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【妹紅_輝夜】とわにはとわずとおくにとうときにいとうはとろするどうき

いつも通りのキティなSS。
読まない方がいいです。
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「っ」
「起きた?」

 気がつくと、さっきまで星空が見えていたはずなのに、今眼前に広がっているのは、木目の天井。
 私は。

「取られたか」
「惜しかったわ、あれは。ヒヤッとしちゃった」

 上半身を起こすと、全裸だった。片や目の前にいる輝夜はもう着替えたらしい、寝間着姿。頭を掻いている私の横で正座してけらけら笑っている。

「ちくしょう、勝率五〇%が遠いなあ」
「勝率とか、私、もう覚えてないんだけど」
「一万八千二百六勝一万八千五百三十四敗だ。もう負け越しが過ぎる。」
「よく覚えてるわね。普段大雑把なのにそういうところ細かいわよね、妹紅って。」
「逆にしてその言葉、そのまま返すよ。」

 溜息を漏らして起こした上半身に、掛け布団を引き寄せて前を隠す。いまさら、と小さく声が聞えたが気にしない。

「お風呂、沸いてるわ。寝間着はここに置いておくから。……泊っていくでしょ?」

 目を合わせずに小さく頷くと、ん、と小さく返して立ち上がるような素振りを見せる。それを見て、私もお湯を借りに行こうと思ったとき。彼女は立ち上がらずに膝をついて顔を寄せてきた。



「あがったら、ご飯、あるから」

 そう言って、今度こそ立ち上がって部屋を出て行った。耳元には、囁かれた言葉と、頬には彼女の唇の感触が残っている。

「ったく」

 その柔らかい感触を手に取るように指で触れ、ああ、自分はほんとうに牙を抜かれたのだな、と思う。思って、笑う。
 思わず浮かんできたこの笑みに、嫌悪感はない。それでも浮かんできて一人でニヤニヤしているのが恥ずかしくて、口の両端を人差し指で押さえて、口を無理矢理真一文字に直す。そうやってそれが過ぎ去るのを待ち、指を離して溜息をついた。
 寝間着を羽織って帯を軽く締める。ふすまを開けて縁側に出ると、幽月がぼんやりと朧んでいた。

「好きだよ、お前が」

 それは、夜に響いて、消えた。







 妹紅を連れて帰ってきたら、永琳は留守だった。
 別に薬が必要なわけじゃない。それでも、彼女の薬があるとないとでは治りの速度が違う。出来れば使ってやりたかったが私には薬の知識はない。うどんげに聞いてみようと思ったが、彼女もいない。てゐもいないようだった。

「まったく、気を利かせすぎだわ。主を何だと思っているのかしら」

 自分に向けて言う冗談も、さめざめとしていて救いがない。気を利かせて、であればまだいい。私が妹紅と、命名決闘法未適用弾幕ごっこをする夜は、帰宅後に誰かがいることの方が減ってきた。

「ふん」

 考えても仕方のないことが脳裏をよぎったが、意図的に蓋をして見えなくする。今の私には、それで十分だ。
 既に再生が始まっている妹紅を、布団に寝かせる。ぼろぼろになった服を脱がせ、代えの寝間着を用意した。脱がせた服……というか既にそれはただのぼろきれに近かったが、それを放り捨て、時間を重複進行させて風化させた。永琳やうどんげなら、寝間着を着せるところまでやっていたのだが、面倒くさくなって脱がせたところで諦めて再び彼女の体を横たえる。
 左半身は、じくじくと再生が進行していて形を取り戻してゆく最中だ。木の枝の成長のように骨が生え、それに糸が絡みつくように筋繊維、神経組織、血管。脂肪と肉と皮膚が現れて、再び妹紅を作り上げてゆく。

「私も、変わったものね」

 妹紅と出会った頃は、殺すことそのものが楽しかった。私に挑んでくるどの男よりも逞しくて、どの男よりも強い意思を持って、どの男よりもしつこく、どの男よりも美しかった。だから、それを壊すのが楽しかった。斬り、破り、千切り、潰し、貫き、抉り、もぎ、妹紅を打ち負かすことが、堪らなく楽しかった。千年もの間、この退屈な牢獄に縛られていた私には、それは最高の玩具に違いなかったのだ。
 でも、今は違う。
 やることは同じだ。同じように、斬り、破り、千切り、潰し、貫き、抉り、もぎ、妹紅を打ち負かすことに代わりはない。でも楽しいのはそれ自体ではない。
 今、私の目の前で起こっていること。再生。妹紅がもう一度妹紅として形作られてゆくこと。彼女がもう一度生まれてくること。回生。誰よりも逞しく、誰よりも強い意思を持ち、誰よりもしつこく、誰よりも美しい妹紅が、再び現れること。
 それを見ているのが、楽しい。楽しい。
 愛しい。

「はやく、はやく、はやく妹紅になりなさいな。」

 切れ長の目、鼻筋の通った顔立ち、綺麗な顎のライン、長い睫、彼女の炎に負けないくらい赤い唇。どれをとっても妹紅の顔で、それが残っている以上、左半身がないとしても妹紅を見間違えることなどない。
 地球人だけじゃない。月の民だってそうだ。仮に手足しか残らないような死体になった場合、それだけを見てその死体が誰なのか判断することは難しい。外見的な特徴があれば、大きく絞り込むことは出来るが、同じ特徴を持った別人だと言う可能性を払拭できない。そうなると、どうしても、顔が欲しくなる。顔に限ってはいくらそっくりでも別人だとわかる。精々双子の区別がつかない場合がある程度だ。最も人を表現し、言葉を使わずに人物の同一性を証明しうるパーツ。そして、顔がなくなっても生きている人間なんていない。私と、妹紅と、永琳、つまり蓬莱人位だ。もう一人いると聞いたことがあるけどよく知らない。
 さて、だがどうだろう。蓬莱人は頭を吹き飛ばされようと体全てが消し炭になろうと、きちんと『元の存在』に戻るのだ。今この場で妹紅の手足以外を吹き飛ばしても、その手足は正しく妹紅を再生するのだ。間違っても私がもう一人出来たりなんてことはない。もう三万回も繰り返したんだ。それでも絶対に妹紅は妹紅へ、私は私へ、正しく再生した。
 手足が残っていれば手足が覚えていたかもしれない。傷ついてもそれが治ることを考えると、手や足や、髪や目玉や、骨や筋肉が、それぞれ自分の隣にあるものを覚えているのかもしれないというのは、まあ予想がつく。だが蓬莱人は別だ。体の全てが完全に消し飛んでも、元の存在へリザレクションする。
 それは、その存在が、肉体に依存しないどこか別のところに本質を持っていると言うことの実証だ。

「妹紅、妹紅。あなたはどこにいるの?何を以って、妹紅は、妹紅が妹紅であることを、維持しているの?どこに保存されているの?」

 人間よりもより存在そのものの実体に近い存在。それが蓬莱人だ。私達の存在の根底は、肉体のいずこにも宿っていない。
 人は、不死者は生きていないと言う。我々蓬莱人は生き物ではないと。それは確かに、見解の一つとしては、その通りだ。

「私達は、人間なんかより、もっと、もっと根源のところで愛し合ってるの。生とか死とか関係ない。『存在』自体の交わり。」

 その言葉の通り、私達に生死の概念がないのかと言うと、私の考えでは恐らくそうではない。蓬莱の薬と言うのは、命というものを、肉体から、何者にもアクセスされえない場所へ移動する薬なのだ。そこへ届く矢がもしあったのなら、私達は普通に死ぬことが出来る筈。ただそれが、今のところこの世に見つかっていないと言うだけの話。

 三刻ほど経っただろうか。我ながら呆れるが、飽きもせず妹紅が出来上がってゆく様を見つめている。妹紅の体はもう殆どもとの姿に戻っていた。真っ白い肌。色のない髪。瞼の下で今は見えないが、彼女の炎を宿した赤い瞳。ものぐさな理由で服を着せなかった私を、少しだけ褒めてやりたい。
 布団で横たわる妹紅の姿は、ちえ、こう簡単に使いたい言葉ではないのだけれど。
 綺麗だった。

