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【リグル】He Hugged Bug on Bed.

このエントリは、表示されているエントリ投稿時間を1年さかのぼって投稿してあります。
修正しました。


この名義での作品は2本目。

形式上隠してはいますけど
別に名義の分離を徹底するつもりもないというか
同じ会社で別ブランドを抱えているみたいなそんな感じでいます。

書くものの性質上、
どうしてもこちらの名義のほうが投稿ペースが上がると思いますけれど…。

やっぱめんどくさくなったんでやめます。


リグルといちゃいちゃしたかった、それだけの理由。
昔はこういうジャンクなスタンスでSS書いていたような気がして、
それを取り戻したいなあと。

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「じゃあマレヒト、いってくるわ。
 大した用ではないのだけど、留守をお願いね。
 後、その子も」

 いつもの日傘を手にして、幽香はいくらか心配そうな顔を向けてくる。

「ああ、別に子供じゃないんだ、留守番くらいちゃんとできるさ。
 なあリグル?」

「うん!」

 俺の横にはリグルがいる。
 俺も、リグルも、今は幽香の別荘に居候の身だった。

 別荘ではなく本当の家には、行ったことがない。
 どうやら今日の用事は、その「家」にかかわることのようだが、どうも俺やリグルを連れていけない理由があるようだった。
 もっとも、今は幽香はもっぱらこの別荘に居て、家に帰ることは殆どないそうだ。
 彼女の家とは、どういうものなのか。なぜ帰らないのか。俺には聞く権利はない。
 俺はただの居候、いや、それ以下の存在だからだ。

「いってきます、リグル」

「いってらっしゃい、幽香おねえちゃん」

 リグルには本当にいい顔をするのにな。
 嫉妬、というほどの感情ではないのだが、ちょっとばかり羨ましくもある。
 俺は、ここに来て(つれてこられて)から、幽香に笑いかけられることは殆どなく、口調や態度さえ全く冷たいもばかりだった。

 ――夜、以外は。

 幽香は、リグルの頭を撫でてから、鋭い目で俺を一瞥だけして、振り返って行ってしまった。

 夜遅くなるとはいっていたが、朝まで帰らないとは言っていなかったので、代わりに明日の朝飯を作る必要もないだろう。


 俺は幽香の別荘で、リグルと二人きりというよく分からない状況を過ごすことになった。







§ § § § §






「おにーちゃんっ」

 俺が「こら、リグル」と制する声も聞かず、彼は俺の布団の中に潜り込んできた。

「えへへ。おにいちゃんってば、いっっっっっつも幽香おねえちゃんと一緒にいるから、こんなチャンスないんだよ?今日は、千載一遇、おにいちゃんを寝取っちゃう、大感謝デーなんだから」

 いきなり俺の布団に潜り込んできて、リグルは全く悪びれもしない。
 それどころか、あの小動物のようにくりくりよく動くまんまるの目を上目にして、触覚をぴこぴこ揺らして俺に寄り添ってくる。

「人を特売日の切り売り商品みたいにいうな。何だよ、寝取るって。どこでそんな言葉覚えるんだよ?」

「おにいちゃんのエッチ本」

「はっ!?なに、勝手に」

「おにいちゃんの部屋の掃除、誰がしてると思ってるの?幽香おねえちゃんは料理しかしないから、他の家事全部ボクがやってるんだからね?」

「しってるよ」

 だからといって、俺の部屋の本棚の、手前と奥の二段構えにしているやつの、奥側まで見ていい道理には、ならないだろう。

「あ、おにいちゃんから今度いってよぉ。"幽香にパンツ洗って欲しい"って」

「……殺されるわ」

 それを口にした場合の幽香の反応を脳内でシミュレーションしたが、数パターンとも全て俺が床で動かなくなっている結果しか導かれなかった。

「ンでそんなこと」

「幽香おねえちゃん、おにいちゃんが、おいしいって言って食べるから、料理だけはするようになったじゃん」

「だからってそんな方法で洗濯するとはおもえないな。あいつがそう都合よく俺の言うことを聞くかよ」

 そうかなー、と唸っているリグルはその間中、俺の腕を抱くみたいにしてくっついてきている。

「おにいちゃんはさ、幽香おねえちゃんが伴侶として認めたからこうして一緒に暮らしてる訳でしょ?」

「まあ俺からすると訳が分からん内に連れて来られた感じだがなあ」

「なんだかんだでいっつも一緒にいるし」

「まあ、そうなんだが……あいつはどういうつもりなんだか、いまだによくわからん」

 ある日いつも通りに登校しようとして地下鉄に乗り、ホームからトンネルに入った瞬間、見知らぬ古めかしい電車に乗っていることに気づいた。

 座っていた筈の柔らかいクッションは木の板張り。
 所々に樹脂を使用していた手摺や壁材も全て金属と木に変わっていて、全体的に曲線が多くデザインされた内装はほとんどが古めかしい直線に変わっている。
 中吊りは全くいつのものだかわからない(これはどうにも戦前のようなイメージだが、俺は詳しくわからない)ものになっていて、車内の電光掲示板など以ての外。
 路線図だって駅名の一つもわからない。

 そんな風にいきなり訳も分からず連れて来られて、変な衣装を着た可愛い女の子(中には男もいくらかいたが)だらけの場所にホッポリ出されて

「なんだコレは。間違ってキャバクラか何かのキャンペーンに混じり込んでしまったのではないか」

 と常識にはめ込んで考えようとした。が、無駄だった。



「よくわからん、って。毎日のようにおねえちゃんとえっちしておいてぇ」

「ま、まあ……」

 周りの状況を把握するのに必死でよくわからない内に、日傘を差した女の子から

「この中から好きな子を選んでちょうだい。あ、私はでもいいのよ?」

 って言われたんで、一番見た目が好みだった幽香を選んだ……のが運の尽き。
 性格がひどい。ひどいって言うか、嫌われてるようで、ほとんど口も聞いてくれないし。

 まだ何かよくない冗談に巻き込まれているだけだと思っていたが、いよいよ俺はしばらくこのよくわからない世界で過ごさねばならず、その間幽香と夫婦(というか、つがい)でいることになってしまいった。



「見た目は好みだから、男としてはヤるのに支障はないからなあ。
 求めてくるんだから、さすがにもう、嫌われてるとは思ってないが、好かれてるかどうかはよくわかんないな。
 あいつ、ほとんど口利いてくれないし。セックスの時だけだ。
 やっぱり子孫残すための種としか見られてないのかねえ」

 幽香は俺のことを「マレヒト」と呼ぶ。
 どうやらそれが俺の名前だと思っているらしいが、それは最初に俺を案内した金髪の日傘を差した女の子が俺に言った「稀人」を名前と勘違いしたものらしい。
 訂正しても直してくれないし。
 リグルもそう思っているようだが、名前ではなく兄として呼ばれることになってしまって、もう、めちゃくちゃだった。

 と、幽香のことをつらつらというと、リグルが腕を掴む力が強くなる。

「幽香おねえちゃんはさ、おにいちゃんのこと、大好きだよ。
 ボクよくわかるもん。おにいちゃんに選んで貰って、嬉しかったんだと思う。
 幽香おねえちゃん、口下手だし、ぶきっちょだから、あんなだけど」

「そんなもんかねえ」

 まあ、どっちであっても、俺は種馬としてここに呼ばれたのだと、聞かされている。役割が終わればさっさと元の世界に帰されるだろう。
 深入りしたところで仕方がない。
 せいぜいこんな可愛い(外見だけだが)女の子を選べたのを、楽しんでおこうと考えていた。

「でさ、おにいちゃん。
 今日は、幽香おねえちゃん、いないんだしさぁ」

 リグルは上目に遣う目を切なそうに細めて体をすり付けてくる。

「こら。
 俺が選んだのは、幽香だぞ。」

「別に一人なんて決まりはないんだよ?
 おにいちゃんが戸惑ってそうだったから、紫さんは一人指名させただけで」

 リグルの手が、俺の腕を抱くだけではなく俺の肩に、這うようにゆっくりとやってきた。

「それに、男だろ、リグルは」

「男は男とエッチできないと、思ってる?
 男は男の子種で妊娠できないと、思ってる?ふふっ」

 ぞくっ、と、背筋に悪寒が走った。
 男の妖怪に、色仕掛けをされているという気持ちの悪さではない。
 むしろその逆だ。
 恐らくリグルは、彼は、男を誘う術を、知っている。
 この、一見無邪気な仕草の裏に、絶対的な自信が見えた。

「ボクだって、おにいちゃんのこと、ずっと待ってたんだよ?
 ボクに牡の証を注ぎ込んで、ボクを妊娠させてくれる、おにいちゃんみたいな素敵な人、ずっと待ってたんだから」

「り、リグル……」

 男とは、思えなかった。
 いや、そういう区分は取り払われている。
 彼の中性的な顔立ち、高くて柔らかい声、小さな体と白い肌。
 それに、匂い立つような性的な香り。
 リグルをいい女だと認識することはできない。
 確かに可愛いが、俺のタイプじゃないし、やはり肩幅や骨格、体型は人間のそれと同じで、男のものだ。

「おにいちゃん、ボクと、交尾して?
 ボク、おにいちゃんの赤ちゃん、産みたいよ」
「で、できるのかよ」
「うん、できるよ。
 おにいちゃんが、ボクとセックスしたいって、交尾してボクを孕ませたいって思ってくれるなら、ボクはおにいちゃん専用の穴に、なれるんだよ……?」

