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【読書】彼女がその名前を知らない鳥たち

「彼女がその名前を知らない鳥たち」
この間「ダブルファンタジー」と一緒に買った本です。
タイトル買い。
タイトルを知っていて即買う、ではなくて
タイトルが意味不明だから買う、と言うタイトル買い。

こういう変な名前のタイトルが好きで
多分そう言うタイトルをつける作家さんの感性って言うのは
私は大体好きなのだと思います。

自分で書いているSSにも
こういう感じのタイトルをよく付けているかなあ
と少し自覚もあります。

さて。

ダブルファンタジーが友人の家の行き帰りと多少の時間的猶予を割いて
3日くらいだったのに対して、
こっちの「彼女がまだその名前を知らない鳥たち」は
なんと読み始めてから読み終わるまで2週間もかかりました。
私は読むのが遅いのですが
(文庫本一冊読むのに日単位でかかるのはそもそも遅いらしい。
私には信じられない話だが。)
2週間は破格の長さ。

と言うのも、
面白くなかったから。
(訳あって結果としては面白かった)



もう、出だしからよくわからない。
全く説明のない固有名詞はよくある方法だけれど
数ページ読んでも真意も裏側も全く嗅ぎ取れない。

暫く読み進んでも何が起こるわけでもなく
ただただ主人公の内面のようで結局何も書かれていない時間の浪費っぷりが描かれており
また一緒に登場する男性を口汚く罵るばかりでその救いもない。

主人公の女性が男性を嫌悪し見下し、侮蔑するその様も
なんとも理不尽な言い草で
そこまで言うんだから何かあるんだろうと思って読み進めるが
全くなにもない。

全半1/3は「これは始めてタイトル買いで失敗した本かもなあ」なんて言っていました。

更に読み進めると今度は
その主人公の怠惰な生活を諌めて男をそんなに酷く言える立場か?と言う
主人公の姉が出てきて
まあ主人公のキチガイっぷりがさらに浮き彫りになるわけですが
まだなにも起こらない。

初っ端に現れた固有名詞の一つについて
少しずつヒントを積み重ねられるが
その存在が何に使われるのかも全く出てこない。

ここまで1週間とちょっと費やしている。
マジで読むのが面倒で、
でも買ったからには読みきろうって言うのと
一応平積みされていたのだから何かあるんだろうと言う
淡い期待を支えに読んでいた。

半分まで読み進めると急に話が転がり始める。
主人公のキチガイっぷりは相変わらずなのだけど
もう一人別の男と関係を持ち、
そうして乱れてくる主人公の理性と
その端から少しずつ顔を出す事件の切れ端、匂い。

あれよあれよと展開されて
感情も演出も走り始める。

最後には「えっ、あれっ!?」って思って
走り始めたスピード感に目を追いつかせていると
いつの間にか視線が行き過ぎていて戻って見直す、
みたいな感じさえ覚える終わり方。

だが別にそれは「高速で」展開されるわけではない。
高速に展開されているように見せかける仕掛けがあったように思える。
それは、

前半のただただつまらない部分。

後半の展開に、しかし新しい情報はほとんど追加されない。
今まで積み上げてきた情報を転がすだけでそのスピード感を出している。

展開の速さも早すぎると言うわけではなくって
後から振り返ってみると普通レベル。
それを高速と錯覚させるのも、
泥水が遅々と流れるような全半あってのものだったと思う。

前半は、振り返れば情報の蓄積と複線のばら撒き、
読者の印象を固定化させるトリック
そもそも本の半分が全て材料と言うこと。

逆に残りの半分だけ見ると大した事は書いていないというか
出来事自体は陳腐で「ああ、まあ、そういう話ね」っていう感じ。
演出勝ちだ。



読み終わったときに出た一言は
「いやあ、これは半分くらいでよかったんじゃないのかなあ」
だった。
そしてその一言が、自分の浅はかさを表しているようで
結果として自嘲を誘う結果となる。



後からそれを考えてみると
確かにそうした前半のトリックは有効だったわけで、
また、その前半がつまらなくて苦痛だったと言う自分にも
最終的にしてやられた事実を見るに、愚かだったと呆れてしまう。



私はそんなに沢山本を読まないし
読んでもせいぜいweb小説(と言うか夜伽)くらいしか今読んでないけど
web小説で読むようなあの長さに凝縮されて詰め込まれた形しか
楽しめなくなりかけている自分に
警戒心が生まれた。