「これでも、私も絶世の美女を謳われた身なのだけれどね」

 綺麗なのだ、妹紅は。
 彼女の右手を取って指に指を絡める。まだ冷たい。自分で言うのも何だけど、私の手の方が綺麗だ。私の指に比べて無骨で、すこし荒々しい。言うと怒るけど、たまに男らしい。この指もそうだ。言動一つとっても、感情も、価値観も、男っぽい。
 だからこそ、妹紅は、綺麗だ。
 人が言えば、確かに私を綺麗と言うだろうか。若い見た目に白髪など。血管が浮き出るような病的な白肌など。
 それでも妹紅の、その薄皮の中にすぐナマの命が脈打っているような体が、針で突けば破裂して赤い奔流が噴出しそうな半透明の膜みたいな体が、私にはこの上なく魅力的に見える。
 だがどうだ、こんなにも脆そうに見える彼女の気質は想像できないくらい荒々しくて、彼女自身が炎のようだ。それにこの体のどこを切り裂いても、命の欠片も漏れてこない。
 この体のどこにだって命は宿っていない。それが、それが堪らなく愉快じゃない。美しいじゃない、絶対に壊れない命の贋物だなんて。
 私には、妹紅の全てが、魅力的だ。
 私にないものをいっぱい持ってる。私にない情熱を持っている。私の知らない世界を知ってる。私の知らない痛みを知ってる。
 私の知らない私を知っている。

 まだ目を覚まさない妹紅の唇に、キスをしようかと思ったが、なんとなく卑怯な気がしてやめておいた。

「好きよ、妹紅」







 泊っていくでしょう?という問いが初めて飛んできたのは、もう何年前のことだったかわからない。好きだと先に叫んだのは私だったが、それは酷い、酷い告白だった。制御が利かないエンジンみたいになった感情が、一人で走り出したようなものだった。殺したいと言う感情が変化しきる前の、中間色の感情。
 輝夜との初夜は、異常の一言では言い表せないようなものだった。殺しながら愛す、しかも相手の意思など関係ない。
 レイプだった。それも、とびっきり酷い奴。
 それを受け止めて、今みたいな感情に落ち着くまで包んでくれていたのは、輝夜の懐の大きさなのだろう。

「ちゃんと、やり直したい気はするんだがな」

 縁側を歩き、空に姿をやつす月に話しかけるみたいに。そっちに向かって苦い笑顔を投げる。
 今、私は輝夜を殺したいとは余り思わない。それでもこうして、頻繁に殺し合いをするのは、彼女の退屈を紛らわせるため……ではないような気がしていた。

 何十年も何百年も。私はかつて輝夜を殺してやろうと、その執念一つで生きていた。いろいろあったのもまあ事実だが、結論は、その憎悪がくるりと反転してしまったのだ。憎悪が腐って恋心になるとは、まあ滑稽なことだ。
 だがそれゆえに不安なのだ。一番最初は殺意が発端だったにも拘らず、今はそれがない。彼女を愛する根底が、今はない。支えのない愛情だけが、ふわふわと私達をつないでいる。
 以前は私が一方的に殺し合いを申込んでいたのに、ある日から彼女の方から誘ってくるようになったのだ。
 それは、輝夜は私のその不安を見抜いていたからかもしれない。殺し合いと言う『感情の激突』を、私達は無言のうちに『感情を固定するための儀式』へとスライドさせたのだ。

「結婚と、同じなのかもしれないな。燃えるような感情がガラになって、それを維持するための儀式と形式を必要とする。」

 結婚と殺し合い。
 二つの全く接点のない行為が、同じような機能を果たしていることに、私は自嘲の笑みを零さざるを得なかった。
 それでも、今のこの気持ちは嘘ではない。それだけは確かに言える事。

「歪なもんだよ、蓬莱人って言うのは、どこまでいっても、歪。」

 風呂場について浴室に顔を突っ込むと、確かに湯は沸いていた。寝間着を脱いで髪を上げ、浴室へ入り、かけ湯をしてから湯に体を放った。

「あ゛ー」

 我ながら酷い声を上げてしまう。リザレクションの後は、代謝が乱れていて体温が下がる。そういうときに、風呂と言うのは堪らなく気持ちのいいものだった。特にこの屋敷の風呂は、何人ではいることを想定しているのか知らないが、とにかくでかい。浴槽で大の字になってぷかぷかすることが出来るくらいだ。やらないが。

「死なない体になっても、風呂の気持ちよさは変わらないなー」

 オヤジ臭い台詞を吐いて、肩まで浸かる。
 何も考えずにぼーっと天井の隅に垂れる水滴に目をやると、それが壁を伝って流れてゆく。流れた先に別の水滴の筋があり、それと合流して大きくなる。大きくなって自重が増えたため、二人まとめておちてゆく。

「二人になって、支えきれずに堕ちてゆくか」

 慧音が呟いていた言葉だった。
 苦い。
 輝夜と一緒になってから、他の色々なものを失っている気がする。慧音とも疎遠になった。慧音とのつながりが薄れたから、里の人たちとの交流も減った。彼女もそうだ。彼女自身口に出すことはないが、私がこうして家によく居付くようになったせいで、薬師や兎達との関係に細いヒビが生じているようだった。
 私達は、別々だった私達は、ただくっつくと言う一つの選択だけで、他の多くを失おうとしているのかもしれない。二人で、堕ちていこうとしているのかもしれない。元々独りだった私はまだいい。彼女は、私と一緒にいることで失うことが多すぎやしないか。

「気持ちの変化に気付かないことが、理想だったと言うのか?」

 私が輝夜に殺意を抱いていたあの頃が、その殺意が腐って変質する直前が、私と彼女とその周囲に一番の安定をもたらしていたのかもしれない。それぞれの笑顔に囲まれて、それなりの幸せと、帰る場所があった。殺意と言っても、幼い炎だった。単純に、それが好意の裏返しなのだと気付いていないくらいに幼い、オレンジ色の炎。表現の形が違うだけで、その頃から私は輝夜を好いていたし、彼女もそれに応えてくれた。その線があった上に、周囲との関係もよい。周りは周りで『ケンカするほど云々』と笑っているのだから、私と彼女の間に手出しをしようともして来ない。

 ――それが、理想だったんじゃないのか。

 丁度、秘密を明かすのと同じだ。
 今まで隠してたんだけど、と秘密を明かすこと。それが必ずしも潔い行為ではないのと同じだった。
 隠し事を明かすことは、相手に赦しをせがむのと同じだ。重荷を分かち合うのを求めるのと同じだ。そうであれば、告白とは、大義名分の下に自分が楽になれる都合のいい行為でもあるのだ。
 私はあの時、好きだと気付いてもそれを口にすべきではなかったのかもしれない。もしかしたら、輝夜自身はもうそれに気付いていて、敢えて口に出さずにいたのかもしれない。あんな酷い愛の告白と初夜を受け入れてくれたことを考えると、可能性は十二分にあった。私は、彼女に、一緒に堕ちてゆくことをせがんだのと同じなのではないか。
 あの水滴のように。

 ちゃぷ

 水面を鳴らしてみる。こんなに軽快な音を立てるものが、こうも重苦しくのしかかってくる。
 いつも考えていることだった。
 輝夜と一緒になって周囲に変化が現れて、ようやく気付いたことだった。それからこうして、同じ屋根で別の空間を分かつとき、いつも考えてしまうのだ。
 私は、間違っていたのではないかと。
 
「――もこう」

 戸の向こうから声がする。輝夜だ。

「どうし」

 た?と聞こうと思ったところで、それは遮られた。輝夜が、浴室に入ってきたのだ。手ぬぐいさえ持たず、髪も上げていない。

「輝夜?」
「背中、流すわ」

 背中を流しに入ってくる恰好ではない。

「ほら、上がって」
「あ、ああ」

 私が椅子に腰を下ろすと、彼女は私の背後に立って。

「妹紅……」

 後ろからふわり、腕を絡めて被さってくる。
 そのまま、私の髪留めを外す。私の髪が彼女の肩を覆うように落ち、その背中の上で私と彼女のそれが交わる。

「背中」
「終わったらね」

 右肩の上から覗かせた顔を寄せて、頬に口付けてくる。私は右腕を回してその頭を抱き、その唇に自分のそれを押し当てた。
 柔らかい唇。昔から千年このままの、これから千年このままの、永遠に私を魅了し続ける赤い唇。
 だが、今の私は少しだけ

