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【漫画】みくまりの谷深、少女終末紀行

東方でSSを書くようになってから
引き寄せの法則と言うのが本当に感じられて怖いです。
オカルト的な意味ではなくて
人間、アンテナが立つと目ざとくなるうえに
バイアスが凄い。



知人に
「木島日記ってのがみこうくん好きそうだよ」
と勧められているので
本屋に行ってあったら買ってみようと思った。

「あー、ヨルムンガンドの人がなんかまた書いてるな!これは買……
 ……なんだろFateの流れあたりにおもねってる雰囲気がするからパス」

と、
ファンからぶち殺されそうな感想を持って買うのをやめました。

Fateが嫌いなわけではないですが、まあ
「めんどくさくてやってられないオタク」
と別の友人からさじを投げられる程度なので。
あんまり直す気もないし。



で、木島日記をさがしていると
みくまりの谷深」とかいう本が2冊並んでいる。
どうも2巻で完結らしい。
帯には民俗学とかそういう言葉が躍っていて
(私は帯の言葉は一つも信用してないのでアテにはしてない
 こんかいも帯には「民俗学ホラー」とかかいてあるけど
 読み終わってみればホラー要素は全然なかった。
 精々ミステリくらい。
 ミステリと言う言葉はあまり好きではないのだけど。)

「ふーん。なんかおもしろそう。2巻で完結ってのもいいな」
てなことで購入。

これは個人的な経験則なので一般論ではないですが
私は5巻以内に終わる漫画の方が好きみたいです。
濃いまま終わるっていうか。
でも1巻おわりは打切作品がまじってきて
そう言うのは消化不良のまま終わったりするので
2~5くらいが安定感あるっていう印象です。

(みくまりの谷深に限った話をすれば、
 ちょっと内容量に対して分量が足りてなくて
 4巻くらいにして欲しかったなと思うところはあります)




【みくまりの谷深①②】

まず、女の子の絵柄が、
私の小さい頃の少女漫画の匂いが凄い。
90から00年ぽさを新しめにミックスした「におい」。
この時点で鼻血が出る。好き。

それとは別に、背景がめっちゃ細かくて綺麗。
私はこの漫画家を知らないので
アシが描いてるのかどうかはわかりませんが
表紙の絵に背景と人物の分離が見えないので
一人で書いているんだろうなと思いました。憶測ですが。

「エンブリヲ」という作品で名を知られた人のようですが
私はこの作品を知りません。
でも読んでみたくなった。


絵柄の力の入れ抜きの落差が大きいのと
女の子とそれ以外の差も大きいので
あわない人は違和感を感じるかもしれません。


世界観の匂いが、
諸星大二郎短編作品に漂ってるそれ。
くらくらです。好き。

諸星大二郎を意識してから見ていると
みせゴマ以外の力の抜き方とかは
結構同じ方向性かも知れない。


「みくまり」の単語自体は
サムライ7で覚えたんだったかな。
何もしないヒロインちゃんが
「みくまりの巫女」って呼ばれてて
井戸を探し当てたりしてた記憶がある。

その後、
個人的に東方でSS書くようになって
勉強してるうちによく見るようになった単語ですね。

早苗にそういう像を被せようかなとか
水関連ならにとりがどうかなとか
かっぱといえば人が妖怪を孕むはなしとか
ぐだぐだとかんがえて
それを昇華するつもりで1本長いのを書いています。
本当は「東方人里合同」で出すつもりでしたが
現状は人的資源の問題で頓挫しています。


とか思ってたら
この「みくまりの谷深」も河童のお話でした。

人間観点では
みくまり≒河童
の構図を引いている
(読んでいればそれは人間の恣意的見解だということはわかる)
けど
そこには被差別民とかまつろわぬ民とかの要素が
深くは語られないけど出て来てて
ニヤリとさせられる。

序盤で人間が殺しちゃう「みかぼし」ちゃん。
(日光に弱いのに
 日焼けマシーンに突っ込んで全身やけどで殺すとか
 マジでエグイ発想ですぜ…)

単に「みくまり」≒「河童」構図で考えると
みかぼしの名前が浮いてしまうのだけど
そこに被差別民とかまつろわぬ民のイメージを薄く被せると
「みくまり」という集団の印象がぼんやりと見えてきます。

そこに水棲類人猿説とか
文化的境界に発生する特殊な人類(混血)の話とか
ほんとに一瞬だけ出してくるのが
にやりとさせられつつももったいないなあって感じです。

みかぼし、やと、
被差別民、まつろわぬ民、辺りは
東方では諏訪にかかるところもあって勉強していた単語ですね。
ああん気持ちいところ突っついてくるなあって
個人的にイキそう。


隠里に住む
旧文化を色濃く残す人たちと
現代日本人の殺し合い
っていう切り取り方しても好き。

そういうシーンが
「みくまりの谷深」にもあるし
かなりショッキングで
クライマックスに来てるのだけど
そういう作品ではないと思うし
あってほしくないなとも同時に思う。



