FC2ブログ
  1. 無料アクセス解析

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【永琳_輝夜】夢見ゆ目

テーマに沿ってかくのが苦手なんだなと思ったので
取りあえず「夢」というテーマ(夜伽の第一回コンペテーマ)でかいてみようと思って
1日で仕上げた。
作品としてきちんとうんようするにはテーマへの合致と速さがどうしても必要だとおもったので。

でも結構つらいなあ。
がんばろう。
がんばるつもりなかったんだけど
がんばらないとはなしにならないや。
がんばらないなんて、才能のある人にしかゆるされてないんだ。


今回は比較的大人しいです。
-----------------------------------------------------------------------------------
 窓が、あった。
 真っ白い床、壁、電灯のぶら下がった天井。ただし、明かりはついていない。
 見渡す限り置くまで整列した窓枠は、やはり整然とリズムを刻む柱によって一定に区切られ、遥か彼方までつながる、それは線路のように続いていた。そうであると思えば、天井からぶら下がる染みのついた蛍光灯も、パンタグラフを誘う架空電車線のようですらある。ただし、明かりはついていない。
 その遥か彼方には、月が見えた。一片の曇りなく、一片の欠けもなく、円く白く輝く月。それが窓枠の三つか四つに切断されて、ばらばらの映像を真っ白い床に映し出していた。
 はて、遥か彼方遠くに見えるはずの月が、よくもまあそれほどに大きく見えるものである。普通ならば窓枠のひとつに慎ましく収まりそうなものであるが。
 だがそれもつまらない疑問であった。夜が澄み、月が綺麗で、私はこうしてここにいる。そのことに何の問題があろうか。
 小気味よいほどに不気味な夜は、空気中に月光を反射して辺りを仄明るく染め上げている。夜の藍にほんの一滴の黄を滴らせた夜帳は、闇よりもなお昏く感じられ、見えない不安よりも見える恐怖を強調している。
 酷く無機質な廊下。真っ白い鏡面に磨かれた床に反射する夜の紫は、私の姿をそこに落とし込んでいた。はずなのだが。そこには私が確かにいるはずで、そこには私の姿が映っているはずで、だのに、ああ、だというのに床に映っているそれが誰なのか、わからなかった。誰なのか、いや、何なのかさえ、この空にまったく、月がこれほど綺麗に輝いているというのに、まったく星の一つも見えないのと同じように、床に映っているのが何なのか、私にはわからなかった。
 私が一歩を踏み出すと、それも確かに一歩を踏み出し、私が手を挙げると、それも確かに手を挙げる。それは確かに私らしいのだが、では私とは何なのだろうか。
 月は綺麗で夜は澄み、空気は月影を散らして輝いているというのに。
 窓が、あった。
 星のない不自然な夜空を一定のリズムで切り取る窓枠。それに手をかけてその外に視線を放る。窓の外は、何もなかった。月と、紫の空と、そのほかには何もなかった。地面などない。上も下も右も左も、全て全てが夜の空で満たされていて、ただ、この窓枠だけが永久に続く線路のように、向こう側、そうどっちがどっちともわからない、ただ向こう側と称する以外にないその方へ、伸びていた。廊下はそれに引き伸ばされるように伸び、壁も床も、ただし明かりはついていない電灯も、増殖する細胞のように夜の彼方へと増えていく。
 パンタグラフは、私だったのだ。
 私がそれと夜をつないで、彼女へ生電気を送り続けている。だからこそ彼女は今を続け、苦しみ、しかし私という道具の一つには目もくれない。
 パンタグラフは、私だったのだ。
 ここを、出なくては。
 そう思ったのは私か、それとも本能。ここはどこだろう、私は誰だろう、などという疑問はやはり瑣末なことで、この生きた細胞みたいな線路の窓を、殺してでも脱出しなければ。そう殺し、破ってでも。
 殺す?
 だれを?
 目的語は必要なく、手には弓と矢があった。
 目的は必要なく、手には手段だけがあった。
 血に塗れることなく、しかし涙に濡れたその手。血にしろ、涙にしろ、私のものであればどれほどに救いであったろう。悲しいかな、赤も、青も、私の中には半分ずつ。しかもそれは錯綜して歪。
 殺してでも、ここを。
 もはやそれ以上手が何かに塗れることなど、恐れはしない。手遅れなのだ。
 かたん、かたんと進む夜の列車は真白い床と壁、電灯の架空電車線と窓枠の線路に挟まれて。パンタグラフの私が電源を供給するのだ。
 こんな、こんな悪循環、あるか。
 弓を引き絞り、矢を構える。手からは汗の代わりにじわりじわりと血が滲み出ていた。痛い。痛い。痛いのはしかし手ではなく、胸の真ん中辺り。苦しい。締め付けられる。
 殺してでも、ここを。
 私は矢を放った。
 あの、どうしようもなく巨大で、不自然に巨大で、私にとって巨大な、白く輝く月。
 あの、どうしようもなく深く、不自然に深く、私にとって深い、昏く輝く夜。
 放つ弓は一直線に。窓枠を破り、割れたガラスのひびはガラスだけでなく、白い床へ、壁へ、ただし明かりはついていない電灯へ。そして星のない空へ、それがまったき一枚の平面であったかのように、ひびが広がる。
 ばらばらと夜の破片が下へ、ああ、そっちが下で正しかったのかと思う下へ落ちてゆくその向こう側に、依然輝く月。矢はその月を射抜いて、私は殺した。
 足元に赤が溢れ、紫を侵食していく。青はなく、白もない。ぬるりとべたつく赤だけがただただ広がって、私はそれを殺した。殺した。殺した。
 弓の代わりに腕の中にあるのは、彼女の姿。矢が胸の中心に突き立ち、もはや微動だにしない彼女の姿。黒髪、白皙、赤い唇。だがそれはもう動かない。私が殺したのだから。