「乗らない?」
「すこしな」

 ふう、と溜息を吐く輝夜。

「飽きちゃった?」
「人生に飽きても、お前に飽きることはないよ」

 首っ玉にかぶりついたままで、くるりと私の前に回ってくる。だったら、抱いてよ。と額をくっつけながら、再び唇を押しつけてくる。首が片手分解放されたと思ったら、その手は私の股間へ這い入ってきた。半勃ちだった私のそれをふんわりと手で包む。

「そっか」

 一人で何か納得したような声を上げている。私は納得なんてしていないのに。今のままの二人の在り方に、不安が募って、それを溜飲出来ない。
 私がなんだよ、というと、彼女は少しだけ寂しそうに笑って。

「一人で、恋を終わるなんて酷い。」
「終わってない。好きだ、お前を」
「ふぅん?」

 首、肩胛骨、乳房、乳首。彼女の舌が這い回る道のりに、欲情の炎が延焼していくのがわかる。間違いなく輝夜のことが好きだ。昔は殺してやりたいと本気で思っていたが、今はそんなこと無い。彼女が愛おしい。その全てを奪いたくなることだってある。それでも、彼女の多くを奪って、私が彼女を不幸にしているかも知れないという考えが、今日に限ってどうしても拭いきれない。
 彼女の顔を正視できず、キスの合間に一瞬離れて見つめてきた黒い瞳を、避けてしまう。彼女の手が包む肉棒の心地よさも、どこか一枚紙を挟んだ向こうみたいで。

「私のさ」
「ぁ?」
「私の幸せとか、くだらないこと考えて、ないよね?」

 くだらない?

「……」
「あきれた。」
「あき……っ?」

 私が悩んでいたことを、下らない、呆れたと一蹴する輝夜に、戸惑いと、少しの苛立ちを覚える。

「妹紅はもう、私に、恋をしていないのね。私はこんなにも、まだこんなにもあなたのことが欲しいのに。私のモノにしたいのに。奪い尽くしたいのに。でも、妹紅は違う」
「何いってんだ?」
「そこに行くなら、私に一言ゆってからにして欲しかった。準備とか、いろいろあるし」

 輝夜の言っていることの意味が分からない。私の気持ちを疑っているというのなら、それはきちんと弁明しなければならない。
 私が輝夜のことを好きだと言うこと。好きだから幸せになって欲しいということ。それについて私が危惧を抱いていること。

「輝夜、私は」
「言葉、か」
「え」
「言葉を持ったらそれは」

 輝夜がぐい、と、顔を近づけてくる。漆黒の星空みたいな瞳が、私の視界を独占する。椅子に座っていた私を床に押し倒して、輝夜は私の上に馬乗りになった。

「説明できてしまうのならそれは。順位付けできるのならそれは。」

 少したしなめるような声色。そのまま淫裂へ私のペニスを導き、前戯もなしにそれを挿入した。

 っ

 囁くような小さい声で、彼女は呻く。私はそうではなかったが、彼女は蓬莱人化したとき、まだ、乙女だったのだ。だから。

「妹紅、あなた、やっぱりまだ人間だわ。もっと蓬莱人らしくなれと、散々言っているじゃない。初めて私を奪ったの夜だって、戦い方こそ違ったけれど、セックスは、良かったのに」

 腰を落とす輝夜。処女の証が、赤く滴っている。

「言っている意味が分からない。輝夜。お前が私に飽きてるんじゃないのか?」
「いいえ。大好きよ、妹紅。あなたがいれば何もいらない。あなたの何もかもが欲しい。私が要らないくらいあなたが欲しい」
「私も同じだよ」
「嘘。」
「嘘じゃない」
「どうかしら」

 輝夜は愛液よりも血液で濡れた秘部を見せつけるみたいに、私の上で腰を動かし始めた。
 きもちいい?と聞かれたので、ああ、と応えるが彼女は満足しない様子。事実、こんなプレイでは気持ちよさなど半減だ。それでも目の前で踊る彼女の白い肢体、揺れる乳房、なびく黒髪。擦れ合う性器、徐々に湿り気を帯びるそこに、悲しいかな、射精欲は高まる。

「いいわよ、中に出して」

 私の上半身に完全に多い被さって、腰だけを上下する。耳元で膣内射精を誘う言葉を囁かれ、愚直な性感がバカみたいに走り出してもう止まらなくなっていた。
 ふん、と小さな声が、響いた。懐かしい、聞き慣れた感じ。そうだ、彼女と出会った頃、お前を殺してやると叫んだ私に向けた、そうだ、これは、彼女は呆れている。嘲っている、私を。つまらないんだ、私のことが。

 惨めだ。同時に腑に落ちない。
 一体何が不満で、何に失望している。
 一体何が不満で、何に失望している、彼女は。
 一体何が不満で、何に失望している?
 一体何が不満で、何に失望している、私は。
 私は。

 肉壷にシゴかれる惨めな棒はびくびくと勝手に震えだし、腰や背筋に伝播していく。浅くて、近い。

「輝夜、で、るっ」

 私の射精告白を前にしても、彼女は、それがまるで、詰まらないものであるように、冷ややかな目で見ながら。そのまま彼女は、私の精を受け止めた。
 ずるり、引き抜かれるペニスに、私自身が放った精液と彼女の血液がからみついている。いつもならこの光景だけでもう一回始まりそうなものだが、今日は彼女の様子が、変だ。いや、変なのは私の方なのかも知れない。

「出るものは出るのね」
「……」

 中途半端な快感で吐き出された悲しいそれを指ですくって口に運ぶ輝夜。一言「まずい」といって、ぺっ、吐き捨てた。

「私だけを、見て」
「みて」
「ないでしょう?」

 胸の辺りから、すぅっと冷たい減圧。ふわりと焦点を失う目。

 いや。だけど。でも。うん。

「別にそれでもいいんだけれどね。ゆったでしょう、急がないでって。私たちの夜は、あなたが考えてるより、ずっとずっと長いのだから。ゆっくり楽しみましょうって。」

 わからない。
 いや、わかる。
 わかるとわからないの中間くらい。
 感覚と思考の間くらい。
 印象と認識の中間くらい。
 輝夜の言っていることが、胸を締め付けて苛む。
 輝夜の言っていることが、頭で渦巻いて惑う。
 波紋が広がるが、波紋を立てる石が何なのかわからない。
 そもそもその池には何が満たされている。

 満たされた水の色を見ると水赤青黄藍紅桃肌白紺灰橙茶黒朱紫緋碧色だった。

 見えない。
 頭をかき毟りながら、水赤青黄藍紅桃肌白紺灰橙茶黒朱紫緋碧色を水色と赤色と青色と黄色と藍色と紅色と桃色と肌色と白色と紺色と灰色と橙色と茶色と黒色と朱色と紫色と緋色と碧色に分けようとしたけどどうしても水赤青黄藍紅桃肌白紺灰橙茶黒朱紫緋碧色だった。

「私は、お前が好きで、触れたくて欲しくて、好きだけど、傷つかないように、箱に入れて、触りたくなくて」

 譫言みたい。
 対象のない言葉がぽろぽろ口から溢れてくるが全部副産物。膿でさえない。吐き出しても切り分けても、整理されない。

「……すきなんだよ」

 出てきても、ピンぼけな言葉にしかならない。
 くすんだ言葉を吐き出した私に

「そうね。でも私は違うの。まだ、違うの、妹紅。私は。」

 なにが違うというのだろう。彼女には迷いがなくて、自分が水滴であるという認識がないようで、それどころかそれを否定さえするほどに真っ直ぐ。

「教えてくれ」
「妹紅の気持ちなんて、わからないわよ。」
「私のじゃない、お前のだ。」
「好きよ。」
「そうじゃない、そんな言葉じゃなくて」
「行動で?」
「……それもちょっと違う」

