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【せみ】せみのしたい

夜伽に投稿しました。

せみのしたい
※めんどくせーのがたくさん沸いたので、登校してあるものは少し修正しました
 次から高齢の前書きに加えて、
 「東方」タグをつけることにします。


実は今書いてるSSがどうにもうまくいかなくて
なんか気分転換にすぐにかけるものはないかとSSディレクトリをあさっていたら

ファイル名が「せみ.txt」
ファイル内に「ミスティアがせみをたべる。リグル?」

とだけかかれたものがあって。
更新日時が2013年。
まあこれだけ何もかかれてないのであればいつ作られたファイルなのかは関係は無いんですが
季節感あるかなと思って
マクドナルドで3時間くらいで一気に書きました。
15kくらいだと2時間くらいで仕上げたいものです。

特に内情的なもので思うところは無いですが
最近暑いなと思ったのと上述のとおりそろそろ蝉の死体を見るようになってきたので。
「死体」と「したい(want to do)」がかかってるというくらいです。
あと、文中にタイトルコールを入れてみたかった。


以下、アーカイブ
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 クーラーは、つけていたはずだった。
 いや、確かにつけていた、はずだ。今はただただ、オフタイマーを設定して寝たのらしい自分の迂闊さを恨むだけである。
 ぬるま湯が部屋全体を満たしているよう、ぬめる空気は流れれば汗濡れた肌を幾許かは冷ますが、止まれば元のぬるま湯だった。体にまとわりつく不快に粘つく空気、息をしても灰の奥まで常温の廃油が流れ込んでくるみたい。

「あっつ……」

 押し出した声は想像以上にしゃがれていて、湿度と言うより粘度を示せといわしめる空気の中で、どうしてこう喉をやったのか不思議が残る。だが、どうせいつものように、自棄をやったのだ、喉にクる寝息で死んでいたのに違いない。誰かに見られてなくてよかったと思う反面、隣に誰か(つまり誰かだ)がいても、きっと変わらないだろうとも思う。
 一つ二つ咳払って、起こした体には、汗でべっとり貼り付いたキャミソール。ぱんつもじっとりしていて気持ちの悪いことこの上なかった。寝相で爆発した髪の毛も、額鼻口首肩背中、あちこちに無遠慮に貼り付いている。
 カーテンの向こうからはもう焼殺光線が漏れ入ってきている。明るく煌めく様は夏の盛りを示していたけど、こう言うときだけは陰鬱な気分と対照的すぎて呪いたくもなる。暑いのは、私が暑くても構わないと思っているときだけにしてくれ、夜は涼しいままでいいのだ、私はクーラーのリモコンを手繰って見つけ、締め切られた暗い部屋に光を招くよりも先に涼を選んだ。が。

 ぴ。と、言わない。

 何度押してもふにゃついたゴムのボタンは押し応えもなくへこへことなるばかり。ただ、ボタンを押しているという意思表示のLEDは頻りに言い訳をしていた。

「まじ……?」

 故障、らしい。この暑い時期に、外で遊んでるときは構わないが、部屋の中でクーラーなしとは地獄の沙汰である。
 もう何度か往生際悪くボタンを押し込みただLEDの言い訳を見ては、ああもう、とリモコンを投げ捨てる。暑さで苛々しているのに、苛々で更に暑くなりそうだった。
 せめて窓でも開けようと、向こうは眩いばかり光の世界であるカーテンをわっさと開いて窓を向こう側のサッシへ叩きつけるように開けると、テラスの底に、それがあった。



【せみのしたい】       みこう悠長



 せみのしたいは、ちょうど窓を開けた私に垂直に落ちていた。ひっくり返り見せた腹の節ごとに、白い霜のようなものが見える。何かを訴えたそうに、ばらばらの角度のまま動かなくなった脚は、まだ木に止まっていたいのだと訴えているようでもあった。二つの複眼には最早光りはなく、この焼殺光線の雨の中で早速干からび始めているようだった。
 持ち上げて、腹をみる。発声器官の黒い扇がふたつ、あった。