 私が、殺したのだから。







「永琳?」
「あ、起こしてしまいましたか。申し訳ありません。」
「眠れないの?」
「……ええ、すこし、落ち着こうと思って。お湯にでも浸かろうかと」

 季節はもう晩夏。夜にもなれば、肌着一枚でいるのには少々肌寒いことさえある。だというのに私は肌に髪や肌着がべっとりと張り付くほどの汗を滴らせていた。
 妙な夢に目が覚めてしまっては、再びこの状態で眠ることなどできそうにないと、私は床を抜け出して風呂場へ向かうところだった。まさか隣で寝ている慧音に気付かれなかったというのに、隣の部屋で寝ている輝夜に気付かれようとは。

「姫様は?」
「私も、少し、眠れなくて」
「もう夏も終わりです。夜になれば冷えます。風邪などひかぬうちに、床にお戻りください。」

 さっき自分に言い聞かせては無視した言葉を、都合よく輝夜へ投げる私。
 だが輝夜はというと、少しだけ笑ったような不機嫌顔をつくって、言った。

「妹紅の寝相が悪くて、戻る場所がないわ」
「さ、左様で」

 おふろ、と輝夜が続けた。

「入るんでしょ?」
「え、ええ。」
「久しぶりに、一緒に、どう?」

 断りたい理由はあったが、断れる口実がなかったので、はい、とだけ答えて一緒に浴室へ向かう。
 永遠亭の風呂は二十四時間。私は脱衣室でべっとりとした肌着を脱いでゆく。意外なことに、輝夜の方も肌が汗ばんでいた。

「ああ、ちょっと、妹紅が激しくって。そっちも、そうなんでしょう?」

 それ自体は嘘ではないので、ええ、まあ、と答えてお茶を濁しておく。

「あー、まだまだだなあ」
「はい?」

 輝夜が何か口惜しげに呟いていた。その目はじろじろと、えっ、どこを見て……?

「このふかふかおっぱい!」
「っちょ、ひ、姫様ぁ!?」

 がしっ、と両の手で鷲掴みにしたのは、私の胸。しかもそのままぐにぐに揉み回している。

「ぜんっぜんおっつかない」
「姫様だって、小さくはないでしょう」

 むしろ、大きいほうだとは思うのだけれど。

「いやみね」
「そう、仰られましても……。冷えますよ、早く入りましょう」
「いいの?お風呂の中は密室、なにをされても不思議ではないわよ?」
「はいはい」
「もうっ。つまらないわね」

 そう言って、がらがらがらぁっと、浴室の扉を開けて、軽く体を洗ってから湯船に飛び込む輝夜。
 今更隠す気もないのだろうけれど、彼女の首元に刻まれた赤い痣に、ちくりと胸が痛んだ。だが、それを言うのならば私の方だってそうである。自分の胸に付いた同じように赤い痕を指でそっと触れて、私は自分に言い聞かせるように、気を落ち着け、私も輝夜を追って湯に浸かる。
 こうして一緒に入浴するのは、本当に久しぶりだった。私はともかく、輝夜も含めて、互いにいい大人だ。一緒に入るような何か、つまり、そういうことが頻繁にあった頃それ以来ということだ。
 

「藤原の娘とは」
「うん?」
「うまく、いっているのですか?」

 聞くまでもない。もはやほぼ同棲状態で、二人がいちゃついているのもたまに小さなけんかをしているのも、弾幕ごっこで大はしゃぎしているのも、知っている。うまくいっていないはずがなかった。

「なに?妬いてるの?」
「なにを仰るんですか」
「私は、妬いているわよ」
「えっ」
「永琳と慧音が、いつもべたべたしていて」

 べたべた、というほどくっついているつもりはないのだけれど。私と慧音のくっつきかたをべたべたというのなら、輝夜と妹紅のくっつきかたは何と形容するのだろう。

「ほんと、昔は、私のものだったのに」

 輝夜は私の肩を押し、私を浴槽の縁に押し付ける。

「ひっ、姫様?」
「言ったわよね、何されても文句言えないって」

 何を考えているの?
 いつもこの姫の奔放さには振り回されてばかりで、ある程度は慣れているが、いま、そういうことは、まずい。私自身の軸がぶれかけているというのに。

「永琳、私まだ、あなたのこと」

 押し付けるみたいに唇を重ねる口付け。
 だ、め、溶か、される。

「永琳」
「ひめさ」

 そこまでゆったところで再び口付けられる。薄く開いたその割れ目から小さく舌が出て、私の唇を少し舐める。口を開けろというメッセージかと思ってそれに答えると、彼女の唇はするりと離れてしまった。