 リグルが纏う色香とは、つまり女の色香ではない。
 もちろん男の色香でもない。
 もっと、根源的な、生物の繁殖欲そのものを揺るがすような、強烈なものだった。
 彼は、恐ろしく甘美な方法(おそらく女のそれに引けを取らないか、下手をするともっと淫靡で魅力的)で男を誘うのだ。
 男を落とす技術も、魅力も充分過ぎるほど身に付けていて、人間風情の俺には、それは簡単に払えるものではないのかもしれない。

「この世界の男は、みんな、こうなのか?」

 そう問うと、リグルは少しだけ悲しそうな顔をして、答えた。

「ううん、違うよ。
 ボクは、弱い妖怪だから。
 強い雄妖怪なら、他の雌妖怪と交わうこともできたかもしれないけど、弱かったボクの体は、いつの間にか、こういう風に変化しちゃってたんだ。
 男のくせに、男の人に媚びて、強い子供を残そうとする、浅ましい妖怪」

 なるほど、適応、か。
 確かに強そうではない。
 今こうして俺が魅了されかかっている事実を見れば、その選択は否定できないことだった。
 何せ、(それは後から知ったことだが)この世界の中でも強大と指折られる妖怪である幽香が選ばれるような雄を、こうして対等に捕まえているのだから。

 彼は、虫という、この言葉が適切とは思わないが下等な生物の妖怪なのだそうだ。
 下等と言うことは、性別や社会性なんかの機能について、未分化のままなのかもしれない。
 未分化というのは、裏を返せば、小さな万能ということでもある。
 リグルの持つ性というのは、そう言った未分化で流動的なものなのではないか。

 だからで雄でありながら雄を配偶者にできる、とでも、言うのだろうか。

「でも、俺は」

 そうであっても、俺は男だ。
 それに、一夫多妻の文化に生きてきたわけでもない。
 常識や理性が、リグルの魅力を、何とか振り払おうとしていた。

「強情なんだ。
 じゃあ、ボクと比べっこだね。」

 一瞬陰った表情を払うように、リグルは再び妖しい魅力を醸し始める。

「比べ?」
「簡単だよ。
 おにいちゃんが"セックスしたい"って口にす前に、ボクがイっちゃったら、お兄ちゃんの勝ち。
 ボクがイく前に、おにいちゃんがボクと交尾したくて勘らなくなるか、先にイっちゃったら、ボクの勝ち。
 おにいちゃんが勝ったら、もう幽香おねえちゃんとおにいちゃんの間に入り込んだりしないよ。
 でも、もしボクが勝ったら」

「……幽香と別れろってか」

「まさか!そんなこと言わないよ。
 ボクと、えっちしてくれれば、それでいいよ。」

「えっ」

 予想外だった。
 寝取る、とか言っていたのに。

「大丈夫だよ。ボクのおナカは、妊娠率100%なんだから」

「そういう意味では」

「そーゆーいみで、いいのっ。幽香おねえちゃんとの関係は、絶対継続。
 ……ボク、そんな重たくないよ。だから、ね、勝負?」

 そもそも。勝負に乗る理由など、なかった。
 負けるリスクを負ってまで、今すぐリグルを拒否する必要はないのだ。
 行為を断っていれば。

「乗ると思ってるか?」

「乗るよね?」

 そう自信たっぷりに俺を見るリグルの表情は、淫蕩の一言につきた。
 先に述べた、雄も雌もない強烈な色香が、俺を勝負の土俵に引きずり出す。
 いや、の二文字を行えばいいだけなのに、それができなかった。



§ § § § §



 彼との勝負を受けてしまった手前、もう、それに勝つしかなかった。

「……何をすればいいんだ」

「さすが、幽香おねえちゃんが認めたひとっ」

 ぎゅうっ、っと、今度はもう遠慮なく抱きついてくる。
 ふわり、と微香をくすぐる香りが、くらくらと頭の中に響く。

――フェロモン――

 その言葉が浮かびはしたが、だからといって事態は何も変わりはしない。
 備考から入り込んで、頭の奥の何かを溶かしていく。

「じゃあね、おにいちゃんと、ボクで、おちんちん擦りあいっこ」
「……は?」

 耳を疑った。
 なん、だって?

「だから」

 リグルはパジャマのズボンをおろして、ぱんつをさらす。
 白と薄緑のボーダーデザインのしましまぱんつは、股間にある男の証のせいでふっくらと膨らんでいる。
 これが、いつも俺の周りにいた友人や先輩後輩のものなら、見たくもないものだったが、リグルのそれは、たとえるなら甘い果物を包んだガーゼのようで、俺の目はそこに釘付けになってしまう。

「ああん、ボク、おにいちゃんに見られちゃってるぅ」

 わざと声にしなを付けて言うリグルは、ゆっくりと腰をくねらせて小さな膨らみをボクに見せつけてくる。
 それと同時に、彼の手が俺の股間を、ズボンの上から撫でるように触ってくる。

「お、おい……」

 やめろ、の一言が出ない。
 リグルの指は布越しにも的確に俺のモノの収まりを探り当て、器用に動かし、すりすりともどかしい刺激を送ってくる。
 そんなばかげた行為、まして男同士だというのに、突き放すことさえ。

「おにいちゃんの、おっきぃ」

 リグルのぱんつの下のモノが、俺のそれを撫で回すのに従ってぴくぴくと振るえながら大きく膨らんでいく。
 それは小さくて可愛らしい姿を想像する、ささやかな勃起だった。
 その愛らしさと、リグルが俺の股間をさする刺激、それにリグルのフェロモンと、何よりも淫蕩に熱を帯び、赤く潤んだ上目遣いの可愛い表情と、ねっとり絡み付いてくる彼の湿っぽい吐息のせいで、俺のモノも、ムクムクと起きあがってしまう。

「わ、ぁ、おにいちゃんの、おっきくなってきた……。
 ボクのおちんちんぱんつ見て、興奮してくれたの?」

「ち、ちがう。
 リグルの触り方がいやらしいから」

「ボクのおさわり、きもちいいんだぁ?」

 何も言い返せない。
 俺のペニスは、見事にリグルの魅力で勃起してしまっている。

「おにいちゃんも、脱いで」

 耳元に、甘い声で囁くリグル。
 昼間は元気だけど少しおとなしい少年なのに、まさかこんな豹変を見せるなんて思わなかった。
 彼の手で見る見る勃起させられてしまう俺のペニス。
 男相手なのに、それはあっという間に完全に臨戦態勢にさせられていた。

 リグルの手は器用に俺のズボンを脱がせ、お互いにぱんつの下で勃起したペニスを向かい合わせている。
 すごく恥ずかしい。
 女性とセックスしたこともあるし、こっちに来てからは毎日のように幽香としてる。
 だというのに、この気恥ずかしさは、男同士という事実故だろうか。

 俺より背の小さいリグルと股間を向かい合わせているのだから、リグルの頭は俺の胸くらい。
 頬の辺りにぴこぴこ動く可愛い触角があり、その間から、愛くるしい表情が俺を上目に見つめてきていた。

「こすりあいっこ……」

 ひそひそごえで俺に上目を使い体をもっとくっつけあう。

「あっ」

 俺は、情けなくも声を出してしまっていた。

 初めて風俗に行き、抜いてもらったときの、あの感覚。
 もうすっかり忘れたと思っていた、こそばゆい記憶と、鮮烈な触感。
 お互いのぱんつ越しに反った裏筋の少しが軽く触れ合っただけなのに、まるで童貞の男みたいに。

「おにいちゃんと、できるなんて」

 リグルがとても男とは思えない可愛らしい声でそう呟いて、腰を寄せる。
 ペニス同士が布越しに、擦れる。

「あっ、く」

「うごかす、ね?」

 そう言うと、リグルは俺の肩に手を回したまま、腰だけをゆっくりくねらせて、竿同士の接触に摩擦を加えてくる。
 幽香に、手コキで焦らされてるときみたいなむずがゆさ。
 まさかそれを、男の性器同士で感じているなんて。

「り、ぐる」

「ボクと、シたい?」

「べ、別に」

「ふうんっ……?」

 悪戯っぽい表情は、今まで見たことのあるどんなAV女優よりもコケティッシュで、男の欠片がちりばめられていることが逆に俺を強く誘引する。
 リグルが雄を誘う魔力は、誘惑だけじゃない。
 恐らく共感や同調といった、通常の異性誘因とは違う要素もフル活用している。
 たとえば。

「あ、んっ!おにいちゃんと、おちんちん、こすりあいっこっ、しちゃってるぅ」

 俺のペニスと布越しに擦れるリグルのそれ。
 恐らくリグルのペニスも、今の俺と同じように感じているんだろう、と、男の俺は、相手が男だから理解してしまう。

 相手が女であれば、その感覚は何処までも未知であって、相手の反応と、自分の性欲、二つの分離したモノの照合が必要となるところを、リグル相手では不要だった。
 自分の快感と相手の快感の乖離が小さいから、自分の快感に素直な行為が、相手にも快感だという安心感もある。