 オスだ。

 どくん、と、胸がひとつ強く鳴り、その振動は暑さに狂わされて汗と共に下半身へ流れていく。
 嗚、なんでこんな日に、何でこんな日に。こんな暑い日にこんなものと対面するこんな日に、クーラーが故障だなんて。暑い。暑い。なんでこんな暑い日に。
 口の中にかいた汗を、ごくりと飲み下した。窓を、閉める。カーテンも。

 窓を開けて一瞬晴れたかのようだった部屋の中は、再びぬるま湯で満たされた。ぬるぬると絡み付いて鬱陶しい空気、べとべとと貼り付いて邪魔臭い髪の毛、下着。私はせみのしたいを持ったまま、再びベッドへ潜り込んだ。室温と自分の体温と、湿度と自分の汗でじっとり不快なブランケットを捨てて、シーツの上に横たわる。シーツも不快だった。でも、もう構わない。

 ひとさし指と親指は、せみのしたいの胸辺りを摘まんでいる。腹の方をこちらに見せ、段々に割れた腹の節が間近に見えた。霜を振ったように白い粉がついていて節が動いて摩擦しない部分のそれは、蝶の鱗粉のようだ。節の割れた腹と発声器。生きている時は、これが、忙しなく動いていたのだろう。この夏の暑さに負けて、早く死んでしまったのに違いない。それとも、もう、メスを探し終えて……?

「ん……」

 その愛しいせみのしたいの腹に、舌を伸ばした。白い粉は舌先に触れるとほろほろと零れ落ちてくる。その下にはつるつるの肌。腹から胸にかけて、溢れてくる唾液を塗し付けるように舐める。舐めながら、私はあそこに触れる。覚えたばかりのそこ、せみのしたいを舌先で舐めるのと同じような動きでぱんつの上から撫でる。

「ぅ……んっ」

 指先から電気が走ったみたいに、でも触れられたそこは蜂蜜を塗りたくったみたい。せみのお腹を舐める舌はどんどん大胆になっていって複弁まで唾液でべっとり濡れている。もう成虫になってからは使わなくなってしまった吻の長い形も舌先で感じながら、唇を窄めてそこに口付ける。唇と鼻の先に、もう動かなくなった足の先が触れてこそばゆい。触っていた股は、割れ目に沿ってすっかり濡れていた。

 こんなこと、いいのだろうか。

 気持ちよくって、これを知ってからは毎日触っていた。昨日の夜だって、したのに、せみのしたいを目にしてまた我慢できなくなってしまった。これが、何なのか私にはわからないけど、とにかく、毎日毎日毎日触って擦って、だらしない鳴き声を上げて、そのまま眠りについていた。この行為は、酷く後ろめたくって、していることをだれにも知られてはいけないことだと感じていた。だって、おしっこするところを触って、こんな汚いところなのに、気が遠くなるほど気持ちよくて怖いくらい。でも、また触ってしまう。
 せみのしたいと一緒にするのは、これが初めてだ。元々、せみのしたいには、変な感情を抱いていたのだ。毎年毎年、夏になると未知の真ん中でひっくり返っているその姿には、あの喧しいセミとは思えない愛おしさがあった。それがもう動かなくなった侘しさなのかもしれないが、それ以上に、6本足で羽の生えた生き物が全く動かなくなって地面に落ちて転がっているというその様が、酷く私の感情をかき乱していた。その正体はわからないけど、もしかすると、この子と、こういうことをしたかったからかもしれない。股の間や、胸の先、いや、体中がムズムズと何かを求めるようになったのは、せみのしたいを見てそわそわしてしまうようになってからもうずいぶんと経ってからのことだ。
 その二つが結びついたのは、まさに今、初めてのことだ。そうして一緒に味わってみれば、それは最初からそうすべきだったのだと思うほどにマッチしていて、それが当然と言わんばかりに私はそのせみのしたいの腹を嘗め回しながら、股間のすじをなぞるのだ。