こうして本の半分も使って読み手の意識を固定化させるような
そういった手法を
あの環境では使うことが出来ないだろう。

仮に私が使ったとしても
・長すぎるから読まない(これは仕方ないにせよ)
・キャラが見てられない
・読んでる途中でつまらなくなってやめる
・読み終えても冗長だっただろ
という多段構えで否定されるのが目に見えている。

「半分でよかっただろう」と思ってしまった自分が
酷く視野の狭い人間になったようで
これは改めなければいけないと思った。

同時に、そう言う目を培ってしまったことに反省を
そしてそれがやはり「本を読まない」ということから来ている事実に
「あー、やっちゃったなあ……」という印象を禁じえなかった。

勿論短い中に凝縮する技術も必要だと思うんですが
それは技術的に使い分けられるべきであって
どちらかでしかありえないという状態に落とし込んではいけない。

webの文字列ばかりでなくて、本読まなきゃダメですね。
またなんか本かってこようか。



また別の観点なんですが、
主人公の女性がもう一人の男性に対して向ける嫌悪の目。
これが何となくとても生々しい。
こう、耳情報というか聞いた話というか、ステレオタイプな物言いをすると
女性って結婚や出産を契機にパートナーの男性を吐き気を催すほど嫌いになる
ってことがあるとか良く聞く。

この本に書かれている主人公の嫌悪の仕方は、
(主人公は出産は愚か結婚もしていないけれど)
こう言う類の嫌悪感
つまり、男性が自覚しない、男性からではわかりづらい女性特有の嫌悪感
というのをデフォルメして書いているような気がする。

勿論、確かに登場人物の男性は、演出上は綺麗なイメージでは描かれていない。
ただ、この本はその主人公の女性の一人称で一貫して描かれる。
それが客観的なイメージではないことは容易にわかるし、
それを疑わせるのが彼女の姉の発言だ。

こういう風に描かれる、女性から男性に対する嫌悪感というのは
私には、全く理解できないもので、暴力的な感情ですらあるように感じられる。
人を嫌いだと思うととことんまで嫌いになっていくその感じは、
私にはちょっとわからないが、女性では往々にしてあることだとも聞く。

それをかいま見たような気がして、前半は本当に酷く嫌な気持ちになりながら読んでいた
というのも前半読むのが辛かった一つの要因でもありました。
怖い。





関係のない話だけれど
買う前に一応はぱらぱらと中を見る。

大体「恋愛小説」であるか
「サスペンスかミステリーかホラー」みたいなノリで手に取るんですが
サスペンスかミステリーはちょっと中を見ても全くわからないので
結局タイトルと直感で買う。

対して恋愛小説を選ぶときに
文体を見た時点で甘酸っぱそうなヤツは、何故か買えない。
よくわからないんだけど、
「いや、そう言うのはよくってさ」
とか思って置いちゃうんだよなあ。
苦そうだったりしょっぱそうだったり
あるいは訳がわからなさそうだったり
そう言うのばかり残る。

ホラーは結局自分では買ったことがない。
候補には上げて選ぶんですけど、何故か必ず落ちる。
なんだか知らないけど、怖さに主点を置いたところに
自分が欲しい何かが転がっていると言う期待値が低い気がして。

何が欲しいのかなんて、よくわかっていませんけれど。

そう言う感じで
甘酸っぱい恋愛小説を何故か読めない体質が
甘くて可愛いSSを書くのが苦手な理由かもしれませんし
そう考えると
ホラーなんぞ書いたこともないと言うのも
頷けますわなあ。


東方が妖怪ものである以上
ホラーは書けるようになっておくべきなんでしょうけれど
いや、妖怪の正体がばれてるんだからホラーにならんのか
むむむ……。




活字も読まなければ
漫画もほとんど読まない。

読んでる漫画は
今きちんと追いかけて単行本を買いつつ読んでいるのは
ブラックラグーンとヨルムンガンドだけで
これが全く東方に使えそうなネタは出てこない。

アニメも見ない。
人の家にいって流れているのを見るのがせいぜい。

ゲームも所謂同人のねたになりそうなものは全然やらない。
Blogをご覧の通り、いまはBFしかやっていない。
全くインプットにならない。

こんなんでよくもまあSSを書けるものだと
我ながら不思議さは残る。

今までに書いたSSでも
それに関係する作品を何か読んでいれば
もっと深みを出せたのかなとか思ってしまいますね。

だがインプットに必要な時間は正直多くを確保できない。
枯れてきた泉を阻止するために
何かしないといけない。

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