〇〇ニュータウン
を舞台にするのはこの手の話ではもう鉄板でしょうか。
境界性の文化人類学なんかによく出てくるモチーフを
おとし込むには
これ以上にフィットする舞台は現代日本にはないきがする。

ってのは
もう今書いてる前述の河童SSではない
別のリグルSSも
そういう舞台にするつもりでいたものだから
かなりギャーってなってます。
引き寄せの法則怖い。





私はあんまり漫画をたくさん読む方ではない
(小説はなおのこと読まない)
のでその小さな経験から言ってしまうのは
誤解を招くかもしれませんが

・諸星大二郎の作品諸々
 (妖怪ハンターや暗黒神話あたりの時代)
・士貴智志の「神・風」
・星野之宣「ヤマタイカ」

辺りが自分の読書経験から導引されました。

上記作品は古いものばかりですね。

本当に私は最近の漫画より
昔の作品の雰囲気が好きなんだろうと思います。
最近のは全然わかりません。

最近になって古いのを買っているので
「昔オタクだった」というよりは
「現在時点で昔の作品を好きなオタク」って
クソめんどい奴ですね。

前述で
高橋慶太朗の新作を蹴っているのと
根底にあるのは同じです。

最近の漫画で好きになって
そのままそこそこの業績挙げたのって
少女終末紀行くらいだなあ。

絵が可愛いのもそうなんですが
描かれてる世界が好きでした。
「ディストピア」とか
「誰もいない舞台」とかというより
あの絵が描くからって感じですかね。
すごく線が細い可愛い絵で
エグイ過去の残滓を書いてるって感じ。

たま http://tamaxxx.egoism.jp/
とかと同じ雰囲気。
あとは
耽美だけど破滅的なデザインのドール作家全般みたいな。
ちょっと詳しくないからパッと名前出てこないんですが…
こういう感じ http://bigakukenkyujo.jp/blog-entry-64.html

少女終末紀行の見開き絵面に
こういう雰囲気を感じてる人は
多くはなかろうと思いますが…。
私の中ではこんな感じを
さらに思い切りポップにした世界観です。
ディストピアが根底にあるのはその通りなんですが。

だからアニメ化されてしまって
「のんびりディストピアを描いた作品」
みたいに言われてしまうのだろうなってのは
ちょっと「うーん」って思うので
……アニメは見てません。



話を少しだけ戻すと
「かわいいかわいい」でない作品って
色んなものを読み重ねていくと、
全然関係ない作品同士が
元ネタとかモチーフとか知識系で
どっかでつながることがある。
その接続が私は気持ちよくって
読めば気持ちいいし、
今後もつながる末端になるって
循環に陥ってる感じですね。
きもちいい入力ループ。




話を戻すと、
「みくまりの谷深」は
表紙買い
(私は
 漫画は基本的にネット情報なしで本屋に行って
 その場で買う。
 表紙の絵がいいとかより、なんだろう
 絵柄の時もあるし雰囲気の時もあるし
 なんか「あ、これ好きそうだ」
 っていうのと
 「ああ、こういうやつは結構です…」
 っていう直感だけで買います。
 ので正確には表紙買いではないのかなと
 思いますが…)
した中でかなり当たりでした。

あとは障害児の扱いについても
私的に思うところがあって
たまに聞く
「昔は産婆さんが障害児を取り上げたときは
 ”きゅっとやって”死産だったことにした」
というのと河童の関連も
いずれ調べてみたいと思っていたところで。

それをして
「谷深」を「やみ」と読ませるタイトルは
きっと後から感じを当てたのでしょうけど
こういう言葉遊び好きなので
ここもきゅんとしたぽいんとです。

ここ1カ月くらいで
えせ表紙買いした漫画が
あと3冊ほどあります。
いずれも気に入ったので

また
レビューにもならない
よもやま話でも
エントリにしようかなと思います。





話を一番最初に戻すと
木島日記ですか?
あったんですが、
どの位置づけのものなのかよくわからない
超分厚い脚本全集みたいな佇まいのが
1冊どんとあったのですが
何かこれは最初に読むやつじゃないなって感じたので
一旦パスしました。
何だったのかわかりません。

本の裏辺りに
「柳田國男と折口信夫の仕分け対決」
とかいう一文が見えて
「……これは文豪なんたらとかと同じ類では?
 もしくは自分の持論とか概念とか思想とかを特殊能力にして戦うとか
 あれだ、一歩間違うと西尾維新と交わるやつなのでは?」
と思いました。この予感は外れていて欲しい。
学術的な討論シーンを指していて欲しい。

1冊小説を借りてるんですがまだ最初の方しかよんでません。
文章読むの本当に遅いですというか苦手です。
でも出だしの語り口が好き過ぎそうな感じがするので
腰を入れて読める時間が来るのが楽しみでなりません。

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