 いわば、二人でするオナニーに近いのかもしれなかった。

「きもち、いい、よぉ」

 リグルが腰を揺らせて、竿の裏同士を擦る。ちりちり熱い熱が接触部分に生まれて、それが腰の奥と、ペニスの先端へ蓄積されていく。

 きっと、リグルも、そうなんだ。

 快感に素直なリグルは、この甘い熱がすぐに動き出しちゃって、その熱にうかされるみたいに、腰を動かして、ペニス同士摩擦シてしまうんだ。

――俺も、そうしたい――

 ほら、こういう、感じ。
 快感の共有を疑えない、快感。
 可愛いとはいえたい婦出はなかったはずのリグルが、恐ろしく性的で魅力的で、愛おしいものに見えてしまう。
 こんな卑怯な性欲が、あるか。

「そんなに、こんなのが、いいのかよっ」

 俺はリグルに操られるみたいに、彼の腰を引き寄せる。

「ふぁぁっ!?」

 今まで竿の裏側を軽く触れ合わせていただけだったところを、彼の腰を引き、自分の腰を押し出して、強く擦った。
 布越しのもどかしい刺激が、快感ともどかしさを両方をそのまま増幅する。

 強く押しつけると、竿の裏側だけではなく、雁首の裏側の膨らんだところや、根本に近い部分も一緒に擦れ、それは一度溢れ出したコップの水みたいに、止めどなく気持ちよくなっていってしまう。
 男同士なのに、という忌避感は、すでに薄れていた。

「ふっ、く、んっ!あ、あっ、おにい、ちゃ」

「リグルを、先にイかせれば、いいんだよなっ?」

 俺がそう言うと、リグルは俯いて、俺の胸に額を押しつけたまま首を振る。

「おにいちゃんが、こうさんすれば、いいのっ」

 女よりも「男が望む女」でいられる、男。
 意図してのことか、それが本能であるのかは知れないが、リグルのセックスアピールは中性的な同性であることを、存分に使い尽くした「擬態」のようでもあった。

「そうはいくか。
 リグルみたいな子供にイかせられたら、沽券にかかわる」

 これでも、普段は全く素っ気なく避けられてさえいるようなのに、一旦ベッドに入れば猛獣のように俺を貪ってくる幽香とも、掛け値なく対等以上にセックスしているんだ。
 こんな、性に目覚めたばかりの童貞同士の触り合いみたいな遊びで、負けるわけにはいかなかった。

「他のルールはないんだったな」
「えっ。
 ひぁ、あ、ああっ!お、にぃっ、ん!」

 俺は腰の動きを激しくしておちんちん同士の擦り合いを強くするのと同時に、右手を伸ばしてぱんつのなかで硬くなっているリグルの先端に、指を被せて包むように撫で回した。

「おに、ちゃんっ!っ、あ、ズル、いっ……っはぁんっ!」

 ゆっくりとした摩擦が心地よくて前に突き出されていた腰は、俺が手で撫で回すのから逃げるように引かれ、そうすることで俺のモノに当たる感触が離れる。

 リグルの先端をこねるように撫で回すと、そのたびにリグルの体がぴくんと跳ねて、可愛らしい声が漏れた。逃げる腰を捕まえて追いつめ、俺はぱんつ越しにリグルの亀頭をいじめる。
 俺を掴む手の力が、痛いくらいに強くなる。

 声を漏らすリグルの小さな口の中で動く舌が可愛くって、それを見ていると、甘くて熱い吐息を漏らす半開きの唇が、「おにいちゃん」と囁いて触れ合いを求めていた。

 狂っているかも知れない。
 相手は男だというのに、俺はこんなに興奮している。
 いつの間にかリグルの可愛いおちんちんをパンツ越しに撫で回して、伝わってくる熱を心地よく感じている。
 俺の胸元で喘ぎを漏らして身をよじる彼に、俺は紛れもないセックスアピールを見出していた。

「リグル」

 一言名前を囁くと、ぴくん、と触角を揺らして、それからゆっくりと顔を上げる。
 潤んだ目、朱の差した頬、吐息を漏らす口。どれを取っても特上のポルノグラフティ。
 俺を上目で見てくる彼の額を掌で包んで、上向かせた唇に、キスをした。

「ん、ぅっ、ん……は、ふ」

 ひたすらにエロティックな幽香の口の中とは、違う味わいだった。
 どこかさらさらとさわやかで、その奥に少しだけ、どろりとした淫らが隠れている。
 もう俺は、抗うことを諦めていた。
 リグルの色香に飲まれている。
 だが、それでも何としても、先に果てることだけは、避けたかった。

「おに、ちゃんのも、してあげる」

 ふわふわ夢を見るみたいな目と口調で呟いたと思うと、リグルの手が、俺のちんぽに被さってきた。
 細くてしなやかな指がぱんつ越しに俺のモノを撫でる。

「う、く」

 むずがゆさが、膨れ上がる。
 もう完全に勃起したそれは、リグルの繊細な指使いを緩衝なく受け止めてしまう。
 5本の指がそれぞれ別の生き物みたいに、俺のペニスの亀頭と竿を動き回る。

「ほら、こんな、かたくなってる……ボクと、えっちしたいよね?」

「ああ、シたい」

「やったっ じゃあ」

「だが、勝負は続行だ。何が何でも先にお前をイかせる」

 リグルとのセックスが、どう言った方法で行われるのか、わからない。
 尻でするのか、それとももしかしたら別の器官があるのかも知れない。
 だが、それよりも今は、リグルをイかせることが先だった。

「えっ、がまんくらべ、続けるの?ボク、早くおにいちゃんがほしいよぉ。
 どうせボクが勝っちゃうんだから」

「あんななにやらしい声を上げてたくせに」

 俺はリグルの言葉を聞かず、彼がするように、俺もリグルのおちんちんをコスろうと手を延ばす。
 見ると、ぱんつの下でぴくぴくしているリグルのおちちんには、先端らしきところにシミができていた。
 先走りが、溢れているんだ。
 ちんぽの管の中をとろりと溢れる先走りが精道全体を潤して熱くなり、溢れ出す感覚がごく弱い漏精をちんぽ全体に期待させているに違いない。

 そうして先端から漏れたカウパーが刺激を期待する鈴口付近にじくじくと広がってもっと強い刺激を待っている。
 リグルが今感じていること、今して欲しいことが、手に取るようにわかる。
 同時に、リグルが今感じていることを想像してしまい、俺自身もその感覚の分け前をもらってしまう。

「あ、おにいちゃ、ん、それ、ぇ」

 俺はシミの広がる中心に人差し指を置き、先端で小さく円を描くように撫でる。
 先走りが潤滑液となって、その感触はぬるぬるとなめらかで、それがペニスの上では何倍にも滑って感じられ気持ちがいいことを知っている。
 ぬめりが完全にぱんつの布地を侵し濡れきってからは、とんとんと人差し指の腹で先端を叩くような動作も混ぜる。粘りが指の腹に絡み、糸を引いてきた。

「濡れ濡れじゃないか、リグル」

「ぅん、おにいちゃんと、おちんちんできて、うれしいし、きもちいいから……」

 ため息混じりの声は、俺の牡をどうしようもなく刺激する。
 リグルの、俺のよりは幾らか小さいだろうぱんつの中で先走りを漏らし続けるペニスを、いじり続ける。

「おにい、ちゃん、んっ、きもち、い……もっと、ぉ」

「エロショタ」

「えっちだよぉ、ボク、おにいちゃんの前だと、すっごくえっちなおとこのこになっちゃうの。ボクを、もっとえっちな、おにいちゃん好みのショタにしあげて?」

 わかりやすい挑発の言葉。
 それさえも俺の劣情を掻き立てる。
 俺がリグルのぱんつ包みおちんちんを撫で回していると、切ない表情で喘ぎを漏らし続けるリグルも、俺のちんぽをより強く撫で回してきた。
 リグルにそうされて初めて、自分もしとどに濡らしていることに、気づいた。

 先端がぬめりを帯びた布に擦れ、その上からリグルの指が握ったり撫でたり擦ったり。
 勃起ちんぽは硬さを衰えさせることなく、カウパーを溢れさせ続け、俺がリグルのおちんちんを布の上からいじめて彼の喘ぎを誘いたいと思うように、リグルの指使いもまたいやらしく俺を追いつめていく。

「りぐ、る、っ。っは」

「ぁん、おにいちゃぁん」

 先端のぬめりを亀頭全体に広げるようにしながら、ペニス全体への愛撫も忘れないリグルのテクニック。
 俺も負けじとリグルの可愛いおちんちんをなで続ける。
 男のモノを触るのは初めてだが、自分のモノと重ね合わせると、リグルの反応は期待通りのモノになった。

「や、っん!はぅ……ん、おにちゃ、ずる、いっ!
 きもちいとこ、しってるからぁ」

「おたがいっ、さまだろ」

「ふう、ん、そんなこと、いうんだったらぁ」

 リグルは、ぱんつに触っていない方の手を俺のシャツの中に潜り込ませてきた。
 そして、その少し体温の高い指を、俺の胸に重ねる。

「お、いっ?」

 リグルの指は、俺の乳首を円を描くように撫で始めた。

「男がそんなとこで」

 感じる訳ないだろ、と言おうとしたその言葉を、飲み込んでしまう。

「男の子だって、ちくび、気持ちいいんだよ?でも、おにいちゃんは、素質あるかも。
 初めてなのに、そんな切ない顔しちゃって」

「いらねえ、そんな素質」

 だが、リグルが指で責めてくる乳首からは、表面を走り続ける電流みたいな快感が生まれ続けていた。
 乳首にせよ乳輪にせよ、自分のそれを何らか性的なものと認識したことがなかっただけに、その快感は意外で新鮮で、そして無防備だった。

