ。

赤くてぬめぬめになってて
気持ちいい。

カッターナイフの切っ先を
柔らかい皮膚の上に走らせるその感触が
たまらない。
気持ちいい。
心地良い。
生きている自分にナイフを入れて
自分自身をレイプするのが
溜まらなく気持ちいい。

尖った金属が皮膚を裂く感触。
触れた傍から二つにぱかりと割れて
その間からじくじくと血液がにじみ出てくるその感じ。

赤い流れが溢れてきて
重力に逆らい切れなくなった所で流れていくその感じ。
皮膚の上を粘り気のある液体が走り濡らしてく感触。

流れ出る血が温かいなんて嘘だった。
サードアイの表面を恍惚に溺れながら切り裂いて
切り裂いて切り裂いて。
出てきた赤は冷たかった。


「ふふふふ
やっぱりこいつ
異常だわ。
冷たい。冷たいもの。」

そいつは、私だった。
それは、私だった。
私は、冷たかった。



貧血のゆったりとした昏睡から目が覚めると、
ベッドの上の血痕は大きく広がっていた。
死んだ私が影となってベッドに残っているようだ。

私がいる。
私がいた形が残っている。
だからチキチキチキチキチキが止められない。
止められない。
病められない。




さっきのように猫は起こしに来なかった。
姉に執心なのだろう。

邪魔臭い私自身を抱えて、
体は
再び大広間へと向かった。





流石にあの痴態は終わっていた。
部屋の真ん中にポツリ飾り椅子が佇んでいるだけ。
毛羽立った絨毯と埃の積もったテーブルが死んでいる。

ろくに手入れもしていない大広間は扉から椅子にかけて、
椅子の周辺人が数名分
その範囲だけが生きていて

後は全て死んでいる。

時間が止まり
空気がよどみ
蜘蛛の巣が張ってはいるが主はいない。
埃に塗れ
命は無く
光は差し込むが何も生み出さない。


その飾り椅子だけが
大広間だった。

その飾り椅子で行われているのは
昼間の痴態。

何もかも枯れ果てたこの部屋で
瑞々しく生々しく繰り返されるセックス

その光景が
フラッシュバックする。


「っ」


誰もいない大広間。
誰も座っていない飾り椅子。

嬌声がこだまする。



椅子には姉が股を開いて座り、肘当てに頬杖を突いている。
姉には嫉妬に狂ったバケモノが跨いで覆い被さり、
見下ろしているというのに姉に見下されて
だらだらだらだらマン汁を垂らしていた。
膝が笑っている。

更にそれら全てを俯瞰するのはサードアイ。
血走った眼で
被虐にうち震える緑眼の女妖を、
隅から隅まで嘗め回すように見抜き、
体中に散在する心をかき集めてにんまりと笑っている。

あんな卑下た笑いはない。
あんな下品な目つきはない。

心ある全ての者の秘匿を暴き弄んで
そうすることで自分を確立している醜い妖怪。



《こいし、あなたは》
「うるさい」


目をかっと開いた。
二つの目だ。
光学視界。

姉と情婦の幻影は消え去った。



「私はその道を選ばなかった。」



選ばなかったんだ。
相手を毟り取るその在り方よりも
自分を傷つけ痛みと流れに自分を見いだす方が
何万倍もいいと思ったから!

選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。
選ばなかったんだ。


選ばなかったんだ!!
お前とは、違う!!
違うんだ!違う違う!違う!


姉さん。
私が
目を閉じただけでなく
あんたを拒絶するのは。



ふらふらと
覚束ない足取りでふらふらと
サードアイを引きずって
体は
私を引きずって
ふらふらと
覚束ない足取りでふらふらと
大広間を進む。

飾り椅子。
大広間たる飾り椅子。
色を失った空間で唯一色彩を放つそれの前に
私は佇んだ。

ここに
姉が。
姉と嬌態に狂う
別の誰かが。



跪いた。
誰もいない飾り椅子の前で
誰もいない飾り椅子に正対して
ひざを突いて見上げた。

何かを。
誰かを。

見えないはずの何かが見えた。
見えた?
見えたのだ。
いた。
いた?
いたのだ。



「れろ……んっ、ちゅっ」



椅子の天板に、私は舌を這わせていた。
あいつが腰を下ろし
浅く浅く腰を下ろして腰を前に突き出し
淫らな汁を散々垂らして臭いが取れなくなっている
その飾り椅子の天板に
舌を這わせた。