 ふう、と溜息を吐く輝夜。でもその顔は笑っている。

「実践ならもう、してるのよ?」
「え」

 輝夜は手をひらひらさせながら、個の部屋全体を見ろというような仕草。それにつられて周囲を見回すが特に変わったところはない。誰もいない。

「誰も、いないでしょ」
「え、ああ。あ」

 誰もいないのだ。
 それを答えだというのか、お前は。

「幸せなんかくだらないのか」
「いいえ。」
「さっきくだらないと言っただろう」
「意味が違うわ。」

 肩を竦めて言い捨てる。

「私が誘うようになってからかしら、それ?」
「……ああ、そうだ」

 そっかそっかそれでねえ、と目を閉じて小さく頷く輝夜。

「そうよ。この誰もいない屋敷が私の答え。あなたが想いを言葉してくれたから、私はそれに奉じたんじゃない、妹紅。あのころのあなたも、そうだったと思ったのだけど、まあ一人で先に行っちゃって。」

 他には、何も要らない。

 私が漏らしたその言葉は、輝夜に向けられたものではない。誰に向けられたものでもない。宙に漂う鍵穴に、それがはまるのかどうか確かめたくて、思わず漏れただけだ。

 そう、他には何も要らないの。

 輝夜はしかしその放り投げられた言葉を拾い上げ、埃をを払って口にする。まあ、美味しいんじゃないの?と。

「妹紅。私はあなた以外に何も要らない。あなたが傍にいてくれるなら、永遠の命が須臾に終わろうとも構わない。家も要らない。食べ物も、飲み物も。召使いや付き人なんて、贅沢極まりない。」
「薬師と兎は」
「はっきりとは言わないけどね。彼女たちの中では、あなたはまだ部外者みたい。居心地が悪いんじゃないかしら、私と妹紅がこうしていたら」

 と、輝夜が私の頭を抱いて、胸の中に寄せてくる。肌理の細かい白皙が湯に塗れてさらさらと、だが今はそれが乾いた砂のようにさえ感じる。

「彼女達が、私と妹紅を拒むなら、私も彼女たちを拒む。月なんて知らない。執政府が勝手にやっていればいいわ。帝政なんて、今更流行らない。そう、全てを捨ててもいいの。」
「私一人のためにか」

 そこまで想ってくれるのは、嬉しい。嬉しいが、実感はない。
 私のために、他のなにもかもが要らないというのか。私に、輝夜から、私以外の全てを奪えというのか。

「そんなこと、出来るわけがないだろ。私が、お前を殺そうとしてた理由を、忘れたか」
「憶えているわ。それを手にするのよりも、私を殺す、私を求める方を選んでくれたんだと思っていたのだけど」
「そう、だが」

 一言一言輝夜の言葉が、私の陸を浸食して崩してゆく。崩れ落ちる海は濁流。混濁した渦を私は、まだ、分けられない。

「そうよ。それくらい、私と同じくらい、私を求めてよ、妹紅。怒るかもしれないけれど、あの白沢。私は邪魔だと思ってるわ。疎遠らしいじゃない?ごめんね、私、その方が妹紅を独り占めできるって思ってる。同じようにしてくれていい。今この場で、この屋敷を焼き払ってくれたって、それが私を求めてのことなら、歓迎するわ。それくらい、求めて欲しいの。」

「私から、妹紅以外の全てを奪い尽くすように。」

 輝夜の手が私の手を掴み、それを自らの乳房に被せる。目は月の赤い様のように仄暗く燃えていた。
 決定的な、私の懼れがこそ正解だと告げる声に、私は恐怖した。恐怖だ。死を失った私が、恐怖した。輝夜が導いたその手に触れるものは、強く強く求めるものであると同時に、何か大切なものを粉々に砕く炸薬のようで。私はこの甘露を得るために、破壊しなければならないのか。彼女の幸せの具現を。
 そんなこと。
 そんな残酷なこと。
 でも、でも欲しい。
 残酷でも、私は、輝夜が……

「無理だ、無理だそんなこと!私はお前のことが大切で、お前に幸せになって欲しくて!私は、私はそれを、望んでるのに!でも望んでないんだ!気付いてしまったら、殺したい気持ちの変化に、気づいてしまったら、そのときもう手遅れだったんだよ!気付いたときにもう、ゲームオーバーだったんだよ、私は!私は輝夜みたいに強くない。こんな獰猛な感情を抑え付けて、押し殺したままお前に会うなんて、できるわけがない!!だから!」

 吐き出した言葉は、口からだけではなくて、目からも出てきた。横隔膜が正常な機能を失って、私はいつの間にかしゃくり上げて。つまり、泣いていた。

「私は欲しかったんだ、家族が。それを否定するお前をゆるせなかった」

 視界が水滴で歪んでいる。私が彼女に悲しい結末を強要したのだとどうしても自分が赦せない。だと言うのに、この暴れる感情を御することも出来そうにない不甲斐なさ。
 彼女の禁固刑が解けるのはいつになるのかはわからない。その永い時間を、今まで彼女を支えてきた仲間なしで過ごさなければならない。私は、彼女の世界に私をねじ込み、代わりに他の多くを弾き出してしまったのだ。
 この気持ちを、優先するのなら。
 私は、ひどい女だ。

「でも……ごめん」

 震える唇、撥ねる息。歪む視界、暴れる感情。
 赤くない血となってようやく口から出てきたのはそんな短い安っぽい言葉だけだった。

「ごめん」

 それしか

「ごめんっ」

 出てこない。

「──ごめん」

 それでも私は輝夜が欲しいのだ。彼女を素っ裸にひん剥いてでも、彼女を包む全てのものを燃やし尽くして焼き払ったとしても、その中で膝を折って肌の白を保つ輝夜を、ここではないどこか以外の場所から、奪って消え去りたい。そのために、彼女が泣くことになろうとも、だ。

 だから、それでしょう。

 輝夜の口から出てきた言葉は、しかし、意外なものだった。

「残ってるじゃない。『愛』になる前の、『恋心』ってヤツ。私が欲しいのは、それよ。」

 でも

「だから。一人で勝手に『愛』に変えないで。妹紅、あなたがもう、私を求め飽きたというのなら、話は別だけどね?」

 胸に当てる私の手を、その上から包んで力を込める。

 ほら。もう要らない?私の体なんて、もう飽きた?

 私の耳元にそっと置くみたい。声というより吐息みたいなそれを囁く。
 問いかけ。だがその目の赤は幾許も揺らがずに自信を保っている。彼女は見抜いている。私の天秤がどちらであるのか。いや、どちらに傾いていようと関係はないのかもしれない。望まぬほうに傾くなら無理矢理に引き寄せる、輝夜の目にはそんな自信が垣間見えた。

「……そんな不安、お前は一縷も抱いてないくせに」
「心外だわ」

 輝夜は私を真正面から抱きしめてくれた。
 長いこと湯船を揺らさない浴室。壁を伝う滴は下へ下へと寄り添ってゆく。隣り合うそれと触れあい輪郭を消し、解け合って一つになりながら、より低いところへ、降りてゆく、落ちてゆく。
 堕ちてゆく。

「私が欲しいのは妹紅、私を何者にも代え難く奪い去りたいと衝動する妹紅よ。私はそう、あなたに全てを奪い尽くされる準備ができている。そして、私も、妹紅自身以外の妹紅の全てが朽ち果てるまで待ち続ける覚悟がある。」
「かぐ、や」

 動体視。認識して切り分ける。沈殿。堆積。折り重なる色に感情を連ねて。固定。ベクトルとその大きさを確認する。命名。斟酌。分離。鈍痛。嘔吐。濁り水は、匂い水。
 ゆるされるなら、輝夜。
 お前に許されるなら。

 私は何かを言わなければならないような気がして、顔を上げる。先手を取ったのは、しかし輝夜の方だった。
 輝夜は、頭を私の顎の下、胸の上へ潜り込ませる。一瞬すれ違った視線は、曇り悲しく伏せていたようにも見えた。額を私の胸にぐいとあて、抱き付く腕を緩めない。
 先までは揺るがぬ自信を見せた輝夜の線が、酷く細って見えた。墨染め絹然としなやかに流れる黒髪は、それ相応の細さに見える。美しいと引けばぷつりと切れてしまいそうな弱々しさ。私の中にある肩も腕も、それを少し振るうだけで私の体が吹き飛ぶそれとは、まるで思えない。私の背に回されたそれは、彼女の言葉を宛がうならば私を奪うためのものだ。だがどうだ。私にしがみついて離れまいとしているようにさえ、今は見えるのだ。
 細く、白く、幼く、脆い。
 そして、だから、恋しい。