「おにいちゃん、乳首、こりこりになってるよ?
 乳輪も硬くなって、感じてるんでしょ?」

「しら、ねえよ」

 否定できない。
 俺は愚直にリグルのおちんちんを責め続ける。
 リグルは俺のペニスと乳首を左右の手で同時に責めてきて、俺は圧倒的不利に思えた。

「ね、ほら、おにいちゃん、我慢しないで?ボクと交尾すぐシよ?」

「お前を、いかせてからだっ」

「もうっ、強情なんだから……」

 リグルが俺の乳首をどんどん開発していく。
 優しく撫でられるだけだった愛撫は、乳輪を嘗め回すみたいに動く指、時折甘く乳首を摘んだり、押し込んだり。
 そんなもので気持ちよくなるはずがなかったのに、今は、完全に翻弄されていた。

「おっぱい、気持ちいいよね。
 男の子でも、びりびりキちゃうよね。」

「う、く」

 下半身からは慣れたむず痒い快感、上半身には新しい快感。そうして俺を喜ばせるリグルの顔もまた、どんどん紅潮している。
 そうか、俺がリグルの気持ちよさを想像するみたいに、リグルも俺の快感を、伝心してるんだ。

「おにいちゃん、きもち、いい?」

「ああ、気持ちいいよ。リグルにされるの、気持ちいい」

「~っ!」

 俺は快感を素直に伝えることにした。
 気持ちがいいと正直に口にし、それをリグルが聞いた瞬間、彼の表情が一層甘く溶け、同時に一瞬だけ体が強ばった。

「おに、ちゃぁん」

「リグル」

 そうだ、やっぱり。
 リグルには、男としての快感に同調させるのが、一番の責めなんだ。

 とはいっても、それではリードは奪えない。
 もう一歩、わずかでもリードするための、愛撫が必要だった。
 俺はリグルのように、男を喜ばせる新しい知識を持ち合わせていない。
 リグルがしてくれた、乳首への愛撫を、俺もリグルへ与えることにした。

「ふぁ、んっ!
 おにぃ、ちゃん、おにいちゃんっ!
 おっぱい、おとこのこおっぱい、気持ちよくなっちゃう」

「リグルはえっちだな。
 男なのに、こんなところの快感を、もう知ってるなんて。」

「うんっ、うんっ
 ボク、おにいちゃんの前だったら、どんどんえっちな男の子になれちゃうもん……」

 リグルの乳首は、もうすっかり勃起していた。それを指の腹で撫でると、ぴくんっと体を跳ねさせて状態を反らす。
 上げられたリグルの顔、眉はひそんで何かに耐えるみたいで、半開きの口はまるで女のアソコみたいに濡れて動いている。
 リグルは淫らを絵に描いたような存在に豹変していた。

「っあ、んっ!おっぱ、い、きもち、い!
 っ、おにいちゃんっ、もっと、もっと強くして、おもいっきり、シてえっ!」

「つよ、く」

 これ以上強くと言うと、抓るような感じだろうか。
 俺は、リグルの可愛らしくシコった乳首を指で摘み、そのまま押し潰すように力を加える。

「もっ、と、もっとぉ」

 もっととせがまれ、俺はいよいよ摘んだ乳首を捻り上げる暗いしか思いつかず、そのように、乳首の先を摘んだまま、それを捻った。

「あっ!
 あああっ!!
 ん!
 そ、それ、えっ!
 おにい、ちゃん!
 す、っご、ひ!
 きもち、いいよぉっ!」

 びくびく震えるリグルの体。
 もう片方の手で撫で続けていたおちんちんの先端に、じゅわっと水気が広がった。
 急に硬さもまして、俺の手の中でびくびく暴れ始める。

「リグル、イキそうか?」

「ま、まだ、だよぉっ。
 ぜったい、ぜったいおにいちゃんに先にイってもらうんだからぁっ」

 リグルが俺の乳首を撫でる力は、さほど強くない。
 彼にはまだ、俺の開発度合いを見てちょうどいい強さで愛撫を続ける余裕があるようだった。
 リグルの乳首愛撫は、的確で気持ちがいい。

 その気持ちよさの何倍もすごいのが、今リグルの体中を駆けめぐっているんだ。
 シンパシィによる快感同調は、開発の浅い俺にリグルの深い快感を共有させてくる。
 リグルの乳首を強く捻り、彼の体が跳ね嬌声が上がり、手の中でおちんちんの先走りが溢れて俺の掌を濡らすと、その快感の断片が後頭部から流れ込んできて、それぞれの部位に飢え込まれていく。

「おにい……ひゃん……」

「降参か、リグル?」

 俺が優しく言うと、リグルは俺にしがみついたまま弱々しく首を振って、否定する。

「強情は、どっちだよ」

 そう言う俺だって、もう、限界に近かった。
 リグルに与えられる快感は、俺の理性をどんどん削り取って行っている。
 思い切りちんぽをシゴいて射精したかった。

「おにいちゃん、ボク、もう……」

 リグルは俺の胸から手を離し、自分の股間へ持って行く。
 俺が押さえる手の上からリグルの小さくてふにふにの手が被せられて、俺の手ごと股間をさする動きが強くなる。
 それに併せるみたいに彼の腰の動きは強くなって、それに夢中になっている彼自身の手が、もう俺の手を払いのけて、ぱんつの上から竿を掴んでシゴいている。

「リグルのオナニー、エロくて、可愛いよ」

「おにちゃんっ、おにいちゃぁんっ!」

 ぱんつのしみが見る見る大きくなって、先走りがまるでほんとに涎みたいに溢れてるのがわかる。
 そして、激しくコスっていた手がゆっくりとクールダウンして、ゆっくりになる。
 すると、俺のペニスに掛けられていた手が蠢き、俺のぱんつを、おろした。

「うっ」

 そのまま手淫で果てると思っていたリグルが、剥いてくるとは思っていなかった。
 俺が驚いていると、さっきまで自分の竿をコスっていた手でリグル自身もぱんつをおろして、その可愛らしいおちんちんをさらした。

「おにいちゃんと、直接、おちんちんキッス、したいよぉ」

「おちん?」

「こう、するの……」

 リグルは俺の手を掴んで、俺のペニスに手を添えさせる。へそに向けてソソリタっていた生ちんぽを、前、リグルの方へ向けて抑える形。
 そしてリグルも、自分のそれを俺の方に向けて握っていた。
 リグルのものは皮を被っていて、先端の皮余りにねっとりと先走りの泉が出来上がっている。

「りぐ」

 すぐに、何をしようとしているのかを悟る。
 リグルは俺の手がペニスを逃さないように上から抑えたまま、自分のペニスを俺の先端に当ててくる。

「んっ」

「ぁ」

 ガマン汁を先端に溜め込んでぬるぬるにぬめるリグルの皮余りちんぽに俺のものが触れると、かっ、と先端に熱い波が生まれて腰へと駆け抜けていく。

「え、へへ、おにいちゃんと、生おちんちんキッスぅっ」

「りぐるっ、これ」

 想像を超えていた。
 どんなに気持ちのいいことであったとしても、ペニス同士を当てるだけの行為が、女の膣への挿入より気持ちのいいものではないだろうと高を括っていたのだが、これは。

「きもち、いいでしょ?
 おちんちんのヨダレが絡んで、ちゅっちゅっ、って、熱くなっちゃうでしょ」

 リグルは鈴口同士を当てては離し、離しては触れさせ、を繰り返す。
 リグルのトバ口からはとろとろと淫汁があふれ出して、まるで射精後の残滓を漏らしてるみたい。
 俺の方も、今まで、オナニーも含めた性行為の最中にこんなに濡れたことはないと言うくらいに先走りを溢れさせていた。
 ちょんちょん先が触れるたびに、腰の奥からペニスへの刺激を求める衝動が爆ぜ、それをガマンするためについ腰を引くと、リグルはそこに攻め込んでくる。

「にげちゃダ・メ、だよっ」

「に、にげてるわけじゃ」

 リグルはするりと俺の懐深くに入り込み、ペニス同士の接触を続ける。
 俺はリグルが促すまま自分のペニスを前へ突き出すように手を添えたままで、彼の腰使いに翻弄されていく。

「おにいちゃんも、腰、使ってよぉ」

「ぅ」

 さらにリグルは、俺の胸くらいの背しかないことを生かして、ペニス同士を同じ高さにそろえた状態で俺のシャツをたくし上げ、乳輪に口付けてきた。

「ううっ!?」

「はむ……ちゅっ、おにいひゃ、もう、ちくび、いけるよね?」

 上目遣いに俺を見、妖しい笑みを浮かべてから再び乳首舐めを続ける。
 リグルの舌はなめらかで、唾液をまぶされた俺の乳首はぬめりによって快感を増幅される。
 ちゅっちゅっと啄むように吸われたり、時折前歯でこそがれると、生まれた快感がペニスの先端から送られてくる快感と腰のあたりで激突して、下半身を甘く痺れさせた。