「っは、きゅ……んっ」

 そうして呼び起される気持ちのよさは、今まで繰り返していた何度もの自慰行為とは、比べ物にならなかったのだ。舌先に触れるせみのしたい、その感触、何もうつさないだろう目と目が見つめ合って高鳴る胸、背中の丸みを別の指で撫でて感じてみれば、愛おしさは一入。
 股を擦っていた左手は、指を離せばぱんつの布越しに糸を引くくらい濡れヌメっていた。すごい。こんなに、なっちゃうなんて。体中の血液が早送りで回り、呼吸も荒くて細かい。だって、このせみのしたい、すっごく、興奮する。私の口にそれが触れているなんて、堪んなかった。お臍の下あたりがずくずく疼いて、きゅんって。
 ぬるま湯の空気が、自分の周りだけにわかに熱くなったみたいに感じられる。汗はもっと溢れて来て、こめかみ辺りから耳に垂れてきた。荒くなった呼吸で、どろついた胸の中の空気とぬめった外の空気を交換しても、全然呼吸をした気分にならない。常に、脂が胸の中と気道を流れまわっているように感じるだけだ。不潔。でも、でも止められない。

「ああ、ああ……っふぅっ、はあ、はあ」

 せみのしたいを、全然ふくらんでない胸の先っちょに当てる。先端だけは、精一杯背伸びしていた。自分の唾液で濡れているけれど、せみのしたいは固くてカサカサ、その感触が、鋭敏になった胸の先に、鋭く甘く刺さった。

「っん!くぁ、ぁっ……!」

 せみの腹を胸の先で感じて甘い声を強いられながら、私は股を触る左手で、強くそのまんなかを押し込んだ。

「ん!っ!んぅぅうぅぅうっ!!」

 布地の上から爪を立ててかりりと上にひっかくと、ぐにゃりと中央あたりの視界がダブってぶれた。目が、勝手に寄ってしまったのだ。あたまのなかがカメラのフラッシュ、意識はすり切れたテープみたいにぶつぶつと途切れて、心臓が三倍速。胸に押し付けたせみのしたいをそのまま押しつぶしてしまうそうに、体中が強張って背筋が反り返る。左手で触れていた割れ目の少し奥が、ぐねぐね暴れているような気がした。
 これだ。やめられないの、覚えてから。毎日これに、溺れてる。でも、この子と一緒だと、もっと。

「……すごい」

 平たい頭に二つ並んだ目と見つめ合って、私は、一度おさまった波が、また大きく膨らんでいくのを感じた。何度でも、出来てしまうの?心臓は酸素を大量に消費して、でも横隔膜が許してくれるのははっ、はっ、はっ、と浅い息だけ。酸欠になりそうになりながらも、苦しさより、快感を求める耽溺。

「まだだよ、ね」

 せみの頭に口付けて、ぱんつを脱いだ。そして今度は、それを、股の間に。
 さりさり、せみのしたいの硬い感触が、股の間に擦れる。

「っはぁっ……す、すごい、よぉ……」

 焦点がどこにも合わせられない。朦朧とした意識の奥、焦点が合ったりボケたりする視界の向こうで、せみのしたいが、私のあそこに口付けている。どくん、どくんどくん。心臓が爆発しそう。汗が噴き出てもう体中がべちゃべちゃだ。体中の感触をあそことせみのしたいに集中したいのに、汗の滴が顔を伝っていく感触が酷く喧しい。
 中指で、せみのしたいの背中を軽く押して、割れ目に押し付ける。

「ンっお゛、おお゛っ……!な、に、こぇ……っ!」

 そのまま、前後に擦ると頭の中で火花がばちばちはじけてわけわかんなくなった。真っ白に塗りつぶされた意識に焦げ目を残していく火花。快感の焦げ目はもう、取れそうにない。割れ目に擦り付ける力が強くなって、擦る速さがエスカレートしていく。硬い刺激が、割れ目の縁と縁、それに一番キモチイい豆が、せみの頭に当たって、もうどうにかなりそうなくらいキモチイイ。キモチイイっていう言葉じゃ説明できない。セシアワセでキモチイイ、お腹が空いたときにやっとご飯にありつけたときとか、眠くて眠くて仕方がないときに布団にもぐりこんだときとか、そういう時の安堵感と快感と、なんだかわからない満足感と、そんなのが全部ないまぜになったキモチイイ。逆らえない、我慢できない、覚えちゃったら忘れられない、何度だって欲しくなる。
 でも、でも、すごく後ろめたい。
 こうやって閉め切った部屋の中で、換気の悪い空気の中で、誰にも見せられない姿と声、顔、で、きっとするしかない行為。だってカーテンの向こうの光の世界んで、こんな邪悪なことをしたら、きっと誰かに叱られてしまう。誰に?わからない。でも誰かに叱られそうな後ろめたさがあって、だから日の光の下ですることじゃないと思う。だから、暗くて後ろめたい。こうやって、一人で。