「妹紅、私は、あなたを愛していない。」

 輝夜の口から紡がれた、か細い声。

 アイシテイナイ

 みなまで言うなと、唇を塞いでやりたかったが、そうか、それをさせまいとして私の懐に潜り込んだか。

「妹紅、私は、あなたに」

 変わりに細い細い彼女を、力一杯に抱きしめる。

 ――こいをしている――

 希うような。
 乞い縋るような。
 恋い焦がれるような。
 声の杭が、胸に直接打ち込まれる。

「奪い尽くしたいの。だから、奪い尽くして。」

 永遠の時は得た。だが無限の経験を得たわけではない。
 私達は、まだ、一介の子供だ。
 それも、相手から奪い尽くすことだけを考えて生きてきた、歪んだ子供だ。

「私達に、押し売りは、まだ、早いよな」
「……ごめんなさい」
「いいや、その方がいいに決まってる。私達の体は、そういう風に出来てるんだからな。与え合うなんて、そんな器用なこと、出来るか。」

 こくん。
 輝夜が腕の中で小さく頷く。

「輝夜。お前が正しいよ。ありがとう。」

 相手が何を望むかなんて、私にはわからない。輝夜が本当に望んでいるものを、現に今わからないでいた。ならば、好きなものを選んで持って行って貰った方がいい。変わりに私も好きなものを持って行く。
 その波が合っているから、私達は。
 輝夜が、顔を上げる。同じ高さまで引き上げて、額をつきあわせる。目を瞑ったまま、私達は呪文を唱えた。

「愛し合うには尚早」
「恋し合うには晩稲」
「与え合うには未熟」
「求め合うには、恋人」

 最後、意味通ってないだろ。
 通ってるわよ。

 アドリブの合い言葉を互いに囓りあいながらいると。

 へくちっ

 輝夜がくしゃみ。

「寒いなら寒いって言え」
「う、うん」

 取りあえず湯につかって暖まることにした。
 お互い髪が降りたままだったが、もう気にしないで湯船に飛び込む。

 結局のところ、私も、寒かった。







「ふふっ、その気」
「お前がな」
「私は背中を流しに来たの」
「今更。お前が誘ったんだろう」

 額同士を合わせるみたいな距離で、軽口を叩きながら視線を絡める。もう一度キスしようとしたら、かわされて鼻先に口付けてしまう。くす、と輝夜が笑うので、何とか唇を奪ってやろうとするが、そのたびにかわされて頬や下顎にいらないキスの雨を降らせてしまう。

「むう」

 私が不満の声を上げてそれを止めた瞬間。

「もらいっ」

 逆に唇を奪われた。

「ってめぇ」
「油断したもこが悪い」

 きゃはは、と笑っている輝夜。それにつられて私も、はは、と笑ってしまう。互いの頭をぐりぐりと押しつけながら。

「油断か。じゃー実力で奪いにいくぞ?」

 と、けらけら笑いながら言うと、輝夜は。
 その目が、私を真っ直ぐ見ていた。さっきまで笑っていた口元からその笑みは消え、肩から首に回った腕に少し力が入っている。

「ええ、奪って」

 私も笑うのをやめる。ゆっくり真っ直ぐ輝夜の唇を目指すと、彼女は瞼を落とした。私も目を瞑って、そのまま顔を寄せ、唇を重ねる。

「んっ」
「ふ、んっ」

 唇同士が出会うと、どちらからともなくそれを開き、今度は舌を絡める。舌で舌を突っつきあい、舐めあっては、唾液を交換しあう。一瞬離れ、一拍の間だけ視線を絡ませて見つめ合いう。
 互いの名を囁いてから、またキス。
 境界を失いそうなくらいねっとりと、互いの口中を舌で舐め、吸い取るように、唇で食んで、貪る。
 ひとしきり口の中で愛し合ったあと、私は唇を離す。泡を孕んだ白い糸が未練がましく残り、切れて垂れた。

「こっち、こい」
「え?」

 立ち膝じゃ痛いだろ、と、私は椅子を降りて輝夜を椅子に座らせる。

「ありがと」
「はは、かかったな。こっちの方が攻めやすいんだよ」
「えっ、ちょっ……」

 私は椅子に座った輝夜の膝を割ってその間に顔を潜り込ませる。あわてて股を閉じようとした輝夜だが、私の肩はすっかりそこを割っていた。

「丸見えだ」
「ば、ばか」

 あわてて手を潜り込ませてくるが、私はそれに先んじて彼女の秘部に口付けていた。

「ふぁっ」

 声を跳ねさせる輝夜。私の上唇が淫核に触れていた。そのまま舌をその上唇へ添え、固くなったクリトリスへ舌先を這わせると、輝夜は腰を引いて逃げようとした。私はそれを捕まえて下から彼女を見上げる。
 胸の丘の向こうに、切ない、でも切羽詰まった顔で、眉をひそめて目を細め、口を軽く開けた輝夜が見える。その手は私の頭の上に置かれているが、私を拒むような力は入っていなかった。
 藍に浸けて乾く前の生糸のような、黒に数滴青を垂らしたみたいな輝夜の髪。それと同じものがここにも生えている。その毛並みをゆっくりと舌で舐め、右手を淫唇へ導く。
 そこはじくじくとほぐれ濡れ、艶めかしくひくついている。

「キスだけでこんなにしたのか」
「やめ、て」

 顔を背ける輝夜。頭に置かれた手に力は入るが、それでも引き剥がすようなそれではない。本気で嫌がってなんていないそんな仕草だって何百回も繰り返してる。それでも私は、未だに、こいつが、可愛らしいと思う。
 舌で撫でていた陰毛を唇で食み、たまに淫核への愛撫も交えながら、指でラヴィアをなぞる。

「い、ひゃ!ふ、ん……」

 顔を横に背けたまま、肩をいがらせていやらしい声を耐える。ガラスのような彼女の声を私はもっと聞きたくて、唇で豆を啄みながら入り口の浅いところを行き来するように指でヴァギナを刺激する。

「あ、いやっ、もこ、クリ、だめえぇ」

 泣き出しそうな輝夜の声。かわいい。
 恥ずかしさと跳ねる体のせいで、彼女の太股が私の頭を挟んで身動きがとれない。

「そんなに必死で押さえ込んで、そんなに私の口が気持ちいいのか?」

 意地の悪いことを言ってやりたくなってそんな言葉を投げると、彼女は息を呑んで脚の力を抜く。広がった肉びらを一枚一枚舌と唇でなぞるように弄びながら、片方の手で肉芽を摘み、もう片方の手で太股の内側をふわふわと撫でてやる。脚を閉じると私の言う通りになるからと、閉じまい閉じまいとする彼女の脚はゆっくりと広がり、今や大きく脚を開いて私の口を自分の股間に押しつける恰好になっていた。

「今度は大股開きで腰を突き出して。ほんとうにいやらしいな、輝夜は?」
「えっ、だっ、て……ずる、いっ」

 青白さと桃色が重なり合ったような声。それでも彼女の体が私から逃げ出す気配など無い。自ら快感の奔流に身を投げ出し、私の手にその行く末を任せている。

「ん、っあ、あっ、ああっ!だめ、だめえっ!」

 大きく股を開いて右手を後ろに突き、左手を私の頭の上に乗せ、腰を前に突き出す姿勢のまま、輝夜は身を震わせている。湯冷えなんてしそうにないくらい輝夜の体は熱く火照っていた。

「どこがいい?クリか?奥か?それとも浅いところ?」

 溢れてくる淫液で濡らした顔を上げて輝夜に問う。赤い顔を背けたまま何も言わない彼女を追討つように、指を淫裂にぬぷり、差し入れる。愛液でじゅくじゅくに濡れそぼったそこは、私の指を易々と奥の方まで受け入れる。