「りぐ、う、ぁっ!」

「おにい、ちゃんっ!
 おにいちゃんっ!
 気持ちいい?
 ボクのカラダ、気持ちいい?」

 答える余裕はない。
 俺は、翻弄されながらも反撃の機会を窺い、腰を押し出した。
 リズミカルに鈴口合わせを繰り返してきたリグルの腰の動きと重なって、俺のペニスはリグルのおちんちんの皮を押しのけるみたいに先端に強く擦れた。
 リグルの亀頭の上面と俺の鈴口の裏の凹凸が、ぬるりと摩擦する。

「~~~~~っ!
 お、っ、おにっい……」

「反撃、だっ」

 俺は、自分のペニスを使って、リグルのおちんちんへ強襲をかける。
 包皮に覆われた亀頭。皮と竿の間あたりめがけて付き入れることで、その敏感な肉へ直接肉感を与える。
 男を落とすテクニックに長けたリグルに対して、俺が勝っているのは、おそらくペニス摩擦への忍耐力だけだろう。
 リグルの剥けていないおちんちんは、防御力が低く敏感で、快感の底が浅いはずだ。

「どう、だ、リグルっ?
 お前の好きなちんぽキス、いっぱいしてやるぞ?」

「んっ、ひ、おに、ちゃ、すっご!
 おちんちんキッス激しいのっんあ、くぅんっ!」

「気持ちいいか?」

「きもちい、っ、きもちいいよぉっ!
 おにいちゃんとおちんちんするの、すっごく気持ちいいっ」

 リグルは嬌声を上げながら、俺のペニスの動きに合わせて自分の亀頭のいいところに当たるように腰を調整して動かしている。
 時折思い出したように乳首愛撫を混ぜてくるが、それはさっきまでの俺を責める動きとは違い、媚びて奉仕する愛撫に変わっていた。

「しゅれちゃう、おちんちん、すれちゃうっ」

 リグルのかわいい嬌声が、耳から入り込んできて快感を手助けする。
 亀頭と亀頭が擦れあって、先走りがぬるぬると広がっていく。
 先から吐き出されるぬめりだけではなく、リグルの皮の間に染み込んだ我慢汁を掘り起こすみたいに擦り付けて、牡愛液のぬめりをお互いの敏感な場所に塗りこめて行く。

「ぬるぬる、おちんちんのぬるぬる、気持ちいいっおにいちゃんに、おちんちんどんどんぬるぬるにされて、気持ちよくなっちゃうのぉっ」

「リグルのえっちな汁、次から次に溢れてきてるぞ。
 もっとして欲しいんだな?」

「うん、もっと、もっとおちんちんキッス、してぇっ」

 リグルのおちんちんが、俺のペニスに触れたままぴくぴく震えている。
 震えて竿全体に緊張を走らせた瞬間に愛液がとろりと溢れて弛緩し、また跳ねたときに漏れ出る。
 射精ではないが、その漏れ方は、すこぶるいやらしい光景だった。

「リグル、射精してるみたいだぞ。
 我慢は体によくないぜ?」

「お、おにぃちゃんだってぇ、がまんしないで、もうだしちゃいなよぉ……。
 それとも、もう、えっち始めちゃう?」

「勝負はまだ終わってないからな」

 俺は、いよいよリグルのおちんちんに直に手を被せる。

「ふぁぁっ?!」

「射精しちゃえよ、リグル」

 そのまま皮の上から彼のおちんちんを、いいこいいこするみたいに掌で撫で回す。
 リグルの反応は劇的で、完全に腰を引いて逃げた。

「こら、にげるな」

「だ、だって……」

 リグルの腰を抱き寄せて、もう一回おちんちんを握る。
 今度はがっちり、自分がオナニーするときの、ちょっとだけ力を緩めたくらいで。
 リグルも俺のペニスを、その可愛らしい手で包み込んできた。

「っ」

「手で、しゅっしゅしあうのも、いいけど、こういうの、してみようよ?」

 リグルは相互手コキが始まる前にそれを制止して、何かを提案してくる。

「なんだ?時間稼ぎか?」

「ちがうよぅ。きっと、もっときもちいいから……」

 そう言うと、さっきと同じようにちんぽの先をお互いに向ける。
 リグルは俺の竿に自分の竿を重ねるみたいに乗っけて、軽く腰を前後に揺する。
 ペニスの竿全体がこすれて気持ちいいが、これではさっきとさほど変わらない。

「さっきと変わらないぜ?」

「まってて」

 リグルは口をもごもごと蠢かせながらしばらく沈黙する。
 しばらくそうしたかと思うと、もう片方の手を自分の口の前に持っていって口を開く。
 とろーっ、と彼の口から唾液が手の上に垂れて溜まっていく。
 そしてそれを、二人のペニスが重なる接合部へ注ぐ。
 唾液のローションで、兜合わせということか。
 だが、それでもさっきしていたこととさほど変わっていないように思えた。

「それからぁ」

 リグルは、唾液を全て俺と彼自身の竿全体になじませ、二人のそれがぬらぬらとぬめりてかるのを見てから、手を筒状にして竿を包み込んだ。

「おにいちゃんも、オナニーするときみたいに……」

 リグルが促すとおりに、俺も手を筒にして前に差し出す。
 リグルの手はそれを捕まえて、自分の手の筒と俺の手の筒をトンネル連結するみたいに並べる。
 リグルの手は俺に近く、俺の竿を包む。俺の手はリグルの方へ向き、彼の竿を包み込んだ。

「手オナホ」

 俺のペニスは、リグルのトンネルを抜けて自分の手へ至る。リグルも同じだ。
 自分の動きを自分のペニスへ伝えようとすると、まずお互いの手を抜ける構造だった。
 リグルはその一本の筒状になった手へ、竿を挿入する。

「おにいちゃんも、入れて」

「あ、ああ」

 俺はリグルとは逆方向から、手オナホ中へ。

「これで、手コキしあいっこ」

 そう、いやらしい笑顔を浮かべて、リグルは腰を動かし始めた。リグルの手は俺の手を挟んでいるので、まず俺の手に当たる。
 ぬるぬると、さっきリグルが垂らした唾液ローションが手オナホの中に適度な潤滑を与えていた。

「んっ、おにいちゃんの、手ぇっ」

 俺の指の腹、掌に、リグルの皮被りちんぽの感触が伝わってくる。

「おにいちゃんも、動いて」

 リグルが俺の手を使ってオナニーに耽るのと同じように、俺もまたリグルの白くて柔らかい手でオナニーを始めた。

「お、っ、ん」

「あはっ、ん!
 おにいちゃんのて、きもちいっ!
 手オナホ、いいよぉっ」

 リグルの腰の動きは激しかった。
 俺の手を本当にオナホみたいに使って、ずんずんちんぽを突き入れて来る。
 俺も負けないように逆方向から腰をグラインドする。
 すると。
 こつん。

「あはっ」
「ん」

 手オナホの中で、時折お互いのペニスの先端が当たる。
 さっきリグルが垂らしたローションに加えて、腰を振り合うお互いが吐き出したカウパーのぬめぬめも手伝って心地よい。
 先端同士が触れて更に腰を押し出すと、その時の角度によって、俺が上になったりリグルが上になったりして、亀頭同士が正面衝突してからこすれて上がって交差する。
 二本が重なり合って入る手オナホはきつきつで、リグルはそれを分かっていて敢えて手を緩めない。
 掌オナホの中できゅうきゅうきつきつにペニス同士を擦り合わせると、まるでホンモノのオナホールみたいに、ぐちゅぐちゅと音が響き始める。
 指や掌の凹凸が空気を含んで、ペニスが行き来するたびに汁を攪拌して淫らな水音を立てていた。

「おにいちゃんの手オナホ、きもちいっ貫通式手オナホ挟んで、お互いのおちんちんがいちゃラブしちゃってるぅ」

 二人の手が重なり、その中を二人のペニスが行き来しているのを、リグルはうっとりとした目で見、暑いと域を漏らし、腰を激しく振っている。
 俺も、こんなのは初めてだったが、リグルに導かれる快感に酔いしれて、彼に負けじと腰を動かしてしまう。

「っは、あ、リグル、手、キツ……」

「おにいちゃんも、もっと強くしていいよ?
 おにいちゃんの手に、ボクのカウパー臭しみつけちゃうんだからぁっ」

 リグルの手が握りこみに緩急をつけてくるので、意図しない快感が膨らむ。
 俺も同じように、リグルが腰を押し出すときに強く握り、引くときにはふわり包み込むようにしてやると、リグルは鼻の下を伸ばして口を半開きにして、快感に蕩けている様だった。
 勿論、俺もそんな無様な様を晒している。
 俺とリグルは、お互いの体でオナニーに沈んでいく。

「ああっ、リグル、りぐるっ」
「おにいちゃんっおにいちゃぁんっ」

 ペニス同士が密着する。
 竿同士がこすれ、裏筋のでこぼこが亀頭を引っ掻いて気持ちいい。
 お互いのそれが快感に痙攣し、射精が近いことを知らせていた。
 俺は腰を動かして手コキをしながら、もう片方の手でリグルの頭を胸に抱き寄せて、その髪の毛をくしゃくしゃしてからそこに口付けをする。

「リグル、可愛い。
 男なのに、ずるい、ぞ」

「ボク、おにいちゃんのためだったら、もっともっと、可愛くなるよ?
 おにいちゃん好みの、可愛い男の子に、変わるよ。
 好きな人のためだったら、何にでも、なれちゃうんだから」