「ちがうでしょ、やり直し。『永琳』」

 この人は。私を本当に、溶かすつもりか。あの頃と同じことをして、あの頃の記憶を引っ張り出して。私に、そう呼ばせるのか。

「輝、夜」
「よくできました」

 といって再びキス。今度は最初から口を開けてのキスだった。
 浴槽の縁に押し倒されている私に、のしかかる姿勢で、私の唇を上から貪る輝夜。湯に浸かったままの私に対して、彼女は体の殆どが湯の上に出ていて。湯の温度と体の温度でぼうっとしていく私を、彼女は得物を捉えた獣みたいに貪る。

「久しぶりに、しよ、永琳?」
「は、い」

 ふわふわと浮かされる私に、漆黒のすだれが舞い降りる。濡れた輝夜の髪はまさに宝石のよう。顔と顔が重なると、黒が周囲の光景をさえぎって、もう、輝夜の瞳に強制的に視線を絡められてしまう。逃げ場はない。絶対的なテンプテーション。潤んだ黒い宝石の下、舌なめずりする真っ赤な唇の下に牙が見えようと、その瞳から目を離す事ができない。
 熱めの湯に興奮に上昇する体温。のぼせたみたいな脳みそは、輝夜のその魅了をまともに受けてしまう。

「永琳、触って」

 全くされるがままの私の手を取って、彼女は自らの秘部に私の指先を導いた。もう、濡れている。
 この美しい黒髪の艶やかな墨染めを分け身しながら、しかし淫らな茂みとなって生える陰毛の向こうに、彼女の秘唇は、しっとりと湯船の湯以外のぬめる湿り気を湛えて私の指を迎え入れた。

「わかる?もう、濡れているの。永琳と、したくて」
「輝夜、なん、で」
「理由なんて、必要?したいから、するの。それで、十分でしょう?永琳だって、今日は、そんな気分。違う?」

 何故、見抜かれているんだ。たったさっき、起き抜けに顔を合わせただけなのに。だけれど、そんな疑問はすぐに霧散した。彼女の舌が、唇を降り、首筋を流れ、鎖骨、そして胸へと至る頃には、なぜ、は、もっと、に変わっていた。

「永琳のおっぱいって、本当にえっち。こんなにおっきくて、やわらかいのに、つんって上向いて、相手を誘ってるの」
「そ、そんな、ちがいま」
「違わないわ」

 かりっ、と輝夜が私の乳首に噛み付いた。前歯を立てて、乳輪と乳首の境目くらいを。そして力を抜いて少しだけ先端方向に移動して、また噛む。それを細かく繰り返して、私を追い詰めていった。

「か、かぐ、っひ」
「あむ、ん、永琳のホットミルク、飲ませて?」

 数度、前歯での甘噛みでそそり立った乳首を往復した後、今度はそれを優しく唇に含んでちゅううっと吸い上げる。

「は、ひっ、だめ」

 胸の奥に熱い塊が膨らんで、輝夜が吸い上げる先端目指して移動を始める。ずるっ、ずるっ、熱の塊が乳肉の内部を動いて、乳首からの快感に相乗効果をもたらす。

「永琳、いい顔よ。とびっきりエロい顔してる。セックス欲我慢して溶けそうな、淫蕩な顔」

 自覚はしている。だが、止められない。だって、輝夜のおっぱい攻め、私の弱点しってて、だから。
 左手は先端を吸い続けられる胸肉をこねくり回し、右手は、するすると湯船の中でひくついている私のヴァギナへと降りてきた。陰毛をさわさわと解して、クリトリスを弾き、その快感で跳ねた腰を捕まえて私と輝夜の体はより深く絡み合う。いよいよすっかりと愛欲に咽いで割れ目を晒すそこへ、彼女の指が触れる。

「永琳、おんなじ。濡れているわ」

 浴槽の中でもわかるくらいに、私のそこは既に愛液を噴きこぼしていた。
 その間をぬるりと掻き分けて入り込む、しなやかな指。一本、二本、三本。淫らにふやけきったそこは、三本の指を容易く飲み込み、私の意とはかかわらずにそれをきゅっと締め付ける。
 輝夜がその奥で指を鉤に曲げたまま乱暴に出し入れすると、私の意識は俄かに沸騰した。

「っは、ぐやっ!輝夜ぁっ!」
「いいわ、永琳、感じて、イって、ちゅぷっ、おっぱい、噴いてイっちゃいなさいな」
「い、ひぃっ、なか、中をそんなに、乱暴っ」
「乱暴にかき回されるのが好きなくせに」

 ずぶん、と四本目の指が入って中指が子宮の入り口に届いた。

「あ、あふっん!お、ぁ、ぁあ、しきゅ、こりこりしちゃっ!ほぉお、んほおおぉおっ!」
「可愛い、エロいわ、最高にエロい。エロ薬師、後はおっぱい撒き散らしてアヘるだけ」