「ひ、んっ!し、しってるくせ、にぃっ!あ、ひぅっ……ぉぁああっん!!」

 薬指と中指にからみつく、媚肉襞。前後に揺すり、指を曲げて刺激するとそれに併せて形を変えて、絡みついてくる。一番奥ではない、浅めのところへ戻り。へその下の裏側辺りに指先を潜り込ませ、舌と指で挟み込むように刺激すると、輝夜から声が聞こえなくなった。小刻みだった体の震えが、大きく長間隔に変わり、声ではなく湿り気を残す息が浅く上がっている。
 見なくてもわかる。軽くイったんだ。

「簡単にイくの、そろそろ治せよ」
「ヒ、はっ、はっ、」

 号泣の終わり際でしゃくりあげるような息づかい。見上げると黒曜石の瞳は、夜の闇のように光を失っている。自分のペースで行えない呼吸に息を切らし、よだれが垂れていた。
 輝夜のその様子を見ながらしかし、私の指は握りつぶすくらいに強く、クリトリスを摘んだままだ。オーガズムの上から更に刺激を加えるのが、彼女は大好きなのを知っている。
 見ろあの顔を。やめてと懇願する言葉の裏腹。だというのにどうだ。よだれを垂らす口角は上がり、私を誘っている。暗い暗い目を抱く瞼の奥には、私を誘うような暗い灯火が点りはじめた。私の首に回す腕は強く結ばれ、私を離すつもりなどないように。
 好き者、が。
 そんな輝夜が、私は大好きだった。彼女の誘う淵に身を落とし、あの水滴のように二人だけで落ちていくのだ。他の何も関係ない。欲しいものを、私に求めるその様が。欲しいものを、彼女に求めるその感情が。
 他には、何も、要らない。

「ほしいもの全部、お前から、持って行くぞ」

 がくがく震えながらも私にしがみついたままの輝夜に、私は容赦なく刺激を加えてゆく。再び姿勢を下げて、普通の人間なら激痛に違いないだろうほどの力で、性感帯を、殊、彼女の好きな剥き出しのクリトリスに噛みついてやる。

「ひ!んうぅううっ!い、イってる、イってる上から、クリ噛み、だめ、だめえっ!」
「好きなくせに」
「ん、あ、あひ、ん!だめ、だめだめダメェっ!イキクリ噛むの、だめええっ、とんじゃう、頭の中トんじゃうからぁあっ!」

 輝夜の言葉は裏腹。そう言いながら、私の頭を自分の股間にぐいぐいと押し込んでくる。

「舌、あァああん!舌、舌はいってきた、月にいっぺん処女に戻るおまんこのなかに、もこの舌、はいってきたょおおおっ♥舐めてる、なめてるうっ!どろどろまんこ、もこが欲しくてばっくり割れた淫乱まんこ、もこにキスされて、まんこディープキスで悦んじゃってるよぉぉっ♥」
「っぷ、ちゅっ、始まったなあ、イキ狂い姫様」

 そう言う私のペニスも、軽い刺激だけで吐精してしまいそうなくらいに張りつめている。
 そのペニスを擦る変わりに、再びクリ扱き。

「んほぉおおっ!くり、くりもうらめぇっ!勃起しすぎて、クリ勃起しすぎて、はれちゅするのおおっ♥あハあんっ!でも、でもでも、それがぁ……それがイイのぉおおっ!まんこジュースもこに沢山ごちそうしながら、アヘるの最高なのぉ♥勃起デカクリっ♪ちんこみたいにでっかくなったデカクリぐりぐりされて、どばどばマン汁吹いて、エロ穴もこにほじほじされて、アクメとまんないひぃいいっぃい♥♥!!」
「本当に、ばっくり奥までみえてるぞ?ひくついて、ねばねばマン汁で物欲しそうにしてる」

 指で膣口をくつろげて中を見るなんて行為に、輝夜はしかし快感を得ていた。羞恥、触覚、音声、何もかもが彼女の性感を刺激するファクター。

「やぁ、やぁああんっ♥おまんこの奥っ、女の子の大切な奥っ♥もこに見られて、やだやだ、もっと、もっと女汁でちゃうよおっ♥子宮口?子宮口見えちゃう?下半身正直、下半身正直なのは、女の子もだよぉ?好きな人にいじって欲しくて、クリトリスぐりぐりされたくて、おまんこぐちゅぐちゅしてほしくて、おなかの下、きゅんきゅんさせちゃうのぉ♪妹紅、もこぉっ、もっと、もっと見て、奥まで、さがってきてもこに見られたがってる子宮口、しきゅうこぉ、視姦してぇ ♥いいよぉ、ゆびで、ゆびでぐりぐりしてもぉっ♥もこにしてほしくて、奥でも感じれるようにまいんちいじってるんだからぁ♥」
「毎日オナってるのか、しかも子宮口で。とんだ淫乱だ。」
「淫乱っ、淫乱でしょぉ?あはは、もこに、もこにもっとエロいコトして欲しいもん♪クリでもイけるし、入り口でもイけるし、奥でもイけるし、子宮口でもイけるんだよぉ♪エロいでしょ、ねえ、私エロいでしょぉっ?ふふっ♪あ、あヒっ!!だ、だからって急に、急に指、指三本もぉっ♪おまんこがばがばになっちゃうよ♥まあ、がばがばになったら、下半身吹っ飛ばせばまたきゅんきゅんで狭い処女まんこできるけどね♪だからもっと、もっとぶち込んでイイよ?はぁんっ!来た、きたきたきたきたっ!まんこに四本目、四本目指きたぁ♥しゅごい、しゅごいよお、奥の方ぐちゅぐちゅって、めっちゃくちゃにかきまわしゃれへ、イイのぉっ♥♥んほ、ほぉおおっ、んひ♪五ひょんめへえ!じぇんぶ、じぇんぶきたぁ♥おまんごギチギチゆってるぅ♪いいの、イイのぉおっ!おまんこ拡張されちゃう、膣道指でぐぽぐぽされてぐちゅぐちゅマン汁噴いて……」
「もう、何をやっても感じるんだろう、そら」
「んひいぃイ゛いい゛いイい゛ぃいィ゛いいぃ!!来た、きたきたきたぁ!?手、てぇ全部、じぇんぶおまんこきたぁ!?」
「ああ、全部、入ってる」

 既に目の焦点が合っていない輝夜。ノリにノっている彼女とは対象的に、私の方は逆に焦らされているかのよう。ペニスがびくびく震え、触れてもいないのに先走りがとくんとくんと溢れている。ヴァギナの方も綻んで、しっとり濡れている。

「きちゃった♥おまんこに、手全部きちゃったぁ♥もこのフィストぉ♪フィストファックされちゃってりゅううっ♥♥♥うごいてっるっ♪拳全部飲み込んで淫乱まんこっ♪大口開けて拳全部飲み込んじゃって、奥の奥までぎちぎち拡張されて、涎だらだら垂らして悦んじゃってるよお♥♥♥あっあ゛あ゛あっ!んほぉおおぉぉおおっ!!!!♥♥♥♪♪うごいてゆ、ぶち込んだ手、うごいてりゅうっ!♪手マンっ、もこに手マンされて、きもちい、きもちイイよぉおっ♪あはっ、はぁっ、ん、うぅん……はひ……ぐちゅっ、ぐちゅって、やらしいおと、まんこやらしいおとたててるうっ♪妹紅、いじわる、いぢわるぅ♥♥わざと音たててるぅっ♪わざとおまんこのエロ音たてて、私を恥ずかしくしてるんでしょぉ?♥♥うぅんんっ♥フィストファックでエロマン音、じゅちゅじゅちゅマンコ音、子宮口ごつごつされて、きもちいぃぃいっ♥♥もっと、もっともっとぉおおん♪」
「こんなに愛液だらだら垂らして。マン汁安売りしすぎだろ。」
「だって、だってだってぇん♥もこが愛液スイッチ、押すからぁん♥♥おまんこの奥にある愛液しゅいっち、さっきからガッツンガッツンおしまくるからぁっ ♥♥マン汁とまんない、とまんないよぉ♪あ、でもでも、クリも押したら、もっと……でるかも、ねえ、クリも押したらもっといっぱいでるか……んぎひいいいいあいぁぁああぁああっ♥♥♥♥フィストファックにクリ摘みぃん♥♥♥♥しゅごい、しゅごいっ!!飛ぶ、トんじゃうんんん♪♪♪もうだめ、もうらめぇぇえええっ♥♥♥マン汁口こわれたぁ、とまんにゃい、しきゅーこうとクリちゃんごりゅごりゅされたら、マン汁洪水とまんにゃいよおっ♥♥♥♥臭いマン汁、だばだばとまんやい、きもちぃのも、とまんなひぃいっ♥♥♥はひっ、はヒぅっ!くりゅ、ね、くりゅの、アクメ波くりゅ、は、ひっ、ひんっ!くる、くるよお、もこ、くる、くるくるっ!フィストファックでまんこ拡張されて、クリトリスぎちぎちつぶさりぇて、マン汁で、んほぉ、ほひ、ん、こ、こんにゃ?こんにゃにでひぇ……マン汁でシーツ濡れちゃ浮くりゃい、エロまんこ涎だらだらぁあん♥♥♥♥よだ、りぇたらひて、イく、いくのぉ……み、みひゃらめ、イく顔みひゃりゃめえっ♪だらひない、だらひないかお、みにゃいれ♥♥あ、あ゛あぁあ゛ああぁっ、くりゅ、イく、いくイくイくイくイくイくイくイくイくっ!イ゛ぐぅぅううう~~~~ん♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」