 可愛い。

 はじめる前に男だからと忌避していたのが、もはや嘘のようだった。
 イかせ合い勝負だったことも、もう忘れかけていた。負けでもいい、さっさと終わらせて、リグルと「交尾」したくて堪らなくなっていた。
 手オナホで高まっていく射精感を、もう我慢するつもりはなかった。
 このまま放精して、リグルと、リグルとリグルと……。
 腰の動きがどんどん早くなっていく。我慢するのをやめた俺は、もうオーガズムを求めて自制も利かせていない。
 射精に向けて、ただただ、手オナホから与えられる刺激に酔いしれ、かけぬけようとしていた。

「リグル、俺、もう」

 俺が、達しそうなことを伝えると、リグルは「まって」と小さく呟いて、手を離してしまう。

「あ……」

 リグルの手でイけると思っていたのに、離されてしまった。
 それでも高まり突き抜けようとしている写生間のボルテージはもうひとりでに高まっていき、俺は自分の手だけで射精しようとしごき続けていた。

「待って、おにいちゃん、まって」

 リグルはそれを制止し、体をずらして頭を更に下げる。

「おにいちゃんのせーし、のませて」

 リグルは俺の股間に頭を持っていって、射精直前の勃起ちんぽに口を大きく開けてしゃぶりついた。

「りっ、りぐ」

「いいょ、らひて」

 口に俺のペニスをくわえたまま、上目で俺を見つめてくる。
 射精まであと一息というところで刺激を失っていたそれにトドメをさすのに、リグルはフェラをはじめる。
 男からフェラをされるなんて、思ってもいなかったが、今はリグルがいとおしくて、射精欲が高まりすぎていて、リグルが可愛くて、リグルがえっちで、リグルが、リグルで。
 彼の舌が、臨海寸前のペニスの亀頭に絡み付いてくる。
 鈴口をほじり、バキュームした頬の裏側で竿全体を包み込んできた。
 すぼめた唇がカリ首に引っかかって、それと同時に舌は裏筋をせり上がるように舐め上げてくる。
 上顎の天井に亀頭が擦れ、更にリグルは俺のペニスを深くくわえていく。
 先端が喉の奥の柔らかい肉に当たる。
 飲み込むような動き、口と喉全部で俺のペニスへ口奉仕を続けるリグルの頭を撫でる。
 リグルは俺にフェラチオ奉仕をしながら、自分の竿を扱き続けていた。
 もう、包皮はめくれている。直接触れないように、皮を巻き込んだピストンか、やさしく包み込む亀頭いじり。
 射精と見まごうほど勢いあるカウパーの漏出に、リグル自身もアクメが近いのだと分かる。

「射精る、リグル、でるっ」
「んっ」

 射精感が天井を突破する寸前にリグルに絶頂を伝えると、彼は寄り深く俺の竿を飲み込んだ。
 そして、腰の奥と蟻の門渡り辺りにびりびりと甘い疼きが走った直後、俺はいよいよ限界に達し、精液を放つ。

「っ!リグルっ!」

「~~~っ!
 ん、っ!っく、んぶ、こくっん、ん、っつ!」

 数回ペニスを彼の口、いや喉の奥で痙攣させ、腰を前後に揺さぶり、頭の中を真っ白にする射精解放快感にふらふらと揺れる。
 ペニスの付け根から、竿の内部、鈴口にかけて一気に駆け抜ける射精感の疼きが、吐精に拍車をかけた。
 肉棒自体にびゅっびゅっと音が響くほどの、大量射精。
 ガマンにガマンを重ねた結果、その射精は暴発のような切ない感触を兼ねていた。

 射精がひとしきり終わると、荒い息を整えながら、奉仕してくれたリグルの頭を撫でる。
 自分のペニスを扱き続けていたリグルは、俺の射精が終わるのを感じてからセンズリをやめた。

「気持ちよかったよ、リグル……」

 頭を何度か撫でていると、リグルはちんコキをやめた手を口の前に広げ、その上に口の中に溜めたままにしていた俺の精液を吐き出す。
 舌を出して、舌を伝い流すように掌の上に出すと、どろりとリグルの口の中の体温で少し硬くなり始めている精液が、掌でぷるぷる揺れた。

「ぷぁ……いっぱい、でたね、おにいちゃん」

 そう、囁くみたいに言って、口の中に残った精液を舌で掻き混ぜ、いったん舌の上に集めて乗せて、それを俺に見せ付けてから、飲み下した。
 更に、一旦掌の上に出した精液を、舌を出して犬が水を飲むときのように掬いながら口の中に運び直す。
 そうやって全てをもう一度口に戻しなおした後、口いっぱいに頬張った精液を噛むようにし、更にそれでうがいをするみたいに汚らしい音をわざと立てて頬を膨らませて左右に。
 そうしてから少し上を向いて、恐らく口の中で彼の唾液と俺の精液と空気とでぐちゃぐちゃに泡立った液体を、飲み下していく。

 こくん、と音を鳴らし、喉仏のないすらりと綺麗な喉が脈動して、それを嚥下する動きを見せる。
 一気に飲み込まない。
 口の中で泡立つそれを、少しずつ何回かに分けて飲み下しているようだった。

 目を瞑ってそれを飲み下すリグルは、それが何回目か喉を通るときに、床に手を付いたまま身を強張らせる。
 上半身を少し震えさせているので何かと思って様子を見ていると、口にたまったザーメンを全て飲み下した瞬間、彼は触れていないペニスから、ぴゅるぴゅると可愛らしく、しかし大量に精液を放った。
 俺の精液を飲みながら、イったのだ。

「あ……ん、うっボク、精飲アクメ、きめちゃ、ってるぅ……」

 びくっ、びくっと何度も痙攣し、彼はアクメ直後の半開きの目とだらしなく開いた口のそばに、俺の精液の残滓でどろどろに濡れている両手でピースを作って頬のあたりに寄せる。
 紅潮した頬、焦点があわない目、よだれを垂らす口、見るも下品な様子に両手ピースをして俺に精飲アクメの告白をするリグル。
 精飲アクメ顔ダブルピースをキメながら、白い精液を床に撒き散らすリグル。
 射精が終わる頃にはピースをする余裕もなくなり、彼は夢見るような目のままふらふらと半開きの口から涎を垂らしたまま俺に抱きついてアクメの余韻に耽っていた。

「こらリグル。後片づけをしろ」

 俺は床にぶちまけられたリグルの精液を少し指で掬い取り彼の口の前に持っていく。
 リグルは躊躇なく俺の指を舐め、自分の精液を飲み込む。

「う、ん」

 リグルはどこか虚ろな様子で床に這い蹲り、自分が吐き出した精液を丹念に舌で舐め取り飲んでいく。
 何度も何度も丁寧にリグルの舌は床を舐め、精液をしっかり拭い取った。

「おにいちゃん、ごちそう、さまでした」

 リグルは精飲のお礼を述べてから、少しあわてた様子で口を手で押さえた。
 さすがに吐き出すか、と思ったらしかしそれも違った。

「や、だ、げっぷでちゃう、おなかいっぱいおにいちゃんの精液と、臭くて汚い自分のザー汁飲んで、ザーメン臭いげっぷ出ちゃうっ……」

 そう、わざと自分を貶めるような言葉を吐いた後で、彼は盛大にげっぷをはいた。
 精液臭い息が、彼の口から漏れる。

「でちゃった、下品なげっぷ、最悪に下品なげっぷ、でちゃったぁおにいちゃんのザーメンの匂い、お口から取れなくなっちゃう……」

 そういって俺の体にしなだれて手でさすさす俺の肌を撫でてくるリグル。
 彼の目、はまだ満足していない様子を物語っていた。
 それは、俺の方も、同じだった。何せ、一番重要なことをまだ、していないのだ。

「おにいちゃん……えっち、するでしょ?」

 リグルは、俺の胸と腕の中で胸に額をくっつけながら、呟いた。

「ああ、したい。リグルと、交尾」
「交尾おにいちゃんと、交尾っ」

 俺がそう言うと、リグルは猫のように俺の腕を抜け出て、俺の目の前で後ろを向いて四つん這いになり、尻を高く上げる。

「おにいちゃん、知ってるでしょ?
 オトコノコとの、えっちの仕方……」

 どうやるのか、知らないわけではない。
 ただ、やり方を知っているかといわれれば、知らないというほうが正しい気がした。
 俺が黙っていると、リグルは言葉を続ける。

「大丈夫だよ。
 ボクの体、男だけど、男の人とセックスできるようになってるの。
 ここ、すっごく柔らかいから、ほら」

 そういって、高く上げたお尻の中央で窄まっている可愛らしい肛門に、人差し指と中指を宛がい、にちにちとその二本を奥に差し入れていく。
 確かに、柔らかそうな肉だった。

「おにいちゃんが欲しくって、ボクのおまんこ、もうゆるくなってるからぁ」

 リグルは、腰をいやらしく揺らしながら、アヌスに差し入れた二本の指を左右に広げる。
 それは柔らかさを物語るように、ぱっくりと口を開いて、奥でひくつく腸壁のぬめりと熱さを、俺からでも分かるほどに見せ付けていた。
 もう二、三度指を奥まで入れて、抜き、そして菊門を開きなおすと、そこは何かの液体でじっとりと濡れててらてら光っていた。