 輝夜のバキューム吸乳が勢いを増し、乳首への甘噛みと手での揉み込みは乳球を潰さんとするくらい。

「だめ、おっぱい、それいじょ、で、ちゃ」
「出しちゃいなよ、男の射精みたいにだらしなく乳首ミルク垂らしていっちゃいなさいよ」

 そういうと、押し込むようにぐぐっと輝夜の手が私の淫裂に押し込まれ、中指人差し指薬指の三本で子宮口をゴリゴリと刺激された上に、乳首はその出口舌でこりこりとこじられながら、充血勃起した乳首幹に歯を思い切りたてられた。

「っ!!っひ、あ、んおおおおほおおおぉぉおっ!い、イク、いくぅっ!子宮口刺激されて、乳首栓ひっこぬかれて、噴乳しながら、アクメ、しひゃうぅううううっ!」

 のぼせた頭に快楽電流がスパークして、体中にはじけた。それに踊らされるみたいに、びくびくと体を跳ねさせて、湯船の湯を波立てる。輝夜にしつこく開放を迫られた乳首ちんぽはだらしなくその栓を開き、びゅっびゅっと真っ白いしぶきを、それこそ精液がペニスから噴出すように撒き散らして、オーガズムに打ち上げられる。
 何十年被りに輝夜に導かれた法悦は、懐かしくて尼苦く、私の軸を揺るがしかねないほどに、気持ちいい。

「よかった?」
「は、い」

 まだふわふわしたままの意識の中で、何とか答える。だらしなく蕩けた私の顔を、輝夜はぺろぺろと舐めてから、耳元で、呟いた。

「私、まだイけてないわ。ほら、こんなに濡れているのに」

 さっき触れたときに更に輪をかけて、彼女のそこはどろりと濡れていた。しかし、この感触は、何か違う。愛液というより。こうだ、これは。

「気付いた?それ、妹紅の、精液。くすっ、エロい永琳みてたら、私もおまんこ期待しちゃって、開いたら、漏れてきちゃったわ」

 藤原の、輝夜を私から奪った、藤原の、精液。
 まだ、こんな気持ちが残っていたなんて。暗く、醜い、化け物のような感情。まだ調伏できていなかっただなんて。
 のぼせて麻痺しかけの頭を、その化け物は難なく喰らい、侵食した。

「藤原の」

 脳味噌を食い尽くしたそいつは、ついに口から漏れてきた。頭だけではなく胸の仲にも侵入し、私の体は私のものではなくなっている。
 醜い化け物に操られた私の体は、輝夜の体を逆に組み敷いて、浴室の壁に手を突いてお尻をこちらに向けた姿勢を取らせる。

「永琳」

 自分でも笑ってしまうような表情で輝夜を押しつける私に対して、どこか冷笑を湛えたような声で、私の名を呼ぶ。

「輝夜、私は」
「どうするの?私、妹紅にいっぱい射精されているわ?」

 輝夜の挑発的な科白に煽られ、彼女の体をより強く壁に押しつける。襲われるような仕草で、しかし輝夜は確かに私を誘っていた。
 藤原が、私に、あの夢を見せる。輝夜を殺してこの閉塞した永遠を抜け出さなければいけないと、私を脅し続ける。あいつがいなければ、私は、私は、私は、輝夜と一緒に……!

「ふじ、わらぁっ!」

 もう、もう濡れているのだから、構わないだろう?!
 掻き出す、掻き出してやる!藤原の子種なんて、一滴一匹残らずみんな掻き出して!
 私は突き出された輝夜の尻を掴み、その下で涎を垂らしている淫靡な割れ目に指を三本まとめて突っ込んだ。

「っは!永琳、はげしっ」

 輝夜のそこは易々と私の指を、三本どころか四本飲み込み、あまつさえきゅうきゅうと締め付けてきた。奥にはぐじゅぐじゅと泡だった粘液が溜まっている。更に奥には、その汚液を内部に取り込んで慎ましくすぼまる子宮口。
 私は膣に指を差し入れたまま四本の指を曲げ、そのままその中に溜まる汚泥を掻き出すように引き抜いた。

「っひ、んっはああっ!すごっ、いいっ!」

 もはや輝夜がどんな反応を示していても私には感液がなかった、ただ、輝夜の中にある藤原の分身を全て掻き出して、全て全て掻き出して、輝夜を綺麗な体にしなければいけないという妄念に駆られていた。
 ひたすら、輝夜の膣に掌をぶち込んで、その中をめちゃくちゃに掻き回し、中に、もうおそらくは残っていない藤原の精液を掻き出す。
 輝夜の淫唇は伸びきって、膣の内壁もぱつんぱつんに張っている。
 それでも輝夜は。

「んっ、いい、いいわ、永琳、気持ちいいっ!永琳の手マン、奥まで届いて、ぐちゅぐちゅいってっ!いいよおっ!おまんこ壊れちゃう、フィストさいこうっ、さいこうぅぅううっ!あっは、もう、妹紅のザーメンなんて残ってない、けど、すごぉっ!永琳の執念が、きもちいいの、永琳の手ちんぽで、想像妊娠しちゃうっ!あっは、マン汁だばだば止まらない、あふれてるっ!んっひ、ひぃいいんっ、こんなに乱暴なことされてるのに、淫乱子宮おりてきて欲情しちゃってるのぉっ!」