 ぶち込んでいた手が、ぐぐぐっと締め付けられる。弓なりにしなった白いからだが痙攣して硬直し、やがて弛緩した。

「か、輝夜」

 焦れていた。羨ましいとさえ思う。
 見るなと言われて見ることをせがまれた輝夜のアクメ顔は、涙と涎と鼻水と汗でぐちゃぐちゃになっていて、とてもとても幸せそうで。

「い、いれるぞ」

 私の方が惨めだった。

「来て♪イったばっかりの敏感まんこに、もこのチンコ来て、きてきてぇん♥」
「輝夜っ、す、ご、あんなに広げたのに、しま、るうっ」
「もこのが、おっきぃから♪もこのおちんちん、おまんこが大好物だから、すごい♪すんごい、しまってるよぉ♥」
「かぐやっ、どろどろ、マン汁でどろどろになった輝夜のまんこ、きもち、イイっ、いれただけで、あぁっ、ん、ぐ、いれただけなのにぃ……」
「いいよっ、イっていいよ?♪私のエロまんこ、妹紅のザーメンすぐにでも欲しいってきゅんきゅんしちゃってるもん♪射精して?ねえ、だしてぇっ♥♥♥」
「そっ、なんじゃ、なさけないだ、ろぉっ……ん、ふっあ……ヒん……でも、あっ、でも、ダメ、ダメかも気持ちいい、輝夜のぐちょぐちょまんこ、きもちぃっ ♥肉のびらびらひだひだ、ちんこにからみついてく、はっ、ひぅううっ♪だめ、みこすりはんにゃんて、早漏ちんこなんて、なひゃけにゃ、んひほぉおおおおっだめ、だめだめだめだめ出ちゃダメ、せーし出るな、まだ、まだでりゅなぁあああん!でも、でも腰、こしとまんな、ヒ、しゃせーしちゃくて、腰、ちんことまんにゃ、ひよぉおっ!」
「イイのに、イイのにぃっ♥そーろーとかどうでもいいのにぃっ!どうせ、朝までしゃせーしっぱなしなんだからぁ♥一回目早くても気にしないのにぃっ♥♥ ザーメン欲しいよ?妹紅のザーメン、おまんこの中に、はやくほぃいよおっ!あっ、ひん♪腰つかい、腰使いえろいぃ♪ちんぽ中でびくびくしながりゃ、奥の方がっちゅんがっちゅん突いてっ♥しゅごい、しゅごぃよおぉおおおっ♪早漏なんて嘘ぉ!こんなの、こんなピストンされたら、また、わたし、まらいっひゃうぅよおおん♥♥♥♥」
「熱くてにゅるにゅるしてて、きゅうきゅう締まって、輝夜のまんこ、エロ過ぎっ♥ちんこ、ちんこ溶けるこれ、射精したら、ほんとチンコ溶けちまうよおぉおっ♥♥だめ、だめだってぇっ♪そんなにぐいぐい奥まで飲み込むなって♥ちんこ奥まで、奥までのまれちまうよぉっ♪えろまんこだめだっひぇええっ ♥♥♥♥♥お、お゛おおお゛おお゛ぉぉおん♥♥♥♥肉襞からみちゅく、雁首れろれろなめまわひてくゆっ♪亀頭ぐにぐにっ♥♥輝夜のエロまんこさいこぉだよおおおおおっ♥♥♥♥♥♥」
「んほ、んほぉぉおおっ♥♥抉れるっ、まんこ肉えぐられてるっ♪亀頭のくびれんところに、マン肉引っかかって、ごしゅごしゅされてるぅっ♥♥マン汁ぐちゅぐちゅチンコで泡立てられちゃってるよおぉおおお♪あっ、ひほっぉお゛おお゛おっ♥♥♥子宮口、がつがつつっついてる♪ちんちんが子宮口つっついてるっ♪ ぐりぐりして、ぐりぐりしてぇっ♥♥もっと子宮ぐりぐりしてっ♥♥気持ちいいの、ウテルスセックスしちゃう?ねえ、しちゃうう?♥♥♥♥子宮とおちんちんキッスしてるけど、ディープキスにしちゃうぅ?♥♥♥♥やぁん、しちゃお、しちゃおうよぉっ♪二つ目のおまんこ挿入してぇっ♥ウテルスセックスしようよぉ、もこのおちんちん、子宮の中までいれちゃって、ねえ、いれちゃってよお、無理矢理でいいのっ♪無理矢理子宮口犯していいからぁっ♥♥♥」
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 どぷんっ、ごぷんっ

