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【読書】村山由佳「アダルト・エデュケーション」

職場の人がやりやすい人ばかりで数日で気が楽になった。

IT系のPJにいる人達って
いい意味でも、勿論悪い意味でも、ドライでお互いに思慮がある。
下手をすると別の会社の人だったりするからっていうのがあると思うのだけど。

人には大まかに二つのタイプがいて
人と付き合う距離感を探すのに、
近距離に入り込んでから、徐々に離していって適切な距離を掴む人と
遠距離からじりじり近づけていって適切な距離を掴む人と
がいる気がしています。

ことさらこの感じが、
私には、格闘ゲームなんかの駆け引きに似ていると感じていて
先出しするか待つか、リーチのある攻撃をするか短い攻撃をするか
使用キャラや中の人のプレイングと
相当に似ていると思っています。

ゲームで育った人間らしい駄目な思考ですかね。


本題。




無職の期間中に
村山由佳の新作が出たという話をテレビで見た。
というか村山由佳自体がテレビに出ていた。

今回は今までにない「大人の感じ」なのだという。
確かに天使の卵でデビューした当時から
透明な感性とか爽やかな恋と切なさとか
そう言う評価を受けていたのだけれど

私が好きな作品は「Bad Kids」シリーズ2作。次が「星々の舟」。
たまに出会う、
(そもそも自分の身の回りに、ついぞ最近まで読書家さんなどいなかった)
村山由佳が好きだという方にそう言うと
「へえ」と少し返しに困る返答を貰うことばかりだった。
逆に「おいしいコーヒーシリーズは、ちょっと」というところは大体同意して貰えるのだけれど。

村山由佳の文章にある綺麗な印象を持った上で更に
敢えてああいったドロドロした恋愛関係を書く、
というその感じが好き。


こういう見方をすると、読書家さんは起こるのかも知れないけれど
二次元業界での「萌えシチュ」が強く感じられる作品が多い。
(語弊が強いだろうから付け加えておくと、「萌え作品」ではない。)

先生と生徒
兄と妹
まず体の相性から入った同級生
不倫
姉とその恋人?を見続ける妹
etc

最初は天使の卵を偶然に書店で手にとってその綺麗な感じにのめり込んだのだが
作品を読み続けるうちにいつの間にかそう言う視点で村山由佳を読んでいたのは
自分がオタクだったからだとは思う。
小説で十分萌えられる。

ついついいつも口走ってしまう
「抜きたかったら抜きゲーやるし、いい話が読みたかったら普通の小説読むし。
泣きゲーとか普通のギャルゲーは別にやる気にならないな……」
というのはこういう経験からです。




さて、そんな風に村山由佳が今度は「大人の…」という作品を書いたらしい
今はお金がないので、出来たら直ぐに買おうと、そう思った。



私は村山由佳の作品を読んで、
ああこういう文章を書いてみたいな
だなんて思って昔は綺麗な文章を書こうとしていた。
でも、だんだん、そういう綺麗なものとドロドロしたモノの共存

ええと、巧く言えないのだけれど
ミント成分が挟まっていて「飴部分・ミントみたいなの・飴部分」って3層になっているのど飴
なんたっけ。
キシリクリスタル?
あんな感じ。
綺麗なものに挟まった別モノを
解け合わすのではなくて共存させるかんじ。

そんな感じをやろうとしながら東方でエロSSなんか書くようになって。

自分の作品を読んだ方に
「村山由佳が好きなんです。他の人の作品はつまみ食いしかしてません。あとDQの小説ですかね」
なんて言うと、意外な顔をされる。
「この文章で村山由佳が好きなのか」と。


比較的初期から村山由佳の
「綺麗なところ切ないところ」ではなくて
「そう言うもののなかにある汚いところ」を見ていたせいで
だいぶんずれていたのだと思う。

同時に
とても自意識過剰であるなとは自分でも思うのだけれど
自分がエロSSに道を逸らしたのと
今回読んだ「アダルト・エデュケーション」で作り上げた
新しい世界(私自身は元々そういうモノが過去作にはあったように思っていたのだけれど)
とが、

「あ、私はエロSSをかいていても、間違いじゃなかったのかも」
だなんて思ってしまいました。
自意識過剰です。ごめんなさい。

あ。「アダルト・エデュケーション」は官能小説じゃないですよ。




世間は「新しい境地を開拓した」
とゆっていますが
私自身は「こういうのが読みたかった!やっときたか!」みたいな感じでした。


この「アダルト・エデュケーション」は短編集です。
読んでいて色んな意味でにやにやが止まらないまま読んでいました。
このシチュエーションいいわあ……
こういう恋愛観がいいなあ!
うあ、このキャラ可愛い
ちょっ、なにこのエロ漫画シチュwww
なんて。
そしてそれらが、村山由佳特有の透明感や透明だからこそすっと届く言葉でつづられていて
とてもよい作品でした。

今までの作品で一番好きです。

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