 もう、膣の中は十分だろう。次は。

「輝夜、平気、よね?」
「えっ?」

 がりっ!
 指先から身の毛もよだつような音が伝わってきた。それは。

「っ!か、っひ!……えい、りんっ!しきゅ、うぅっ!!」

 思い切り突き入れた指は、小さくすぼまり閉じた子宮口を、貫いていた。一縷の思いやりもなく輝夜の大切なものの中に手をぶち込んで、その中にあるものを

「ぐ、い、ひぎ、っ!っあ、はあっ!!えい、り、すご……ぉっ!!しきゅ、うの中に手へ、なんへええっ!乱暴、らんぼうしゅ、ぎひぃいっ!」

 輝夜の膝ががくがくと笑い、壁に突いた手が、崩れて湯船に沈まないよう必死に壁にかじりついている。だがその口が上げる声は、苦痛の悲鳴一色ではなく、確かに快楽の喘ぎが混じっている。
 子宮口を通過した掌は、少しふかふかとした肉の部屋に包まれている。その中を、私は、慈悲なく掻き回して。

「っぎ、ぎいぃいっ!ひ、あああああっ!はっつ、はあっ、ふーーーっ!えい、り、しきゅ、私、しきゅ」
「ええ、そうよ。藤原の精液が入った子宮なんて」

 ぶずっ、ぶぼっ!

 一気に手を引き抜く。

「っ!っは、あああああああああああああっ!」

 手には何なのかよくわからない粘液が絡みついている。それはもう恐らく藤原の精液などではなかっただろう。ただ、私にはそれが全て、それに見えて。

「まだ、まだ、まだ入っているのね!?」
「え、えいり、はげしいっ!すごっ、こんな、の、今までしてくれたこと、な、ひ、おおおおおおおおおおぁあああっ!!!しきゅう、しきゅうかんじるのっ!永琳に子宮おかされて、わたし、すごくキモチイっ!!!」

 再び突き入れ、引き抜き、子宮の中に入った掌は指を曲げて中にある何かを刮ぎ出すように。
 輝夜は壁にすがりつき、襲い来る快感に舌と涎を垂らしながら、びくびくと痙攣している。壁から崩れ落ちそうになる輝夜を、フィストファックでしたから受け止め、彼女の体重自身を挿入に利用する。
 下腹部が不自然に脹らみ、私の拳の形が浮き出そうなほど。

「たち、なさいっ」

 腕を抜いたらそのまま湯船に沈みそうになる輝夜の尻を打って、生まれたての子鹿のような足取りで立たせると、一気に拳を抜き去る。

「お、あ……」

 その刺激で失神しかける輝夜を、再度拳を突き込むことで無理矢理に立たせ、覚醒させる。

「えいりんっ、すご、すごいっ!こんな永琳、はじめて、っ!すて、き、さいこう、お、ごおぉおおおっ!」

 もはや苦しんでいるのか感じているのか解らない声を上げながら、しかし輝夜は確実に絶頂に向けて上り詰めてゆく。

「イクの?こんな酷い攻められ方で、藤原に注いで貰ったものを全部きれいに洗い流されて、それで、イクの?ねえ?」
「ーーーっ!く、はっ!っぁ、ぁっ!ぉ、ひ……っ!い、イク……のっ、えーりんの、手レイプで、子宮奥あくめ、き、ちゃ……っ!~~っ!」

 今にも子宮そのものを膣から引きずり出そうと言うほどのもはや残虐と言ってもいいほどの責めで、輝夜は泡を吹いて痙攣し、失神しながら、大きいにも拘わらず静かなオーガズムに、沈んだ。

 これは、輝夜が特殊なだけだ。彼女でなければこんな事をして、感じるはずがない。私は、酷く惨いことをしている。
 昔、私を慕ってくれた姫。
 好きだと言ってくれた姫。
 私が、愛した姫。
 私は、昔、同じ事を誰かにされて、今は愛し合っているその人と、すごく遠回りをしてしまったはずではないのか。
 私は、どうして、同じ事を。