何の味なのかもわからないような
苦いような
しょっぱいような
渋いような
甘いような味が
味?感情?
口の中に広がる。



「はーっ、はあっ!んん、ろ、ちゅっ!んぐ」


目を閉じると
姉と情婦が交わっている。
私はそれに交じるように身を寄せ
彼女たちのまき散らす椅子を舐めながら
自分の股間に手を伸ばすが
姉たちは私に気づかない。

彼女たちはずっと二人で腰を振り
心レイプしレイプされる被虐と嗜虐の関係に
酔いしれ堕落し腰を振って
まんこを擦り付け合っている。

私は
残滓を
舐めるだけだ。

目を開けば
二つの目を開けば
サードアイではなく光学視器を起動すれば
こんな幻影は打ち消せる。
でも。

私は
残滓を
舐めるだけだ。



「ちゅうっ!れろれろ……んっ、ふうっ、姉さん、姉さんそっちじゃなくて」

《パルスィ、いいわ》
《さとり、さとり、さとりぃ》



二人の間に私はいない。

私は淫液の飛沫を舐め取り
姉とその相手の乱れる様を見上げながら、
股間で痛いほど自己主張しているそれをしごく。

「ひ、ぃっ!」

どくんどくんと脈打つペニス。
触れるだけで爆発しそうに敏感。
薄皮だけで張りつめた風船。
赤黒く固く反り返ってそそり立つそれは
弱々しい臨界前の爆弾。

恐る恐る手で包み、指先で擦り上げながら
椅子。

椅子。
椅子。
姉さんが座っていた椅子。
飾り椅子。
大広間の椅子。
えっちな椅子。
椅子。
椅子。

身を乗り出して椅子に覆い被さる。
いつも姉さんが肘を突き、
性交相手の膝が乗っかる
肘当て。

宝石で飾られ、
その隙間に
淫らな汁の乾いたものが
こびりついていた。



「はっ、あ、あぁああああっ!ふーっ、ふううーーーっ!!」



その乾いた残滓に舌を伸ばす。
汚く古い味が、舌先から口の中へ。



姉さん。
私が
目を閉じただけでなく
あんたを拒絶するのは。










 ゚





この気持ちを
易々と悟られてたまるか。

この気持ちはもっと秘密で
この気持ちはもっと神秘で
この気持ちはもっと未知で
この気持ちはもっと秘匿で
この気持ちはもっと綺麗で
この気持ちはもっと淫猥で
この気持ちはもっと
もっと、
もっと


椅子へ、体を乗り出す。
股間の突起が椅子の天板に触れた瞬間



「ひっ!――っああ”あああああぁぁああぉおあ"あああっ!!!!」



白濁が爆ぜ、椅子を汚す。
どろりとたまりを形成する白い汚水。



「はーっ、はーっ……」






ダイヤ。ルビー。サファイア。


エメラルド。



「っ!!」



緑色のその宝石が目に入った瞬間。
緑目のモンスターが現れた。
私の中に現れた。
私の中で暴れている。
私を食い破ろうと暴れている。
口元に牙となって具現化した彼女のアバター。

がり。

その妬ましい緑色の宝石を。

がり。

あの邪魔臭い女を。

がり。

ここにそれがあるのが我慢ならない。

がり。

私は獣のようになって

獣そのものになって
肘宛の装飾からその緑色の宝石を
彼女の痕跡を
妬ましいその緑色の何かを
こそぎ取ろうと
躍起になって歯を立てている。

がり。
がりがり。

エメラルドに限らず
緑色の部分全てを

歯で
爪で

その飾り椅子から消し去った。
彼女の痕跡を全て消し去った。



《ご苦労様。くすくす》

「おま、えっ!!」



緑色の目をした妖怪が椅子に座っていた。
緑色の目をした妖怪が私を見下ろしていた。
緑色の目をした妖怪が
緑色の目をした妖怪が
緑色の目をした妖怪が
緑色の目をした妖怪が緑色の目をした妖怪が
緑色の目をした妖怪が緑色の目をした妖怪が緑色の目をした妖怪が

あの女が!!