「んっ♪んほぉおおおおおっ!?♥♥しゅご、しゅっごいぃいいいひいいいっ!精子、精子凄い勢いでキタぁああっ♥♥♥どばどば、どばどばきてりゅううっ!!♥♥♥おまんこ膨らんじゃうよおっつ♪すごいっ、子宮口にくっついたまんま、びくんびくん痙攣して、射精、すごいっ、妹紅の子種汁あふれ、あふれちゃってりゅっ♥♥♥おおおほぉおぉおおっ!し、しかも、しゃ、しゃせしながら、ぴしゅとん!?らめ、マン汁とザー汁でぐっちょんぐっちょんになったエロまんこで、まだ、まだガツガツおまんこ突き上げて、えぐりぇえええええええぇぇぇ♥♥♥♥あ、あいちゃう、そんなに力強くおまんこがんがんつっこんだら、ほんとにあいちゃう、子宮口開いちゃうっ!♥♥♥♥もうちょっと、もうちょっとぉおあおおあおおあっひ、ひぎう!おぉお゛おぉお゛お゛ぉっ♥♥♥ごりごりっ♪射精チンコがごりごりアクメ子宮口抉り付けてるぅううっ!♪あ、強い、つよいぃいっ♪ほんと、開く、子宮口あいちゃうっ、赤ちゃんうむのでもないのに、子宮口開いて、おちんちん受け入れちゃうっ♥♥押して、押して押して押してっ♥えぐってぇえぐってえええっ♥♥♥子宮口抉ってコジって穿って、あけちゃってええっ♥♥♥妹紅のちんこ、一番奥、本当の一番奥までぶち込んで♪いちばん深いとこで、どばどば精子ぶちまけて欲しいのぉおぉおおっ♥♥」
「んぐ、お、はっ、はあっ!あける、こじあけるぅ♥輝夜の奥、かぐやの深いとこ、こじあけるからなぁっ♥♥♥ほ、ひぃっ♥♥ぐりぐりしちぇる、しゃせいとまらないのに、チンコでおくぐりぐりっ♥♥♥♥頭へんになりゅ、射精しながらちんこきでイキ重ねるの、やばい、きもひよふゅぎて、あたまばかになりゅうっ ♥♥ああ゛ああ゛あぁ゛ぁああぁ゛あっ♥♥ちんこ、ちんこおっ♥♥♥♥もうチンコしか考えらんねえよぉおおっ♥♥♥♥かぐやのまんこにちんこぶっこんで、しきゅーこうこじ開けりゅ♥♥♥がっつんがっつんして、ぐりぐりして、一番奥、おくっ、輝夜の奥にちんこぶちこむんっ♥♥あ、あいた?すこし、口開いた?もうちょっと♥♥♥輝夜の子宮陥落まで、あとちょっとだっ♪開いてきたさきっちょ入ったぞっ♪チンコのさきっちょ、輝夜の子宮やぶっちゃうっ♥♥♥あはっははははっ♪さきっちょ入っただけで、ザーメンどっぱどぱ子宮にはいってるぞっ♥腹ボテになるまで、中にだしてやるからなっ♥♥♥妊娠する前から、私の子種汁でボテ腹してやるよぉっ♪あああぁあっ、ザーメンでボテ腹の輝夜妄想しただけで、また射精とまんなくなった、とまんなくなったぁあ!睾丸とかねーから!霊力全部ザーメンにして輝夜ん中まき散らすから♪ボテ腹、ザーメンでボテ腹、ほら、どんどん注いでくぞっ♥お、おお、っ、ザーメン潤滑油ンなって、子宮口開いてきた、あいてきたっ♪押し込むっ、肉棒子宮におしこんじゃうっ♥♥ほらっ、ほらほらほらっ♥♥はいってくはいってく♥♥♥子宮口ぶちやぶんぞっ ♪」
「ひぎぃいいいっ♥♥♥きた、きタきたキたァっ♥ペニス、子宮の中きたぁっ♥♥♥私の子宮、陥落しちゃったぁん♥♥♥♥ちんこ突入受け止めちゃったぁあっ ♪あ、すご、射精、まだ射精してりゅ……♥ザーメンびゅーびゅー出っぱなしっ♥すごい、すごいのおぉっ♥もこの射精すごいぃっ♥♥♥子宮の奥に精子っ、精子圧きてりゅ、あひ!ひぉおおおん!♥♥子宮口が、子宮口がっ、ちんこでおっぴろげられて、しかも、ごつごつ肉棒でえぐられて、しごかれて、しゅご、んヒィィィ゛いイ゛ィ゛いイイッ♥♥あ゛っ、あ゛ぁぁあっ♥子宮がちんぽで栓されて、そのまんませーし注がれて……ああぁあん♥♥♥精子袋っ、子袋が子種袋になっちゃってりゅっ♥♥♥素敵ぃっ♥おなかのなかが、妹紅で、いっぱい、ああっ、もっと、もっとそそがれちゃうの?ほんとに、ザーメンボテ腹なっちゃうょおおっ♥♥♥♥ふ、っはひ、っひぐ…ふ、ふくらんできたっ♪おなか膨らんできたぁっ♥♥♥もこ、しゃせーししゅぎっ♥ほんと絶倫っ♥♥ザーメンタンクっ、肉便器じゃないもんっ、私もこせんようのザーメンタンクだもんっ♥♥♥♥いっぱい、いっぱい注いで、チンポ汁でぱんっぱんにしてへええっ ♥♥♥♥♥♥ぉ、ぉおおごぉほおおおっ♪チンポミルクでおなかふくらんじゃってる♥♥♥みるくたんくっ♥♥♥もこみるくたんくなのぉっ♥♥♥♥♥」
「っはっ、ひ、と、とまんない、チンコ汁とまんないぃっ♥かぐやん腹ボテみてたら、また、またもっと、もっとって、ザーメンとまんねえっ♥♥♥♥でもっれもっっ、来そう、おっきいの、きそうだっ♪イってる上からもっとおっきいの、おっきいアクメきそう♥やばい、これ、これきたら、これきちゃったら、脳みそ焼けるっ♥♥♥きもちぃので頭やききれちまうってぇっ♪あふ、ひぃいいいいいっ♥♥でもとまんない、アクメとまんないっ!イキ波くるのとめらんないょおおおおおっ♥♥♥♥♥♥」
「わたっ、私もぉっ♥アヘっちゃう、子宮からおっきいのくるのっ♥♥子作り器官なのに、セックスマシーンになってる子宮からっ、キモチイイ波くるっ♥♥♥ キちゃうっ♥♥♥もこのせいで、子宮の中性感帯になっちゃったじゃないぃっ♥♥こんなとこで、子宮で、一番キちゃうっ♥♥♥」
「イく、いくいくいくっ♪」
「クる、くるくるくるっ♪」
『あ゛あアぁあ゛ああァああ゛ああ゛ァあっ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』







「おきて」
「ん……ぁー……」

 体を揺すっても、妹紅はまだ起きない。殺し合いの後と言い、今と言い、妹紅の寝顔を沢山見れた。ちょっと、幸せだ。

「ほーらー。朝よ?」
「んぁ……あ、お、おはよう」

 ちゅっ

 寝ぼけ眼の妹紅の額に、軽く口付けてやる。

「おはよ」

 私は随分前に起きていた。というか、起こされたのだ。私でも、妹紅でもない声に。

「永琳達がかえって来ちゃった。」
「えっ」

 がばり、体を起こす妹紅。

「やだ、何慌ててるんですか。間男って訳じゃなし。」

 妹紅が体を起こしたその視線の先には、イナバ。

「くすっ、朝ご飯、出来てますからね。姫様も。」
「はぁい」
「え、あ、あれ?」

 杞憂だったのよ。

 妹紅の耳元で囁いてやる。
 私には元より、イナバに対しても胸を隠そうともしないのは、まあ、妹紅らしいというか。それでも、うろたえている様子は隠そうとしても隠し切れていない。

「薬師は……」
「師匠は寝てますよ。どこかの白沢さんと一晩ご一緒だったみたいで」
「なっ!?」
「あんた、気づいてなかったの?」
「えええ!?」

 けらけら笑う私と、苦笑いのままのイナバ。かくいう彼女も昨日は一晩家を空けていたわけだ。そしてもう一人、家を空けたままだった兎が、いる。

「姫様。余計なお世話かも知れませんが、こういうときは先に起きて朝ご飯を作っていた方が、相手の気分も高まるというもの。」
「妹紅がやってもいいのよ」
「私が裸にエプロンで『ごはんできてる』ってゆって、誰が得するんだ」
「そこまでしろとはゆってませんが……」

 そうか、慧音がなあ。と言葉を転がす妹紅。

「杞憂だったけど、私の気持ちは、変わってないわ。妹紅、あなたの望むモノを、選んで差し出すことは出来ない。」
「わかってるさ。私の方も、踏ん切りが付いたさ。」

 えーと、服、服、と布団を這い出る妹紅。差し出したそれを取って、恥ずかしそうにもせずにせっせと着込んでゆく。まあ、こういうさばさばしたところがまた、妹紅の可愛い所なんだけれど。これが、二人っきりになるとどうでもいいことを恥ずかしがったりするモノだから堪らないんだ。
 妹紅が、よし、とサスペンダーを留めたところで、茶の間へ促す。

「さ、裸エプロンのイナバが作った朝ご飯を頂きましょう?」
「服は着てましたってば……」







 私のこの気持ちが成長することはあるのだろうか。
 いや、恐らくするだろう。
 永遠に変化しない体。
 だが、時間と経験は蓄積し、思考は進む。感情も動く。
 私達に与えられたのは『停止』ではない。
 永遠に動き続ける宿命。
 だからこそ、今あるものを、もっと、もっと深く掘り下げよう。
 ヒトの身は時間が足らず、諦めるモノ一つ一つを、納得いくまで観察し、考察し、理解しよう。
 私達に与えられたのは、この世の全ての実験を、自分の体を実験台にして、行うチャンス。
 そして、それを分かち合う相手もいる。
 目の前にある最大の命題。

 私のこの気持ちは、何なのか

「好きよ」
「好きだよ」

 『好き』の正体。
 
 時間はたっぷりある。
 私にも、彼女にも。
 ゆっくり、ゆっくり、時間をかけて、解決していこう。

 永久には問わず、遠くに訪う。
 時に厭うは、吐露する動機。

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