「かぐ、や」

 失神した輝夜を湯船の外に横たえたところで、私ののぼせきった頭はついにオーバーヒートした。







 ゼンマイが、切れた。
 動かない時計を私は悲しんで泣き、ゼンマイを必死に回す。
 ネジ巻きは可愛らしいハート型をしていたが、それを差し入れる穴はヴァギナの形をしている。ブリキで出来たフライパンをひっくり返してボコボコにしたような懐中時計。何故、何故そんな時計に必死になっているのか、私。
 カキカキカキ
 動き始めた時計には、歪な針が七本動いている。文字盤は十六まで刻まれていて、それは本当に時計なのかさえ怪しい。文字盤の感覚はばらばらで、手前と奥さえおぼつかない。
 時?パラメータが多すぎてそれを時だと定義できない。ならばなんだ。時ではない。命か?価値か?願いか?あるいは嘆きか?
 カキカキカキと音を立てて一定のリズム、ただしそれは一秒でも一分でも一時間でも一日でもない中途半端なリズムを刻み、しかもどの針がどのリズムを刻んでいるのかもはや解らない。中には一定動いては少し戻る針まである。
 速い動きの針を見ていると、それは一周することなく、螺旋を描いて何処かへ消えてゆく。したから新しく肉で出来たような針が潤滑油の血を滴らせて生まれ出で、再び時を刻み始めた。一周しない。
 これは時環じゃない。時感でもない。一定方向に流れ、二度と戻ることなく、同じ姿を見せず、ただそこにある本当の時間。永遠に止まらない。止まれない。
 私が望んでいたのはこんな時間か?
 止まることを恐れて無理に動かした結果、手に入れたのは、こんなに歪な、時間なのか?
 私が彼女を殺して彼女を虫ピンで留めることで指標を決め、全ての基準の中心としようとしてなしえた時間は、こんな呪われた永遠なのか。
 カキカキカキ
 鐘が、なった。
 掌に収まる巨大な無限が、耳に響く鐘を響かせて響き渡る空間に響きを響かせる。
 時が、なった。
 それは恐らく、間違ったやり方だったのだろう。
 私の望んだ時間は、酷く悲しい方法で成立した、鼓動のリズム。

 私は、泣いた。




 ん
 りん
 ーりん
 えーりん

「えーりん」
「はい」

 覚醒は、急だった。
 また妙な夢を見ていた気がする。

「やっと起きた。不老不死なんだから少しはしっかりしてよ」
「え、えっと」
「お風呂場で、えっちしたんでしょ」

 ああ、そうだ。わたし、は……。

「姫様、わたし」
「何も聞こえなかった」
「は?」
「本心だったかも知れないけれど、永琳はちゃんと克服するって、信じているから。だから、聞かなかったことにする」

 そう、か。

「永琳には、一番、重いところを、背負わせてしまったのね」
「どうでしょう。それなりに、楽しいこともありますけどね。昨日のような」

 ははっ、いうわね。その調子よ。
 輝夜は笑った。

 ふっ、っとその笑顔が抜けて、輝夜の表情が、月の姫のそれと称される愁いを帯びた表情へ、変わった。

「私、戻っちゃおうかな」
「はい?」
「永琳のトコに」

 輝夜は、私の胸の中でくっつき俯いたまま、小さく呟いた。
 ぶれているのは、私だけではないのか。
 だが、軸が幾らぶれようとも、もはや落ち着くところにしか落ち着くまい。
 過去を悔やみ悲しみ恨む夢を見続けるのは、自らの不徳故。私と、私達とが、見据えるべきは、そんな後悔と悔恨ではない。過去を振り返るための夢ではない。

「本当に、そう思っているのですか?」
「えっ」
「嘘偽りなく、そう思ってらっしゃいますか?」

 答えは、わかっている。だが、私の胸は、夜の空気に響きそうなくらいに高く鳴り、自分でやかましいくらい。
 輝夜はしばらく黙ったまま。視線をこちらにくれることもせず、つむいて何事か思っているようだ。輝夜に、このやかましい胸が聞こえていると思うと、本当に大人気ない。
 やがて、彼女の口が、開いた。視線を私にくれて、ああ、なんて綺麗な瞳。墨染めの真珠に、私が映って、しかしその悲しげな輝きの理由は、私にはもうわかっていた。

「ごめんなさい。私、同情で、軽い気持ちで、ゆっていた」
「……わかれば、結構です」

 ほんの少しでも、ほんの少しでも、期待した私が、本当に情けない。わかっていたはずだ。私では、輝夜の溝を埋めることはできない。満たすことはできない。

「でも、私、本当に、永琳のこと、大事に思っているわ。本当よ」
「わかって、います」

 今度は私が目を逸らす番だった。
 私は、輝夜に、また重荷を課してしまったのだろうか。私自身が、彼女の重荷に、なっていやしないか。
 何が、月の頭脳だ。大切なときに、何の役にも立ちやしない。私が知りたいのは、彼女を、救うことだけだというのに、それはかなわずに無駄な知識だけが火山灰のように堆積してゆく。何も生み出しはしない、火山灰の土壌は、私を、何より輝夜に重くのしかかるだけ。

 私に残されているつとめは、輝夜を殺すことだろうか。それとも、私を殺すことだろうか。
 愛されたいと思っていた時期もあった。愛されていると思っていた時期もあった。
 でもそれは全て、全て、砂糖細工みたいに甘くて脆い幻想だった。
 私の宗教は、彼女を、救うということだけ。でも、それも、それさえももう、手の中をすり抜けようとしていた。
 それでも。
 輝夜は藤原をと愛し合い、私は慧音と一緒にいると幸せを感じる。もたらされた結果はそれだけで、私自身それに対して全く何の疑いも遺憾の念もない。もっと言うのであれば、さっきのようにこうして、気まぐれに昔を思い出して寝ることにも、概ね寛容な四人と二人の関係は、酷く居心地のいいものだった。