「オトコノコまんこ、だよ?
 ちゃんと、濡れるんだから」

 その肉穴の様は、まるで本当に女性器であるかのような淫らな肉感に満ちていて、開いた肉門の縁はひくんひくんと震えている。
 濡れるんだから、と言ったリグルの言葉通り、とろりと粘り気のある液体が、その奥零れ落ちた。
 腸液、というには量が多くて、何より淫らだ。
 その液体の正体は知れないが、女の愛液のように分泌されるアナル液は俺を誘って口をあけるリグルの涎のようでもある。

「おにいちゃん、キテボクの牡まんこに、おにいちゃんのおちんちんぶち込んで、オス穴ぐちゅぐちゅかきまぜてぇ」

 くっぱり口を開いて俺のペニスを待ち構えるリグルのオスまんこ。
 直腸壁のうねりとぬめりが、俺を誘っていた。
 何よりも、俺が、リグルとの交尾を望んでいる。
 この穴を見ているだけでも、さっき射精したばかりのペニスが、またフル勃起して、穴があったら入りたい体勢になっていた。

「いれるよ、リグル」

「うんっ、キテ。
 おにいちゃんの、挿入れてっ」

 俺がペニスをリグルの穴に宛がうと、リグルは肛門を押し広げていた指を抜き去った。
 にゅるんと抜けたそれの変わりに、肉棒を押し込む。亀頭をくわえ込ませると、柔らかく包み込む肉感と、愛液のようなぬめり。
 ずぶずぶとリグルのアナルに肉棒を押し込んでいく。

「んっ、は、きた、きたぁんおにいちゃんのおちんちん、ボクのオスまんこの中に入ってきたぁっ」

 リグルのアヌスは、まるで本物の女性器だった。
 いや、締め付けるも緩めるも自在な分、それ以上かもしれない。
 膣のように柔らかくて熱く粘液にぬめる肉襞が、包み込んで締め付けてくる。
 幽香のアソコよりも緩いんじゃないだろうか、そう思わせるくらいに、リグルのケツまんこは男を受け入れるための穴として、発達していた。
 入れやすい。なのに、同時にすごくきつくもなる。
 名器、という言葉を見せ付けられている気がした。

「ふかぁい……おにいちゃんのおちんぽ、すっごく深いトコまで、とどいてるよぉっ」

 リグルは肛門だけでなく、直腸の中まできゅぅと締め付けてくる。
 ヴァギナとは違い、どこか薄膜で包まれたようなもったりとした快感が、俺を再びせっかちな射精欲に掻き立てようとしていた。
 俺はリグルの腰を引き寄せるように抱き、より深く挿入する。
 直腸の曲がるところにペニスの先端が当たったところで、一旦腰を止めた。

「行き、止ま、りか」

「ううん、ちょっと、まってて。
 おなかの中、馴らすから。
 馴染むまでは、それより手前で、ボクの牡まんこ、いじめていて?」

 彼に言われるまま、先に腸壁が当たる手前のところで、腰を揺する。
 奥まで入れるとぷっくり膨れた腸肉に包まれ、引き抜くときには括約筋が竿から雁首を締め付けてくる。
 射精したい欲求が高まっている俺は、その範囲でバカみたいに腰を振り、リグルのけつまんこを浅いところでほじくり回しながら、粘膜同士の摩擦快感に酔いしれた。

「っ、く、っはぁ、りぐ、んっ!」

「お、ぁぉ……おにい、ちゃんがぁっほぉおっ、おにいちゃんが、ずぼずぼ、ボクのオトコノコまんこをずぼずぼしてるぅっ」

 腸壁粘膜と、淫腸汁が絡み付いてくる。

「ほ、ほんと、女のナカ、みてぇ」

「で、しょぉっ?
 オトコノコは、っ、男の人に愛されるためのカラダ、に、なれるんだよっ?
 おにいちゃんに愛されたくって、おにいちゃんが幽香おねえちゃんを選んでここに来たときから、毎日、男用のカラダに、してたんだからぁ」

 男用の、男のカラダ。
 その言葉は、今のリグルのためにあるようだった。

 後ろから犯す俺からは、リグルの細い背筋が、俺が腰を動かす度になまめかしくくねる。
 細い腕も、白いうなじも、少し浮いた肋も、女のものとは違う。
 男だ。それでも彼のカラダは、男に犯され、男を貪るための、専用ボディだった。

「おにい、ちゃん、奥、試してみて?
 おにいちゃんのおちんちん、受け入れ準備できたと思うの」

 さっき”馴染ませる”といっていたが、腹のナカでS字を描く腸がそう簡単に真っ直ぐになるとは思えない。
 リグルは、ごめんね、と一言言ってから俺のものを一旦抜いて、仰向けになって股を開き直す。包皮に包まれ直したおちんちんがひくつき、時折とろりと涙を垂らしている。

「思いっきり、ふかいとこまで、キていいよ?」

 リグルは、仰向けになった背中から腕を回してお尻の穴に指を添え、アナル皺を広げる。
 股の開き具合や膝の曲げ具合を調整して、俺のディープスロートに備えているようだった。

 既にさっき、浅いところでアナルセックスを楽しんでいた俺は、リグルが誘う言葉を聞いて、辛抱できずに鋭く腰を押し出してしまう。
 ずぶ、ずぶ、と軟らかい肉に包まれ、それを掻き分けながら進む度、亀頭や裏筋にぬめる抱擁がに包まれた。

 腸肉襞は自らが女性器であることを主張するようにひくつきうねり蠢き締め付けてくる。
 腰を前に出してアヌスを進むだけで、俺はこの地点で十分なんじゃないかという誘惑に駆られてしまう。
 その地点で腰を引き直しもう一度ぶち込んでピストンしまくれば、これ以上はいらないとさえ思えてしまう。

 だが、リグルは貪欲に俺のちんぽを深く深くへと飲み込んでいく。
 引き抜こうとすると雁首の返しに肉襞がしっかりと抱きついて、それをさせてくれそうにない。
 無理に引き抜けば、肛門の強い締め付けリングでとどめを刺され、敢えなく果ててしまうだろう。
 俺はリグルが言外に望むとおり、最奥までペニスを埋め込んでしまおうと彼の腰を掴んで引き寄せ、同時に自分の腰を前へ出す。
 バックからの時と違い、俺が腰を使ってリグルのケツまんこをほじる度に、彼の表情が崩れてだらしのない顔で喘ぎを上げる様がよく見える。
 そんなあられもなく快感に打ちのめされるリグルの様子は、俺の劣情に油を注いだ。
 きっと、彼はこれをねらって、バックから正常位に切り替えたんだ。
 これさえも、男を手玉に取り貪るリグルの掌中なのだろうか。
 だが、もうそんなことはどうでもよい。
 彼とのとろけるようなホモセックスに酔い、けつまんこにちんぽが飲み込まれて括約筋で扱き上げられる快感が、今の俺には至高の快楽になっていた。

「お、っひ、おにーちゃんの、おちんちん、おっひぃいんっ!
 ナカが、オトコノコマンコのナカが、おにいちゃんの肉ブラシで、んっ、ぉっほぉおっ、じゅぶじゅぶあわだっちゃってるよぉっ」

「ほんとに、リグルのケツ穴、ぐちゅぐちゅ音がして、エロい泡立ってるぜ?
 リグルのけつまんこは、女より淫乱だ」

「淫乱、いんらんっボク、えっちなオトコノコが止まらなくなっちゃってるのぉ」
「うっ、く、なんだ、これ」

 リグルの腸内にある程度進むと、驚いたことに、俺のペニスは奥へ奥へと勝手に飲み込まれていく。
 腰を前に出さなくても、リグルの腸膣は俺を離すまいと蠕動し、ずるずる奥へ。

「さっきより、オクまで、入ってるよ?」

 リグルはいっとう甘い声で俺の挿入を悦び、ケツまんこを締め付けて俺を悦ばせる。
 確かにリグルの言うとおり、さっきよりも深く挿入している。
 行く手を阻んでいた腸の曲がり角は、すっかりと姿を消しているようだった。

「ほんとに、ふか、い……さっきのは」

 挿入したペニスが、ただそこに入っているだけで溶けてしまいそうだった。まるで初めて女のナカに入れた時みたいな、情けない声を上げてしまう。

「オトコノコは、大好きな人のために、一番いいカラダに変身できるんだよ?
 おにいちゃんのおちんちんの形、ボクのおしりまんこが、覚えたの」

 リグルは腕を伸ばして俺の首に絡め、抱き寄せてくる。
 挿入は継続したままで、体勢的にリグルはつらいはずだ。
 だが彼は、ぎゅうと抱きついた上に、足を延ばして俺のカラダを挟み、腰の後ろ辺りで足同士を絡めがっちりと俺のカラダに抱きついてくる。

「おぼ、え……?」

「そうだよ?おにいちゃんのことを、ボクのカラダが、覚えちゃったのっ。
 おにいちゃんにして貰える快感も、
 おにいちゃんがくれたえっちなことも、
 おにいちゃんのにおいも、
 おにいちゃんのくれた甘い言葉も、
 おにいちゃんがボクとセックスしたいって思う気持ちも、
 おにいちゃんのおちんちんの形も、
 おにいちゃんのザーメンの味も、
 全部、おにいちゃんお全部、ボク、おぼえちゃうよ……?」