「っ!!……あ゛!っふ……っ!!んんぅんん゛っ~~~~~っ!はあっ、はあっ!っく、ふ、はあぁっ」

 これ、覚えてから夜に一回だけ、してたことなのに。押し付けるせみのしたいを下から求めるみたいに腰を高く持ち上げて、また、達した。今日はもう、何回目だろうか。脱ぎ捨てた濡れたぱんつは汗と汁のすえた匂いを立ち昇らせている。ぱんつを脱いでからはその汁は太腿とシーツを濡らしていて、そこからも酷い匂いがしていた。でも、自分の体からする悪臭だって知ってるのに、不潔なのはわかっているのに、その匂いがくらくら私の頭をまぜこぜにして、もっともっと気持ちよくしてくる。

 こんな暑い日に、クーラーが壊れて、こんな暑い日に、目の前にせみのしたいが、あるのが、悪いんだ。

 手の中のせみのしたいは、まだ元気そう。見ているだけで、また、どんどん欲しくなってしまう。もう、止まらない。

「すき、すきぃ……」

 もう一度、キス。そして、そのまま。口を開けて足を吸った。一本ずつ、木にへばりついていたぎざぎざの先が舌に引っかかる。そう、そうやって、私を捕まえてほしい。

「ぁむ……ん……ふぅっ」

 足を吸う。吸う。強く吸う。唇で摘まんで、奥まで届いた足を舌先で撫でる。ああ、愛しい。愛しい、愛おしい。
 私はまた、股間をまさぐっていた。何度でも、欲しくなるこの、刺激。

 足を舐め、吸い、引っ張る。また根元まで唇に含み、吸い、引っ張る。股間を擦る。ぬるぬるの割れ目を前後に擦って、上のキモチイイぽっちりをたまに突く。
 足を吸って、吸って、舌でなめて……そうしている間に、ぷつん、と、脚の一本が、取れてしまった。

「……」

 私は、取れた脚を、口に含んで、噛んだ。

「~~~っ」

 噛んだ。ろくに味なんてしない、黴臭さと土臭さの交じった不快な風味だけがするのに、でも歯で砕かれる硬い脚の感触が、恐ろしく快感だった。

「はあっ、はふっ、ん、ふぅぅっ」

 鼻息を荒くしながら、私は口に含んだせみの脚を夢中で噛み砕いた。噛み砕きながら、あそこを激しくこする。ぬちゅぬちゅと粘液が撹拌されて、気味の悪い音を立てているけどそれも気持ちいい。奥の方に指を入れて、より熱くなった奥のひだひだが、何かを求めて動いているのを知る。それに応える様に、指を奥に押し込んで熱く柔らかくなった襞を指で撫でまわした。一本じゃ足りない。二本。
 あそこに指を入れるのと同じように、私はせみの脚を口に含んだ。股の割れ目に中指と薬指が入って、親指でおマメを触っている頃には、せみの脚は6本とも体からおさらばして全部私の口の中にいた。6本まとめて噛み砕いて滲みだしてくる臭い風味が頭の後ろ側をずくずくと溶かしていく。

「はっ、はっ、ハヒっ……はっ!」

 もう、こうなってはそれは止められないことだっただろう。
 私は股間をぐちゃぐちゃかき回して快感を貪りながら、もう暑さと快感で股間の刺激だけじゃなく、何もかもが気持ちよくなっていた。せみのしたいがくれる幸福感と恍惚感。それを口に含んだ時の増幅は想像を絶していて、もう絶対に逆らえない。

「フーッフーッ」

 ヨリ目をキメたまま、私はいよいよ、脚のなくなったせみのしたいを、頬張った。

 ばりっ。

 私の唾液と股の汁程度で濡れふやけるほどの感想ではなかったらしい。それは内部はまだ乾いていて、秋の落ち葉の乾燥したやつを手で握り潰すみたいにぱりぱりでかさかさ。でも、口に含んで最初に前歯を立てた頭の部分は、少し何か柔らかいものが入っていた。複眼が二つ、私の口の中で転がる。長い吻が取れてそれを折った。