「私、今の状態に満足しているのよ?」
「それならば、よいのですが」
「本当よ。永琳がいて、うどんげがいて、てゐがいて。妹紅なんて遊び相手もできて。それに、永琳にも慧音が……ごめんなさい、これは、私が悪いのだわね」
「姫様は、何も、何も悪くなんて」
「悪いのよ。永琳に薬を作らせてしまったのも、妹紅を巻き込んでしまったのも、全部、全部私が悪いの。みんな、私の被害者なのよ。」

 輝夜は、抱いていたはずの私を、いつの間にか抱いていた。そっと、私の頭を腕に抱いて、優しく、優しく私に語りかけてくる。

「だから、自分を責めないで。悪いのは、私なんだから。」







「私を殺す夢、ねえ。」

 全く情けないことだが、私は輝夜に病状を語っていた。
 これは病ではないので、病状、というのは不適当かも知れないが、ならばなんと言えばいいだろうか。呪いだろうか。
 周期的に見る輝夜を殺す夢。時間の概念が形になって私を襲う夢。
 薬で抑え付けるわけにも行かないそれは、実際のところ、私では手も足も出ないもの。
 私の説明を聞いて、輝夜は感慨深げに、でも見ようによってはこれほどに軽薄な態度はないだろうという様子で、呟いた。

「幸せな死なんて、甘えだわ。人生投げてる。苦しい生なんて、愚かだわ。人生諦めてる。生まれたからにはね、生に満足して、それを享受しないといけないのよ。死んでもいいなんて、永遠の命が苦痛だなんて口走る奴は信用できない。絶対に自分に嘘をついている。悟りとか、達観とか、綺麗な言葉に美化して、諦観の堕落から目を背けているだけよ。」
「……姫様らしいですね」

 強いな、この姫は。

「だから、生憎だけれど、私、死にたいなんて、これっぽっちも思っていないのよね。」
「既存の倫理観殆どを否定しますね?」
「いいえ、そんなことはないわよ?なすべきをなしたなら、死ねばいい。やりたいことをやったなら、死を望むがいい。でも、あははっ!なに?あんた、神?仏?にでもなったつもり?あまったれてんじゃねーよ。なんら成し遂げちゃいねーだろ。はははっ、おっかしーの。それを悲劇のヒロインぶって?あ、ヒーローでもいいけどさ、永遠の命なんてくだらない?じゃあお前の人生はもっともっとくだらねーんだよ。そしてそれを諦めてるんだよ。それが何てしたり顔さ。成し遂げられないのが道理だというのなら、もっと惨めな顔をして、悔しがって死ねよ。なにも成し遂げられなかったお前は、永遠の命を望んででもそれを成し遂げたいと望むのが、筋ってもんだろうが!自己矛盾、ああ、何て愉快な自己矛盾!はっ、くだらない。――って思うだけよ。」

 恐ろしい憎まれ口のはずなのに、それを口にしている本人の何と愉しそうな顔か。
 そうか、この姫は、本当に、心のそこから本当に、死を退けたんだ。
 輝夜のいう諦観を認めないということは、大きな半紙に髪一本の筆で、それをまったくムラなく塗りつぶす行為に他ならない。塗りつぶすのは気も遠くなり、塗りつぶしたと思ったがムラがあり、ムラを塗り固めても全くそれはなくならず、シジフォスの石積みの如く永遠に続く。
 それを、彼女は楽しいという。
 それこそが生きることだという。
 生きることは、終わりのない探求だという。

「蓬莱の薬は、未完成でしたね」
「あら、私、まだ死ねちゃうのかしら?」
「いいえ、姫様は、おそらくもう、死ぬことはないでしょう。あなたが、蓬莱の薬を、完成させたから」

 ふふん、そう。
 輝夜は楽しそうに笑う。

「なら、そうそう捨てたものでもないじゃない、蓬莱の薬も?」

 輝夜の言葉は、私の胸に深く突き刺さった。それは抗生物質というか、特効薬というか、そういうものみたいに、私の体を駆け巡って私を治す注射みたいで。

「夢は、夜見るものじゃないの。あれは、ただの記憶の混乱か、もしくは整理中の不用意な漏出。不要だとは思わないけれど、私の歩みを惑わすものではない。」
「では、歩みの先には、何が」
「私の夢はねえ。あっは、ないわ!」
「えっ」
「だって、もう叶っているもの。さっきもゆったでしょう?みんなで笑って暮らすのよ。次の夢は、この夢が終わった後で見ればいい。その中で、私はいろんなものを手に入れて、いろんなものを失うわ。そうしたら、また失ったものを取り戻すのよ。そうやって、私は完成されていく。少しずつ、少しずつ。それが、堪らなく楽しいじゃない。妹紅と輝夜と慧音には、とことん付き合ってもらうのだから。覚悟しておくことね?」
「……心得ました」

 この姫になら、永遠についていってもいい。
 あなたが永遠に何かを求めるなら、私は永遠にそれを助けましょう。
 それが、私の、未来の、夢です。







 すっかり深風呂してしまい、というか、あんなことをしてしまったのだから仕方もないのだけれど。更に小一時間、まあ詮無きことと馬鹿にされるかも知れないけれど。行き過ぎた行為を恥じ、お互いの事を話し合い、私にとっては有意義な時間を過ごしてしまった頃には、すっかりと空がしらじんでいた。