 抱き合い、顔が近い。リグルの絞り出すようなえっちな告白は、俺の色んな欲望に次々と放火していった。

「おまえ、そんなこと、いったら」

「いい、よ?
 おにいちゃんになら、めちゃくちゃにされたいもん。
 おにいちゃんと交尾できて、すっごく幸せだから。
 もし、もしおにいちゃんがいいっていうなら」

 リグルは間をそらして何事かいいあぐねている。
 ずるい仕草だ。
 気かずにはいられない。

「なんだよ。幽香と別れろってか?」

「ちがう、ちがうよ!
 おにいちゃんと幽香おねえちゃんは別れちゃダメだよ。
ちゃんと、幸せにならないと」

「じゃあ、なんだ」

「だから、さいしょに、いったでしょ」

 リグルはさらに俺を強く抱き寄せて、俺の頭は彼の肩の上に乗る。
 彼の頭も俺の首の横にあり、リグルの吐息が、耳に当たるくらいの位置。

「おにいちゃんの赤ちゃん、ほしいの」

「あか、ちゃん?」

 男同士で?
 しかし、そんなものを一足飛びに越える様を、次々に見せつけられている俺には、それを戯れ言と片づけることができなかった。

「幽香おねえちゃんにも、おにいちゃんにも、迷惑かけないから。
 おにいちゃんとえっちできた証が、ほしいの。
 ……お願い、おにいちゃん」

 さっきから、女よりもエロティックな姿を見せつけられているものの、さすがに妊娠というのは信じがたかった。
 だって、今しているセックスはあくまでアナルセックスだ。
 彼のカラダのどこを見ても膣も子宮もないようにみえる。

「あかちゃん、できるよ?
 オトコノコは、特別なんだから」

 耳元で、こんなに甘ったるくささやかれると、子孫を残す男としての欲望が、むくむくと膨らんでいく。
 男相手に、繁殖欲を刺激されるとは、我ながらどうかしているだろうか。
 しかし、目の前のリグルから醸し出される色香は、男とか女とかそういった概念をぐずぐずに溶かして消してしまうのを、目の当たりにしているのも、確かだった。

「おにい、ちゃん?」

「俺」

「うん」

「リグルに、欲情してる。
 男として、おまえに欲情してる」

「うんっ、して、してっ。
 ボクに、オス欲、たくさんぶつけてっ」

 リグルの誘い文句に、俺は状態を起こして抽挿しやすい角度に直す。

「ここで、いいのか?」

 われながら、間の抜けた質問だったが、リグルは小さく頷いて目を逸らした。
 ……可愛い。

「動くよ」

 俺は、彼に体重をかけないように両腕で上半身を支えながら、膝を突いて腰を動かした。

「んっ、あ、ぁああっ おにいちゃんの、うごいてる、当たってるぅっ」

 リグルのおちんちんがピンと立っているのが見えたが、それを触ってやる余裕はなかった。
 こんなことなら片腕で腕立て伏せが出来るくらいに鍛えておくべきだったかもしれない。
 俺は上体を少し落として、彼の腋の間辺りに左肘を下ろしてそこで体重を支える。
 開いた右手で、彼のそれを扱いてあげる。
 少々苦しい姿勢だけど、リグルを気持ちよくさせたくて、その辛さに耐える。

「あっ!?
 お、にちゃ、りょうほうは、ダメっ、すぐ、おちんちん入れられて、動いてもらってるからっ、ん、あっ、ぁあ、だめっ、すぐダメになっちゃうぅ」

「イっていいよ、リグル。
 何回でも、イかせてやるから」

 俺は腰を動かしながら、リグルの竿を扱く。
 お尻の奥を穿りながら、亀頭を擦る。リグルが可愛い喘ぎを上げ、腸膣が締め付けてくる。

「おにちゃ、きもち、い、きもちぃいっ」

「俺もだ、リグルの中、きもちいいよ」

 もう射精欲を抑えるるつもりはなかった。
 次に来たら、全て吐き出す。
 でも俺が果てる前に、彼が先だった。

「い、いっちゃう、いっちゃうぅっ、おにいちゃぁんっ!」

 彼は腕を伸ばして俺に抱きついてくる。
 肩肘で体重を支えていた俺はバランスを崩して彼の上に崩れ落ちてしまった。
 その拍子に、俺のおなかの辺りに、彼のペニスの先が擦れる。

「ふひゃ!
 あっ、あ、ああっ!!」

 裏返った声が、響いた。同時に、おなかの辺りに熱いぬめりが広がる。

「いっ、いっちゃ……」

 彼の背が、足が、俺の下でピンと伸びて強張っている。
 おなかの下ではペニスが脈打ちながら、精液を吐き出しているようだった。
 リグルの顔は緩みきって、ふわふわ熱病とろけ顔になっている。
 浅くて細かい呼吸と、焦点の合っていない瞳。オーガズムに流された後、戻ってこれないときの男の顔だった。
 しばらくそのまま動かないでいると、リグルの目が焦点を取り戻して、俺を見てくる。

「ご、ごめんなさい……ボク」

「まだ、終わってないからな?」

「ふぇ?」

 ちょっと意地悪かなと思ったけど、とめられない。
 目の前でアクメを決めたリグルの顔を見ていると、まるで俺がリグルに操られているみたいに、腰を動かしてしまう。

「あっ、や、いま、イッた、イったとこ、んっ!
 イきたてのおちんちん、さわっちゃだめえっ」

 体を強張らせ、イき続けるリグルを見ながら、俺もラストスパートをかける。
 締め付けてくるオトコまんこにペニスを溶かされてしまいそうな快感に酔いながら、射精に向かって一直線に。

「リグル、い、いくぞ、膣内に出すからなっ」

「うんっ、キきてえっ、なかに、おにいちゃんの、射精してぇっ」

「っく、うっ!!」

 我慢するつもりのなかった射精は、全く堰を切ったように噴出してとまらない。
 すごい量だった。コップいっぱい分くらい出たんじゃないかという量。それがペニスの中を駆け抜けるたび、更に射精が促されて、リグルの中に精液がどんどん注ぎ込まれてしまう。
 俺は、リグルの中に射精して、ただの射精快感とは違ったもっと心地のよい満足感に包まれる。

「っは、あっ、りぐ、る」

「おにいちゃぁん……」

 オナニーの後につき物の、射精後の倦怠感は、なかった。
 リグルとセックスしたのとは別に、リグルを喜ばせることが出来たうれしさもあった。
 我ながら、一晩でどうにかなってしまうものだなあ。
 俺は射精した後のペニスを彼の中から引き抜き、ティッシュペーパーで彼のお尻と、自分のおなかに射精した後のぬかるみをふき取ってやる。その後で、俺も自分のものを始末しようとした。が。

「おにいちゃんのは、ボクがきれいにするよ……よごしちゃったのも、ボクだし」

 と、俺のティッシュを取り上げてから、座り込んだ俺の股間に顔を押し付けてくる。

「おっ、おい」

 俺があわてていると、リグルはさっきの射精で俺のおなかに付いた自分の精液を、舐め取っていく。

「りぐ」

 やば、また……。

「おちんちんも、きれいきれい、するね」

 そういって、射精して硬さを失いかけていたペニスに手を沿え、口に含んだ。
 唾液をいっぱいに蓄えて、舌で俺のモノから、精液と、彼自身の腸液とをきれいに洗い取っていく。
 その刺激に、俺のちんぽは、貪欲に、また勃起し始めた。

「わ、ぁ……まだ、元気、だぁ」

 リグルは、男とも女とも付かない淫蕩な表情を浮かべて、また俺に覆いかぶさってきた。






§ § § § §







 そのまま、彼との交尾は朝まで続いた。
 朝まではかからないといっていた幽香が、結局朝になるまで帰ってこなかったのは幸いだった。






§ § § § §






「そろそろ起きなさい」

 という声で目が覚めた頃にはもう昼だった。
 俺が布団から上半身を出すのと、幽香が襖を開けるのは同時だった。

「あ、幽香、おはよう」

「もう昼よ。休みだからって、あんま」

 そこまで言ってから、俺の布団の中にリグルがいることに気づく幽香。
 視線の動きでそれを察した俺は、昨晩の行為への後ろめたさを感じつつ、それをごまかす。

「リグルと来たら、俺と寝るって聞かなくてさ、はは」

 幽香は俺の言葉に耳を貸す素振りも見せず、代わりに、すん、とひとつ鼻をならしてから、別の言葉を吐く。

「人が帰ってきて、昼まで寝てるから何かと思えば。」

 え、今ので、ばれるのかよ!?
 匂うのか、やっぱり?

 俺は幽香への浮気がばれたことに、冷や汗が止まらなかった。
 迂闊だった、というか、余りに思慮が足らなかった。
 行為が終わったなら、リグルを自分の部屋に帰すべきだったのに。

「晩ご飯はマレヒトが好きな、すき焼きにしようと思っていい肉を調達してきたのだけど、やめね。」
「えっ」

 やめ、って、飯抜きかっ!?
 昨日の夜も幽香が出かけてしまったので、朝起きてからでいいかと食わなかったし、あんな風に夜中まで体を動かして疲れ、昼まで寝ていたのだ。
 すでに空腹はかなりのところまで来ている。
 だというのに、飯抜きとは!
 それでも、いつぞやのように腹にグーでパンチされて死ぬ目を見るのに比べれば、かわいいものではあったが。

「飯、抜き?」

 俺の横で、リグルも不安そうな顔でいる。
 だが幽香は、ほんの少しだけ、本当に少しだけうっすら笑ったような色を浮かべ、襖を閉めながら言った。




「献立を変えないとね。もっと、精力のつくものに」

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