《目を閉じたせいで、
あなた、
ずいぶんいい具合に腐ってるわね。
くす。
腐って澱んだ欲求は
私の糧になるの。
いいわ。
とてもいいわ、あなたの腐り方。
その目の中、どうなってるのか、確かめてないでしょう?
そんなにがちがちに縫いつけて閉じちゃって。
美味しく腐ってるわよ?
くす。
そういうものが、私のたべものよ。
そういう腐敗物が
いい嫉妬心へ生まれ変わるの。》

「うるさい!きえろ!!!」




刮目。
二つの目を
見開いて見えたのは。



《……こいし、もう、お仕舞、い?》



「ね、え、さん?」



椅子に座ったままの姉さん。
服が乱れて
あちこち破けて
見るも無惨なぼろ切れ。

鼻を突く性臭。
輪郭を滴る白濁。
肌に赤々残る歯形。
裂けて血を流す淫裂。


どういうこと?
これはどういうこと?

私、いま、椅子の上に射精しただけ

あれ
あの女は?
水橋某は?



《わからない。
こいし。
あなたのことがわからない。
わからない。
こわい。こわい。
何を考えているかわからないからこわい。
こんな風にされてしまうなんて。
どうして目を閉じてしまったの?
どうして私を拒んだの?
どうして?
どうして?
どうして?》




「幻だ!!!!!!!!
水橋パルスィ、ふざけるな!!!!」



《あらあら。
それだけ強い精神力があって
本当に
どうして目を閉じてしまったのかしら。》



けらけら
けらけらけら

目の前の女は笑っている。

弱小妖怪のくせに
弱小妖怪のくせに
弱小妖怪のくせに


《あなたがその目玉を抱えている限り、
私はあなたよりも強いわよ?
くすくすくす》




何だ。
私が目を綴じてから
何が変わったんだ。
何がどうなっているんだ。

姉さんは
姉さんはこの女と




《あなたは閉じた目を持ち、
開いたままの瞳を持つ姉に嫉妬した。
お姉さんは開いた目を持ち、
瞳を縫い綴じる道を選んだ妹に嫉妬した。
さて。
さてここで。
どちらが『先か』なんて
意味のあることかしら》



「貴様、姉さんを」




《いただきまぁす》








「っ!!」


ベッドの上だった。
乾いた血の跡もそのままだ。
さっき増えた分も変わっていない。



《おはようございます、こいし様。ご飯は》



猫。



「姉さんは」



《いらっしゃいますよ。》



安堵した。



《こいし様は、さとり様のこと、本当にお好きなんですね》



「ああ。」


左手で頭を掻きむしった。
いくらか埃がパラパラ落ちる。
何も落ちない訳じゃない。
色々落ちる訳じゃない。

縫い綴じてもう二度と開かぬだろう
サードアイ。
その目を。
私自身を。

私は何時になったら受け入れられるのだろう。

自分の選んだ道だというのに
自分の決めたことだというのに
自分で望んだ試練だというのに

この苦しみに何時
何時
何時になったら。



封じ込めたのは私自身。
解放したのは私自身。



姉は臆病者。
怯え。恐れ。震え。訝しみ。疑い。猜み。
見ることによって
全てを
怯え、恐れ、震え、訝しみ、疑い、猜み、
全てを拒絶する。
見えなければ不安なのだろう?
見えなければ信じられないのだろう?
見えなければ受け入れられないのだろう?



私も臆病者。
怯え。恐れ。震え。訝しみ。疑い。猜み。
見ないことによって
全てを
怯え、恐れ、震え、訝しみ、疑い、猜み、
全てを拒絶する。
見えるのが不安なのだろう?
見えるのが信じられないのだろう?
見えるのが受け入れられないのだろう?


私と姉さんは何も違わない。
ただ、
お互いを欲するが故に。
それぞれの方法で

見続けることで解放したんだ。
縫い綴じることで解放したんだ。
自分自身<サードアイ>を。




「ああ、私は。」



「私は姉さんのことが大っ嫌いだよ。
あんな道を選んだ姉さんが。
大っ嫌いで、クソ食らえ。
信じられないし、わかろうとも思わない。
それくらいに
大好きだよ。」



チキチキチキチキ

カッターナイフの音が聞こえる。

チキチキチキチキ

私の音じゃない。

チキチキチキチキ

そうか。
姉さんも。





あの緑目の妖怪め。



「今の私なら、楽勝だね」



「でも今は感謝しておこうか」

この記事へのコメント

Re: 【こいし_さとり_パルスィ】緑目のキューピッド

さとりん好きとしては・・・ごちそうさまです・・。

Re: 【こいし_さとり_パルスィ】緑目のキューピッド

次はさとりんコスときいて!

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