「あーあ、どうしようかしら。もう一眠りしようかな」
「今から寝ると昼間ですよ」
「ネトゲしてたころなんてしょっちゅうだったけれどね」
「……そうでしたね」

 お互い、自分の部屋に戻ろうと言うところで、輝夜が声を上げた。

「あれ、もこ、いないや。起こしちゃったカナ」
「案外薪割りでもしてくれているんじゃないですか?」
「もー。そんなのはうどんげにやらせておけばいいのに。うどんげだったら一瞬なんだから。よくわかんない光でビーって」
「まあまあ、これも家族になった証ということでしょう?」
「そうだけど、妹紅がむきむきになるのはいやなの」
「ああ、そういうこと……」

 ふあぁ、やっぱりもう一眠りするわ。永琳、激しいんだもん。
 なんていわれては引き止められるわけもない。
 私は輝夜が寝室に入るのと別れて、自分の部屋へ戻る。私はどうしようか。なんとなく、昼に起きるのも嫌だ。慧音とした上に輝夜ともあんなことになって、とても疲れてはいるのだけれど、輝夜との行為の後に寝てしまうというのは、何というか、慧音に後ろめたい気がして。
 起きていることにしよう。在庫が減ってきた薬もある。うどんげへの教授も少しは進めないといけない。彼女のメンテナンス方針も考えなければならない。考えることなんて、やることなんて、山ほど、ある。
 なるほど、永遠の命とはいえ、自分以外の何かの世界が動いている以上、自分の中に虚無など生まれよう筈もないのだろう。そうなってしまうのは、確かに、自分自身が尊厳を失っているだけで、外界への侮辱と傲りに他ならない。
 でもそれは意志力一つの問題なのだろう。
 それを、輝夜から教わるなんて。
 彼女自身が、永遠の命によって大きく進化しているのかも知れない。
 そう考えると、なんだか少し、自分のように、嬉しかった。
 私は慧音がまだ寝ているだろう私の部屋の戸を静かに開ける。
 と。

「……」

 戸を静かに閉めなおした。
 そうか、そうくるか。
 私はともかくとして、これを輝姫に見せるわけにはいかない。

「そ、そうだわ、たまには私が巻き割りでもしようかし――」
「なんでよ」
「いっ」

 寝たと思っていた輝夜が、後ろに立っていた。

「どうしたの?部屋に入らないの?」
「ひ、姫様こそ、お休みには」
「ちょっと、気になることがあって」

 まずい。
 自分のことを棚にあげて、この人は、間違いなく。

「ちょっと、永琳の部屋を拝見させてもらえないかしら」
「え、いや、少々、研究で散らかっておりまして、お目汚しの極みに……」

「みせて、ってゆってんのよ。」

 うわ。藤原、南無。

「ど、どうぞ……」

 スパァァァン!と乾いた大音響破裂音を響かせて、私の部屋の襖が開いた、いや吹っ飛んだ。

「……やっぱり!」
「あー、姫様、私と姫様もですね」
「っさい、ひっこんでろ」
「御意に」

 私の部屋には、寄り添って眠る慧音と妹紅。
 輝夜の顔は怒りで真っ赤だ。自分が私とお風呂場でセックスしていたのを棚に上げて、このわがまま姫は。
 こういうところも段々、直っていくのだろうか。それともこれはこれで、完成なのだろうか。

「もーーーこーーーうーーーーーー!!」

 げっ、まずい、五宝を起動している。
 あれだけの音を響かせてもまだぐっすり寝ている二人の様子を見ると、ああ、これは確実にヤったな。
 私はいそいそと慧音だけを抱えてその部屋を出、その場から離れる。藤原、あなたが悪い。ことになってる。悪く思わないで頂戴。

「うぅん、けーね……って、か、かぐや!?」

 あーどうしてそう、最高の、じゃない、最悪のタイミングで目を覚ますかな。

「ブリリアントドラゴンバレッタふぁんたずむぁあああああああああ!!!」
「えっ、ty

 命名決闘法適用宣言なしのブリリアントドラゴンバレッタ強化版。
 こりゃあ、一撃で短期再生限界ね。

 もう夜も明けるというのに、こんな時間に特大の花火が上がる。
 永遠亭は、今日も、平和だ。







 永遠に続く、月への回帰回廊。輝夜を殺し、それを止める夢。だがもう、あの夢を見ることはないだろう。
 別の夢を、輝夜と同じ夢を、見ることにしたのだから。

この記事へのコメント

Re: 【永琳_輝夜】夢見ゆ目

みこうさんお久しぶりです。
久しぶり過ぎて、多分誰かわからないかも知れませんが、前にアリス・霊夢・美鈴・早苗の作品をリクエストした奴です。
リアルがちょっとバタバタして、暫くこれませんでした。
本当にすみません。

Re: 【永琳_輝夜】夢見ゆ目

あれは一応ちまちま進んでおります。
東方夜伽で、「幻想散華」っていうシリーズで進めていて
最後には、リクエストいただいた結末になる予定です。
時間かかってて済みません…。

コメントをお寄せ下さい

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://monostation.blog112.fc2.com/tb.php/2178-9d07011e

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。