「~~~っ!っふ!ん、っくふ!」

 口の中にいるものが、まるで羹であるかのように空気と混ぜながら噛み潰す。頭を潰した後、次に歯を立てた胸には、頭よりは食べ応えのある肉質を感じた。それでも少しだけだ。でも、その少しが、堪らない。堪らないのだ。だんだん、噛む速度を急いてしまう。そんなに急いては、あっという間になくなってしまって、この快感はあっという間に終わってしまうというのに。でも、我慢できない。
 次は、腹。腹は歯を通してみると、スカスカでほとんど空洞だった。皮だけで、さっきまで舐めていた節だったお腹はそれが全てだったのだと悟る。羽が口の中に納まりきらなかったので、舌を出して舐めて引き込んだ。羽は劣化したセロファンのようにはらはらぱりぱりと割れて口中に破片を散らす。
 せみのしたい全部が口の中に納まった。私はいよいよそれを咀嚼しないまま、丸のみにした。
 今まで口の中で感じていた頭、胸、腹、脚、羽、目、全部が、喉にいちいち引っかかって、引っかかりながら胃の中に落ちていく。

「っふぅん゛ぁ、ぉ゛ぉ゛ん、あァぁ゛っ、んぅぅぅ゛ぅうう゛ぅう゛ううう゛うっ~~~~~!!」

 食道をせみのしたいが通り抜けるのを感じながら、私は最後に一際大きな絶頂を覚える。左手は、股間を深々と抉って、せみのしたいが口の中にあって自由になった右手で、陰核を潰した。大きすぎる快感。意識は暗転して消失する時間が長い時折思い出すように取り戻す視界は、それでも白くハレーションしている。無意識の内に股を開いてブリッジするみたいに腰を高く上げていた。そしてぷつん、糸が切れたように体中に力がは入らなくなりシーツに崩れた。股を開いた全裸のまま荒い息が収まらない。意識の明滅は収まらず、途切れた時間の方が長いのも変わらない。そしてそのまま、股間に濡れる感触が広がった。失禁していた。ぼぼぼ、と股間から噴く水が敷布団を叩く音が空しく響く。閉め切った高温多湿の部屋に、汗と愛液のにおいに混じって、小便のにおいが立ち込めた。

「あ……あはは……」

 最低に汚らしい、最悪の行為なのに、キモチイイ。
 したいはすっかり、私のお腹の中にいる。





 私は何回もそれをしてしまった体力の消耗と、後ろめたさと、何よりおもらしまでしてしまったことに茫然とし、体を動かすことが億劫でそのまま大の字になっている。天井に向けてぼんやりと何を見るでもない視線を投げて、ただ虚しさを感じていた。

 私には、こうするしかできないのだろう。
 あの女の腕の中からこぼれてぽとりと地面でひっくり返るそのしたいを拾い上げて、どうしようもなく貪ることしかできない。空しい。ただのしたいでもいいから、私は欲しいと願ってしまうんだ。
 なさけない、な。

 吐き気がした、でも、絶対に吐くもんか。飲み込んだこれを、これさえも失ったら、私は。

 白い粉をまとったままのせみだった。若いまま死んだのだ、お前はまだ、なき足りないだろう?
 代わりにないてあげる。

 吐く代わりに、なんだか随分ないた気がする。





「あーそーぼー!」

 外から声が聞こえる。シャワーを浴びて洗濯して、済ませた後でよかった。
 戸を開けると、いつもの3人だ。こいつ、素知らぬ顔で来やがって。

「こんな暑いのに、平気なの?」
「あんま……へいきじゃ……ない……かも。でも、夏風邪引くのはなんとかっていうし!」
「あんまり合ってないわねそれ」
「まーひかげならつくれるしー」
「だから大丈夫だよ。ねえ、何して遊ぼうか!」

 ふふっ、なんだか笑えてきた。どうしようもなさ過ぎて笑えるというのも、あるのよね。
 笑えるのなら、もう笑い飛ばして笑っていた方が、きっと楽なのだ。
 なくのはもう、さっき、散々したし。

「んーそうねえ、じゃあ」

 私は彼の背中から被さるようにして抱きついて、言った。

「蝉取りでもしようか」

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